自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

フォーレのレクイエム

2005-01-19 | コンサート・音楽・宝塚
1月17日(月)
神戸文化ホール中ホールで神戸市演奏協会第218回公演
管弦楽は神戸市室内合奏団、合唱は神戸市混声合唱団。ともに自治体が設立した初のプロ集団だ。
ソプラノは笠置雅子さん、バスは青木耕平さん。
指揮はゲルハルト・ボッセさん、小泉ひろしさん。

曲目は
B.ブリテン◆シンプル・シンフォニー
G.フォーレ◆レクイエム

ホールに向かう前に神戸市役所南側にある東遊園地の慰霊と復興のモニュメントに寄り、記帳と献花をする。


白菊を献花した水槽の下に、震災犠牲者の名前が刻まれた銘板が並ぶ瞑想空間がある。昼間は水越しに空が見える静かな明るい場所。今日は一面の菊だ。この中も外の広場も、ともに被災者を中心にした集まりで、人が大勢いるのに騒々しい感じがまったくない。

日も暮れかかり、竹筒に入ったろうそくの灯があたたかく揺れる。


フォーレのレクイエムは怒りや恐怖の部分を薄め、ラストに「天国で」という聖歌を足した、優しさと安らぎに満ちた独得のレクイエムだと言われている。たしかに全7曲を通じて穏やかな展開だ。心地よく、眠くなる。

アンコールで歌われたフォーレのラシーヌ讃歌に魅きつけられた。
この歌を聴けただけでも来たかいがあったと思えるほどだ。


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