今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

然別湖(北海道鹿追町)

2015年09月22日 | 北海道
今から40年前に一度訪れたことがある
当時、砂利道で暴走し大事には至らなかったが臨死体験の一つである
「自分の過去の人生が走馬燈のように見える、人生回顧(ライフレビュー)の体験」を数秒間ではあるが経験した
砂利道は全て舗装され快適なドライブを楽しむことができる

然別湖(大雪山国立公園)
標高810mに位置し、北海道の湖では最も標高の高い場所にある



湖の畔に歩いていくと観光船の係員から「魚が寄ってくるので見なさい」と声を掛けられた
欄干を叩くと確かに周囲から魚が集まってくる。餌はポテトチップ、単純だが楽しい。
さらに、係員の人柄に誘われて乗船することにした。

「写真を撮りたい」と言うと、「それじゃ、大きい船の方がいいな」と案内された
60人定員の船に私一人、料金は1000円だが贅沢すぎて申し訳ない気持ちで一杯になった



ホテルの桟橋から約40分の観光となる



周囲は13.8km、最大深度は108m。船内から見える人工物は桟橋近くのホテルだけで、すべて自然に囲まれている



写真では単調で面白みはないと思うが、船上ではとても新鮮な感覚になる



変化といえば上空の雲の形か。刻々と変化していく















「弁天島」
しばらく進むと湖上に小さな島が見える。急ぎ望遠レンズに付け替える



鳥居と祠があり、その由緒を船内放送で説明していたが残念ながら既に記憶から消えている



後で聞いた話しだが、弁天島(然別湖)は国立公園のため年1回、国の担当者のみ上陸が許されているそうだ



熱心に撮っている姿を見て配慮してくれたのか、定期航路なのか分からないが島の周囲を2周してくれた



今は緑一色だが10月第一週頃には、周辺が紅葉し素晴らしい風景になるとのこと



 


船長のMさん。たった一人の乗客の私を大切に扱ってくれ、風景以上の感動を覚えた
下船後話しをすると私が若いとき勤務していた根室市の出身で、同じ頃に遠洋漁業の船長をしていたそうだ
さらに娘さんが私の勤務していた職場にいたということも分かった。世の中、本当に狭い
 


このホテルの入浴券+乗船券=1500円を事前に購入していたので温泉に浸かりながら湖を眺める
旅の楽しみは人との出逢いと思っているが、この日もいい人との出逢いがあった



撮影 平成27年7月16日
コメント (4)
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