ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『シャイン・ア・ライト』

2009-02-11 00:24:59 | 映画
ローリング・ストーンズのニューヨークでのライブをスコセッシが撮影したドキュメンタリー。開場前に関係者と談笑するメンバーたちと、曲リストを開演直前までもらえず、オロオロするスコセッシ。この対比がちょっと面白い。

そしてライブが始まる。ミック・ジャガーはステージ上で輝いていた。比喩ではなく、彼がシャウトする度に汗がキラキラ光る。これが60を超えた人間とは思えない。所々で過去のインタビュー映像が流れる。音楽で成功しても、すれた感じ語る過去の姿を見ていると、今この時がストーンズの全盛期なのではないかと思ってしまうぐらい。

…と言いつつも、洋楽に詳しくない自分は、あまり彼らの曲のことは知らない。しかも字幕はMC部分のみ。歌詞には訳は出ない。それでも、ビシビシ感じるこの熱さ。ミックはケータイで撮ろうとしている観客に近づき、うまく撮ってくれよと言わんとばかりにポーズを決める。うーん、セクシー。カッコイイ。キース・リチャーズなんて、ぱっと見、アミダババアなのに、なぜか惹かれる。

このライブは、クリントン元大統領の誕生日を祝って行われた。そういえばクリントンは外遊先で卵をぶつけられた時、「若者は何かに対して怒るものだ」と理解を示したことがあった。東大安田講堂事件やあさま山荘事件を担当した佐々淳行でさえ、若者には40度では困るが38度ぐらいの熱は持ってほしいというようなことを言ってた。そうだ、我々は熱くならないと。還暦ローリングストーンズに負けてはいられない。