高札がありました。
購入を検討しています。
表です。
明和7年(西暦1771年)と有りますが、奉行の上が消されているように思えます。
なぜ?理由は分かりません。
この時代は田沼意次が活躍した時代です。
公告された内容はよく分からないので、元高校国語教師に読んでもらう予定です。
裏はこのようになっています。
小濱村と読めますが、年号は元治ではないでしょうか。元治とすると1864年ですから表に書かれた年からは93年を経ています。
何故か?
元治は撤去された年なのかな?
暫くは調査と推理で楽しみます。
ひょっとしてこういう高札って使い回していたのかな?そう見えますけど・・・違うのかなぁ・・。
可能性はあります。
長期間掲示の高札は墨が薄れて来るので、その上をナドッタリしています。
内容は、この様に生きなさいとか、キリシタン禁令、逃散の密告奨励など多岐に亘ります。
当時の庶民の生活が想像でき、楽しいものです。
高札は老人にとって「智の散歩」でしょう。
いえ、風に帽子が吹き飛ばされたわけではありません。
いや、ある意味、飛ばされましたか。。
お持ちのご趣味の幅広さに驚嘆しているのです!!
しかも、二百数十年も前の高札とは。。。
よくぞ薪にもならずに残っていたものですね。
一体、どこに眠っていたのでしょうか?
どこから誰の手を渡り、そしていまに至るのでしょうか?
学生時代、天神さんやら弘法市やらの骨董市に友人と一緒によく出掛けたことを思い出しました。
友人は、古めかしい古葉書をよく買い集めていました。封書もあったかなぁ。。
私はただ店先で眺めいるばかりでしたが、葉書の束を一葉一葉手に取ってみると、これがやはり面白い。いわば、掌で時空旅ですね。
戦時中のものは、黒塗りもありましたが、驚くことに皆が達筆で几帳面、文章の構成も素晴らしく、相当な教養人ではあるまいかと思わせるほどな名文揃いだったような記憶があるのです。それは身内の近況報告やら相手を気遣う内容であったり他愛もない話なのですが。中には虫眼鏡を必要とするほどの極小文字で長文を綴ったつわものもいました。。性格が出ますね。
差出人と受取人の関係を読み解き、それぞれにどんな人物であったのか、思いを馳せてみる。。。
電話でもなく、メールなんかあるはずもない時代の主要な伝達手段です。たった一枚の紙切れに過ぎませんが、かつて誰かと誰かがこの紙片に向かい合っていたーー。。それがいま自分の手元にーー、と思うと不思議な興奮を覚えたものです。
当事者はそれらが後年、骨董市で売買されることなど知る由もありませんが、大切に保管されていたのでしょう、そしてそれが日の目を見て、また誰かの手から手へと渡っていくーーー。
ひょっとしたら、葉書云々ではなく、古切手収集家のために露店に出ていたものかもしれませんが、葉書もその本来の使命を終え、時空を越えて、旅をしているようです。
今年からハガキの郵便料金は62円に値上げでしたか。私の子供時分は、ハガキが40円、封書で60円だったような。。。
手紙を書く機会も、めっきり減りました。
さあ、次なる時空旅へーーー、いざゆかん!!!
興味が発生すると飛びつくのが私の性格のようです。
今回は友人の紹介で買いました。業者価格なので私にも買えました。
友人の持っている掛け軸も欲しいのです。
有名画家の作ではありません。江戸の三井呉服店が描かれています。ご承知のように三井呉服店の創業者は松阪市の出身です。この江戸店に奉公していた者が、松阪市に住む家族へ掛け軸と手紙を添えて食っていました。セットで彼は所持しています。
欲しいなあ。