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韓国はなくしたのに、日本はどうしてまだ漢字を残しているのか? (北京政府の捉え方)

2023-05-17 10:34:42 | トーク・ネットTalk Net
◆ 華字メディア・日本華僑報:2023.05.11.<Record China>  翻訳掲載から
 韓国政府は大韓民国として日本から独立後、漢字の使用と教育を制限した。日本は繁体字を略化したものの、廃止しなかった。その違いを北京政府側からみた認識が
タイトルに顕れている。日本華僑報は人民日報系なので、漢字処遇をめぐる日韓両国の違い論は、北京政府が代表する日本文化&韓国文化認識そのものであろう。
 漢字文明圏に在った朝鮮民族が李王朝の15世紀に制定したハングルと漢字の併用を、何故やめてしまったのか?これは予てから私自身が韓国の選択に感じていた問いだ。

 記事の要旨は「漢字を捨てた韓国は文化・歴史の伝承に支障をきたすのでは?」との懸念。「表意文字である漢字を入れないことで表現及び理解が曖昧になる?」とも。
 ← 此の懸念が現実になっているのか? また、漢字を用いない事で本当に表現&理解が曖昧になったと韓国国民が感じているのか? 私の手元に判断できる情報は無い。 

<「日本は中国文化を尊重しているためネガティブな感情はなく、漢字廃止を叫ぶ人もいない」と説明。「膠着語である日本語は大幅に文字数を削減し、文の認識度を上げ、情報伝達の効率を向上させている。これは、言葉の存在や消滅を考える際の最も基本的な基準ではなかろうか」と記事を結んだ>とRecord China. 
  ← 前半部分を裏読みするなら、相変わらず大国意識そのもの?

 表意ではなく表音文字であるハングルを100%使った文章は漢字交じり文より字数を要する、それは日本文がカタカナまたは平仮名ばかりで書かれた場合を想像すればわかる。(平安期の女流文学、和歌、電報文など)。 プラス、完全な表音だけでは同音異義語の区別に難があるかもしれない。これも容易に想像がつく。
 唯、韓国語の話し言葉を聞いていると、日本語の漢字読みに近い発音の言葉が散りばめられているのに気づく。私の耳がオカシクナイとすれば、中国語から来た漢字音は韓国語でも音を保ったまま(文字を介さずに)ハングルで表音されているのだろうか。西洋からの外来語は近い音を取り入れる日本語のカタカナ表記に似ているのだろうか?

もうひとつ忘れてならないのがヴェトナムだ。朝鮮と同様、長く中華帝国の支配下にあったので漢字文明と文字表記の関係はどうなのか?  興味は尽きない。
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