ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『容疑者Xの献身』

2008-10-27 01:07:23 | 映画
福山史上もっともマネしやすいと言われる、物理学者・湯川学。彼が科学の知識を使い事件を推理する、探偵ガリレオシリーズの映画化。

暴力振るう元夫を殺してしまった母と娘。そこに隣人の数学教師・石神が訪ねてきて、論理的な指示を彼女たちに与え、警察の捜査から逃れさせようとする。松雪泰子演ずる花岡靖子は健気ではかなげで、『デトロイト・メタル・シティ』の女社長と180度真逆で、ああ女優さんだなって思わせてくれる。石神役の堤真一は、ボソッとしゃべる感じがいつもの男前度が8割減。原作を読んだ人によれば、それでも格好良すぎるらしいけど。

原作は直木賞を取った作品なので、物語自体はしっかりしてるんだけど、悲しい話やね、というところで留まってる印象。石神がそこまで「献身」する心情を描き切れてなのが原因か。映画ならではのじっくり見させるシーンがほしかった。

エンディング曲の「最愛」、この歌詞なんてF1層のハートを鷲掴みでしょ?福山も歌うんでしょ?