自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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ええ加減にしなはれ!アメリカはん~米谷ふみ子さん

2007-02-05 | 
『ええ加減にしなはれ!アメリカはん』(岩波書店)はいつも小気味よい筆致でアメリカや日本を批判してくれる、米谷ふみ子さんのエッセイ集です。

だからといって、ただ批判だけしているのではありません。

米谷さんは1930年、大阪生まれ。1960年に渡米、アメリカ人の作家と家庭をもちました。無名の画学生に奨学金を出し、身体の不自由な息子さんに援助の手を差しのべる、アメリカという国の懐の深さを充分実感した上での批判です。

2001.9.11以降、徐々に変化してきた米国の雰囲気。その政権に唯々諾々と従う母国に「?」をぶつけます。

テロ防止という目的のためには、全国民の電話の盗聴や、郵便物の抜き取りは当たり前になっているし、政権に批判的な報道は大手メディアでさえ、言いにくくなっているようです。電子投票の不正もチェックしようがないそうです。

空気が乾燥していると、42℃で自然発火する森林、巨大ハリケーンの発生、新たな感染症の登場、自然が悲鳴をあげている今、正義よりも、石油利権がらみの戦争などしている場合じゃないのです。

この本には4年前から始めた、草の根反核運動の経過も書かれています。
アメリカ人は核兵器がこんなにむごいものだとは知らない人が多いのです。

ほんとは国がキャラバンでも組んで、核兵器の恐ろしさを世界中に伝えなければいけないのに・・・。

再び、近くの国から核兵器の照準を合わせられているこの国、日本って何なんですか?






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