自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

冬が来た

2005-12-05 | 港の風景
強い北西風がふいて、
朝の港の中には細かい波。

防波堤の向こうには
大きな白い波頭。

旗が千切れそうにはためいて、
寒い、寒い朝。
こんな詩を思い浮かべる。


冬が来た 詩・高村光太郎
 
きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒(ほうき)になった
 
きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
 
冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
 
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のような冬が来た


私が住む街にも、きっぱりと冬が来た。みたい。



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