野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

石砂山ギフチョウ

2015-04-13 | ハイキング

 春になると石砂山付近のギフチョウに会いたくなリ出かけてしまう。。ここ10年来そんな春の迎え方をしてきた。ギフチョウの自生地(こんな言い方でいいのか)は関東ではここ神奈川の藤野町(今では相模原市)が最後に残された土地となってしまった。その事実がまた多くの人を惹きつけ、年々訪れる人が増え続けているようだ。そして当然のように荒らされていく。

事ここに至っては、食草カンアオイの自生している奥多摩や秩父への放蝶を考える必要があるのではないだろうか。観光の一環としてでもいいから、市町村レベルでのギフチョウ育成の取り組みを期待したいのだが……。

 

 

春の低山でよく見かけるキブシ

 

紅葉も目立たない花を咲かせている。

 

クロモジの花だろうか

 

モミジアイチゴやミツバツツジも咲き出した

 

 

目を下に向けると、ヤブレガサやヒトリシズカ

 

 

スミレの仲間

 

シュンランもやっと咲き始めた

 

 日の当たる道沿いにセンボンヤリの花が多い

 

チゴユリはほとんどが蕾、やっと一輪だけ開花した株を見つけた

 

マムシグサの仲間

 

これはギンリョウソウ?

 

春も進み虫たちの姿もちらほら見かけるようになってきた。枯れ枝に必死にしがみついているツチイナゴ

 

暖かい日差しにつられてトカゲも枯葉の間から顔を出した

 

若芽を出し始めた木々の梢では、小鳥たちが春を寿いでいる。

コガラ

 

口笛のような鳴き声のウソ

 

ヤマガラ

 

 倒木で休んでいるヒオドシチョウ

 

 

地味ながら美しいミヤマセセリチョウ

 

これは近寄ったらすぐに逃げられたルリタテハ

 

 カンアオイが目立つ地点まで来た

 

やっと今年も目当てのギフチョウに出会えた、嬉しい。

 

 

 

 この辺で。

 

 


旧正丸峠から丸山を歩く

2015-04-07 | ハイキング

 行程概略:正丸駅9時→旧正丸峠→虚空蔵峠→カバ岳→大野峠→丸山→県民の森→日向山→芦ヶ久保駅15時半。歩数は3万歩を超えた。

 

 駅から299号に下り、車道に沿って10分。八坂神社脇から側道に入る。梅はやや見ごろ過ぎ、桜や桃は咲き始めたばかり。手前のピンクの花は玄海ツツジだろうか。

 

 暫くはスギ林の中を小沢に沿って登っていく。時折ミソサザイのさえずりが聞こえる。

 

日当たりのよいところではキブシの花が咲いていた。

 

1時間ほどの登りで旧正丸峠に到着。ここからは小さな上り下りを何度も繰り返す。

シュンラン

 

大野峠を過ぎたあたりで花が幾らかみられるようになってきた。

ニリンソウ

 

セントウソウ

 

 スミレの仲間

 

枯葉から顔を覗かせたトカゲ

 

12時半ごろやっと丸山山頂の展望広場に到着。天気が良く、360度の展望がきき気持ちが良い。

 

南西方面には武甲山が見える。その右下は秩父市街。

 

山頂ではちょっと休んだだけでその先の県民の森へ下った。こ通過するだけのつもりだったのだが、途中鳥見の人に「県民の森にいまオオマシコが来ているよ」との情報をもらったので寄ることにしたのだ。

左手の建物の傍に、望遠カメラを三脚に据えたおじさんが10人近くいたのでそこに割り込ませてもらった。

 

足元に2羽のオオマシコの♂。

 

据え付けられた水飲み台にもオオマシコの♂がやってきた。

 

続いて♀も

 

餌代には♂が2羽

 

 

 ちょうど良いところで、すぐそばをサイクリングの人が通りあっという間に逃げ去ってしまった。

 林道に戻り日向山方面に下った。

日向山の北斜面は山の花道となっている。ここで遅めの昼食をとった。食後は遊歩道に沿って歩き、カタクリの花を楽しんだ。

 

カタクリは例年よりは株が少ないようだが、ちょうど見ごろとなっていた。

 

 

傾きかけた日も差し込んで花弁が透け、とてもきれいだ。

 

アズマイチゲも咲いていた。

 

 

そのまま下り、芦ヶ久保駅へ。果樹公園の春の風景。

 

 

この辺で。

 


芦ヶ久保の氷柱まつり

2015-01-10 | ハイキング

 秩父には3大氷柱があるのだという。そのうちの一つ奥秩父にある三十槌(みそつち)の氷柱は以前から知っていたが、尾ノ内百景氷柱と芦ヶ久保の氷柱の存在は初めて知った。その中で一月九日から始まったばかりの芦ヶ久保の氷柱を見に行って来た。

ここはアクセスが大変良い。すぐそばに芦ヶ久保の道の駅の広い無料車場もあるし、西武線芦ヶ久保の駅から歩いても10分少々ととても便利。

この日(1月10日)は三連休初日なので、車の混雑を考え電車で行くことにした。

駅を降りると青地に白の旗が出迎えてくれ、迷う心配はない。

 

10分足らずで氷柱会のお兄さんたちがお出迎え、此処で200円の切符を購入。

西武線の小さなガード下をくぐって会場に入る。突然氷の世界が出現する。

 

開場したばかりで人は少ない。

 

 

よく見ると自然にできた氷柱ではないのがわかる。

 

 

北側の山の斜面全面にホースが巡らされ、そこから吹き出した水を凍らせてこのような世界が出現する。

 

自然の氷柱ではありえないような光景が見られるが、それはそれで冬の極寒の作り出したアートと言えなくもないか。

 

 

 

 自然にはあり得ない光景だが、迫力はある。

 

砂防ダムからの水を使っているのだろうか、右上に見える筋が水の放水線だ。

 

 

 なかなかオブジェとしても楽しめるではないだろうか

 

会場の外では陽だまりの光景も見える。

 

 

 入口からゆっくり登っても10分足らずで高台の展望地に着いた。そこで無料の甘酒サービスがあり、冷えた体を温めることが出来て嬉しかった。

 

 

 

 初めは少なかったのだが、後からだんだんと人が増えてきた。歓声を上げる人も多く、結構喜ばれているようだ。

 

大きく開いた牙のある怪獣の口のようだ

 

 

 

 

ちょうど秩父方面からの特急電車がやってきた。

 

夜はライトアップもされるというので、一瞬ではあるが電車から見ることも出来そうだ。

 

 

段々氷

 

 

尚芦ヶ久保の氷柱が見られるのは3月1日まで、お時間のある向きは近くの武甲温泉などの日帰り温泉、イチゴ狩り等もあり楽しみが多い。

因みに私は近くを探鳥しながら、短いハイキングを楽しんだ。

この辺で。


高尾山のシモバシラ

2014-12-30 | ハイキング

 高尾山に登ってきた。といっても溶ける前にシモバシラに会いたいので、登りはケーブルカーで。

天気は大変良かった。高尾山頂上からの富士山。

 

 東京湾まで見える

 

頂上から城山方面へ行く道は裏高尾という。こちらに入ると極端に人が少なくなる。30分も歩かないうちに北川の斜面にシモバシラが見えてきた。しそ科の植物シモバシラの茎にできた氷柱を特にシモバシラというのだ。

 

前々日の雨のせいかずいぶん大きく育っている。

 

 

じっと見てるといろんな形に見えてくる。少し見立て遊びをしてみよう。

ゆがんだ口

 

ナイフ(20cm超はあった。私が今まで見た中では最大級の大きさ)

 

肋骨

 

帆柱

 

 

 雪見大福

 

うーん?

 

カマキリの巣

 

これはぴったり 女体だ。

 

ドーナツ

 

デカ頭の魚

 

寄り添う二人

 

エイ

 

最後は虫網

 

城山からは東海自然歩道を通って相模湖へと下った。下山口近くの20号沿いの蕎麦屋さんで、身欠きにしんを肴に中ジョッキ一杯と新蕎麦を頂いた。1300円と安かったのにとても美味しかった。

 右手に弁天島が見える。

 

 この辺で。


柳沢峠付近紅葉散策

2014-10-29 | ハイキング

 奥多摩湖を過ぎ、大菩薩ラインを登りつめた先が柳沢峠だ。標高は1480m。東側には鶏冠山、やや南には大菩薩嶺があり、丸川峠経由の登山口となっている。北西に行くとレンゲツツジで有名な三窪高原、さらにその先には林道が笠取山まで続いている。夏にはコマドリを求めるバードウォッチャーたちで賑わっていたが、平日のこの日は人も少なくゆっくりと散策できた。

 

葉を落としたカラマツ林に一際鮮やかな楓の紅葉。

 

 黄葉も素晴らしい

 

 

 

 幸いなことにちょうど見頃に出来た様だ。

 

 

散策の道は道標が完備しているので、地図を持たなくても迷う心配はない

 傾斜も緩く、要所にはベンチも置かれている。ただ水場はない。

 

あいにく雲取山方面は靄で見えない。カラマツの黄葉が素晴らしい。

 

雑木が多いので紅葉よりも全体的には黄葉が多いのだが、時折ハッとするようなカエデやツツジ科の真紅に出会える。

 

 

 それでもこういった落ち着いた色合いの方が私には好みだ。

 

時折シカが悲しげに泣き交わしている。

 

 

 山道にはまだ色を留めた落ち葉が敷き詰められている。その上を歩く、何という贅沢だろうか。

 

時折カケスが鳴き、通り過ぎるのだがなかなかカメラにはおさめられない。

 

 

 

 大岩の多いところには木道が架けられていて歩きやすい

 

 

 

 

 

 

 

ようやく実をつけたヤマブドウに出会えたが、惜しいことに崖の上で近づくことはできない。

 

 

 

 このあたり背の高いアカマツにウソの20匹余りの群れが休んでいたのだが、葉に隠れて満足な写真が撮れなかった。

 

 

 

六本木峠から横手山峠まで歩いたところで、林道を途中まで歩いて引き返した。歩いた時間は3時間足らず、お昼前には出発点に戻ることが出来た。