『大停電の夜に』

12月1日は映画の日。授業が空いたのでTOHOシネマズ南大沢にて鑑賞。

クリスマスイブの夜の東京で大停電が起こる。現実とおとぎ話のようなファンタジーとを織り交ぜたいい雰囲気の空間。今の時代って、余計な音も光も多すぎるんだなって、つくづく思う。そいじゃ、街のクリスマスイルミネーション廃止にしよう（←影響されやすい）。あと、大音量のトレーラーも。それやったら、今度は閑散としすぎるのかもしれないけど。

特に好きだったのは、豊川悦司のバーに田畑智子が訪ねてくるところ。ロウソクに照らされたバーの装飾と二人の表情がぬくもりがある。照明さん大変だったろうなぁ。なにせ全くの闇の中の照明なんだから。二人の会話もズレてて面白い。

CGの雪とかは、ファンタジーだと思えば許していいのかもしれないけれど、原田知世がブレンディのインスタントコーヒーを入れるシーンには苦笑。ティーンの二人も最後どうなったかわからない。ラストのブツ切り感もちょっといただけない。もっと余韻を残したラストが欲しかった。『ラブ・アクチュアリー』とはひと味違ったオムニバスだったから、詰めの甘さが惜しかった。

多くのシーンが二人で語り合う場面。闇夜にロウソクって、物事や人の本質が見えてくるいい組み合わせ。じっくりとサシで話すなんて、最近ほとんどないなぁ。誰か相手して。