野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

池の平湿原散策

2010-07-05 | ハイキング
 上信越道を小諸で降りて車坂峠まで20分、そこから更に牧場内の林道を5分ほど行くとランプの宿で知られる高峰温泉だ。午前8時50分、駐車場に車を止めて、立ち込めるガスの中を歩き始めた。


 右手が水ノ塔(みずのと)山への登山道、今日は天気が思わしくないので左の林道を行くことにした。









 時折ガスの中に浮かぶレンゲツツジの鮮やかな色に驚かされる。



 遠く木のてっぺんでキビタキが囀っている。



 午前10時10分、」やっと池の平湿原の入り口、兎平が見えてきた。途中、山野草の観察に時間をかけてしまったせいか、林道歩きは思ったより長く感じられた。






 ここからはハイカーも多くなった。なるべく団体とは距離を置いてから、池の平湿原に降りて行く。笹藪の生い茂る細い道をゆっくり下り、10分ほどでで湿原の木道が見えてきた。






 一面の群生とはいかないが、点々とレンゲツツジもみられる。






 湿原といっても平なのではなく、緩やかな起伏がある。景色は歩を進めるごとに、少しずつ移り変わっていく。



 ただ一本残されたデッドツリー






 ガスは晴れたかと思うとまたすぐに視界を覆い尽くす。が、雨がぱらつかないだけましというものだ。




 湿原の中ほど、枯れ木の枝先で鳥が鳴き始めた。が、遠いのと深いガスとで何の鳥かはわからない。









 まだ蕾が多いのだが、木道に沿ってアヤメが咲いている。

 一帯は昔アヤメ平といわれ、7月になると湿原一面が紫色に染め上げられたそうだ。









 11時、湿原を逆コの字型に回って忠治の隠岩広場まで来た。



 その先に鏡池がある。






 分岐まで引き返した。三方(さんぽう)ヶ峰にはいかず、見晴岳へと右折する。10分ほどの登りで眼下に池の平湿原が見えてきた。



 見晴らしコマクサ園は、残念ながら金網越しでの観察。



 再びガスが濃くなってきた。ピグミーの森をぬける。一瞬風が渡り、眼下に再び湿原が見えてきた。霧の中の楽園もわずかの時間で、また白い闇の向こうに消えていった。



 12時雲上の丘。この先雨も予想されるので、少し早いがここで昼食にした。



 




 アヤメの群生




 時折、鮮烈な色合いのレンゲツツジに出会う。同じレンゲツツジなのに色彩にずいぶん違いがあるようだ。



 雷の丘、村界の丘と通り過ぎ、13時兎平まで戻ってきた。ガスは一向に収まる気配が無い。




 一時間をこえる林道歩きで、再び高峰温泉の駐車場に戻ったのは、もう2時になろうとする時だった。往復合計5時間のハイキング、天気は良くなかったが、たくさんの山野草を観察でき、いつもながらの至福の時を送ることができた。感謝。
 長くなったので花の写真は次回に回すことにしよう。