城下町トラストの本間貢さんたちが鶴岡塀なるものを提唱しています。ブロック塀等に変わって伝統的な板塀で城下町らしい風情をつくろうというものです。手始めにお城の北側にある鶴岡南高校のコンクリート支柱のつまらない塀を黒い板塀に変えようと、以前私たち東北公益文科大学が主催したまちづくりシンポジウムでも訴えておられました。
その提案が広がった結果なのか、あるいはまた独自の流れの話かは存じませんが、東北公益文科大で教えておられる大島文雄先生も鶴岡南高校の塀を板塀に変えると相当大きな景観上の効果があるということを唱えておられます。その大島先生からその提案を「ちょっと絵にしてみなさい」というお話をいただき、お手伝いさせていただきました。
現在の写真は下の左です。また提案で用いている塀は鶴岡の街角で多く見られるやまと打ち板塀です。完全に新しいものを探してこなくても、今あるもの、伝統の延長上で発想することが可能なのが鶴岡という町の懐の深さです。
高谷時彦記 Tokihiko Takatani
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