自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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ブルーリボンへの思い

2004-12-07 | 社会・時事
発売中の週刊文春12/9号の阿川佐和子のこの人に会いたいのゲストは?樹のぶ子さんだ。
『光抱く友よ』で芥川賞を受賞、現在は芥川賞選考委員も務めている。

さて、その対談の中の一節、努力して身体を動かす云々の会話のあとで、

?樹 それから、体重計に乗るだけダイエットっていうの?あれも。
阿川 女が生きてるわ。
?樹 女は体重計に乗らなくなったらお終いかもしれないね。

と続いている。
ほぅ~、というと私はまだ女お終いじゃないわ。毎朝体重計に乗ってますもん。

でも、?樹さんというと、2年前に毎日新聞の「時代の風」というコラムが忘れられない。拉致被害者は約束どおり、帰すべきという考えのようで、
「でもね、たとえ監獄の中であっても愛する家族と共にいたい、という人間だっているのですよ。どこでどのように生きるかを選ぶのは本人であって、それを自由に選べ、また変更できる状況を作りだすことこそ大事なのでは……」と、約束を守らない日本政府はおかしいという論調だった。

人それぞれいろいろな考えがあって当たり前のことだとは思う。ただ、拉致被害者のご家族が過ごしてきた気の遠くなるような年月を考えると、なんと甘い、と思ってしまった。
私はその時、帰国した3家族5人の方々は子どもたちを北朝鮮に置いてでも日本に残ることを選び、またそれが家族会の出した結論だと思っていたので、随分情緒的で想像力のない意見だなぁと感じたのだ。

そして、その時帰らなかったことが、どうにか3家族だけでも日本で揃ったことにつながったと信じている。今日、曽我さんご一家がやっと佐渡にたどりついた。

まだまだ消息の分からない方たちも多い。横田さん、有元さん、田口八重子さんのお兄さんの飯塚さん、増元さん、市川さん……、どんな思いで日々を過ごされているか想像に難くない。
かの国に選ばれてしまった方たちのことをせめて、忘れないでいようと思う。




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