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≪ 憂慮 2題 ≫ ミャンマー:スー・チー女史の姿勢?  野球賭博: なぜ刑事捜査できない?

2016-03-23 09:08:15 | トーク・ネットTalk Net
 ☆ ミャンマー新政権、スー・チー氏入閣 外相など兼務か http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM22H85_S6A320C1FF2000/
・ 現行憲法は外国籍の親族のいる人物の大統領資格を認めず、2人の息子が英国籍のスー・チー氏は大統領になれない。スー・チー氏は昨年11月の総選挙前から
  「私は大統領の上に立つ」と宣言。格下の首相職などへの就任も否定していた。
・ 大統領や総司令官とともに、国防の最高意思決定機関である国防・治安評議会に参加できる数少ないポスト。総司令官と継続的な接触が可能になる入閣と、政党活動の資格を
  ことの利害得失を慎重に比較し、国軍との対話に軸足を置くことを決断したようだ。
 ⇒ 当初は選挙圧勝をバックに「大統領の上に立つ」などと常識では考えられない発言をしていたが、ようやく現実的な道の模索に転じたというところか。それにつけても、スーチー女史の此のお世辞にも謙虚とは言えない態度・自信は何から出てくるのだろう? 
  建国の父をもち、軍部圧政に屈せず愛国を貫いた闘士、その人気が総選挙での勝利をもたらしたのだが、彼女自身、政治家の経験はゼロ。国内での幽閉は長く、政権党となった党組織も生まれて間もない。そこに余程優秀な部下が揃っていなければ、人気だけで実務はこなせない。 頭の良いヒトだから重々判っていると思いたいが、軍部に替わる別の形態の独裁国家になったのでは平和革命の意義が台無しになり、大国に利用/翻弄される始末に陥る。

 ☆ 告発促す「司法取引」? 巨人・高木京介1年間失格処分 http://mainichi.jp/articles/20160323/k00/00m/050/107000c?fm=mnm
・ 元選手3人と同じ野球賭博を行いながら、失格の期間は無期ではなく1年。いかに正直に告白し、反省していたとしても、高木京介への処分は「大甘」に感じられる。
  背景には調査委員会、そして日本野球機構(NPB)の苦しい状況が見える。
・ しかし、全球団を対象に有害行為等の不正がないか調べる「全容解明」は容易でない。カギを握る飲食店経営の男性からは調査への協力を拒絶されている。
  各球団でヒアリングも行われているが、選手にしてみれば良心に従って有害行為を自主申告しても、無期失格という結果が待つなら、ためらう可能性が高い。

 ⇒ 先日も取り上げたが、「勝敗予想に金品を賭ける行為」これは対象が何であれ、八百長行為と連動せずとも、金品授受が有れば「賭け行為」であり、本件ではなぜ犯罪を構成しない? 無論、現行犯摘発は容易でなく、証拠確保も難しい場合が殆どだろうが、日本野球機構(NPB)が警察に告訴しない限り刑事捜査ができない、というのは納得できない。 
 卑俗な例えで恐縮ながら、強姦を自白し自首している容疑者が目前に居るのに「親告罪」ゆえ警察は動けない、そんな状況と同じでは? <カギを握る飲食店経営の男性>は警察が動けないことを見透かしているわけで、NPBが幾ら温情措置でハードルを下げようが、根本的解決に結びつく筈が無い。
  
 私がこれは日本社会独特の現象だ、というと反感を覚える読者もあろうが、事実であり、此の曖昧さを許す人情風土を『必要悪』と諦める限り、日本は良くならない。  
   それはスポーツだけでなく、政治/社会全般にはびこる<ぬるま湯的いい加減さ>が治らないということだ。
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