Il film del sogno

現実逃避の夢日記

クロッシング

2010-04-22 01:55:00 | 日記
4/21(水)晴れ時々曇り夜一時小雨
ぐっと暖かくなって、なったらなったで動くと汗ばむ。来客続きの一日、午前二組、午後ひと組、打ち合わせを挟んで夕刻、西東京へ出張る。兄弟会社の担当者は上品な紳士二人。込み入った話もお願いもすんなり出来る。気分良く直帰。渋谷に寄って衝撃の韓国映画を鑑賞。
チャラチャラしたラブコメや能天気なCGスペクタクルなど束になっても敵わない問題作。主人公一族を襲う過酷なまでの運命に何度も慟哭した。脱北した逞しい父の苦悩、病身・身重の母の忍耐、そして息子の筆舌に尽くしがたい艱難辛苦。圧倒的なリアリティに言葉もない。体制批判など声高に叫ばずとも、神や仏が不在の国家は現に存在するのだ。荒漠たる故郷の山河からテクノポリスを思わせる近代都市へ。更には親子を引き裂くモンゴルの大地。その事実を基にした描写は、暖衣飽食と助平の限りを甘受している我々に匕首のように迫る。年に何本もない必見の作品。しばらく魘されそうである。
虚脱した心身を引き摺るようにしてカフェで休憩。定刻帰宅。
コメント
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