野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

鴻巣びっくりひな祭り

2011-02-25 | 旅行
 探鳥の序に北埼玉の鴻巣で開かれているびっくりひな祭りを訪ねた。日本一高い30段というピラミッド雛段飾りを見たかったのだ。


 高崎線の鴻巣駅から歩いて15分ほどの所にある、市庁舎がそのまま会場となっている。ユルキャラひなちゃんがお出迎え。



 すぐ脇には竹雛、一つ一つ表情が違うのが可愛い






 市庁舎に入ると



 お土産コーナーもある。奥では市職員が通常業務に勤しんでいるが笑える。



 大型バスがやって来て、狭い会場が人で身動きが取れなくなってきた。



 やってきたのはお年寄りたち、30段の雛飾りの前で次々と記念写真を撮っている。



 それにしても高い、この高さ日本一の認定を受けているという。ネット上にそういうサイト”日本一ネット”があるのだと今回初めて知った。












 下から上を見上げると首が痛くなってしまうほどだ。



 


 会場で貰ったパンフレットにピラミッド雛段の飾り付けの様子が載せられていたが、いかにも大変そうで手間がかかりそうだった。
もうすぐ天井にくっつきそうだ。



 年々段数を増やしてきているようだが、このままでは天井を突き破ってしまう、来年はどうするのだろうか。


 その脇には階段雛も飾られている。






 庁舎の2階には享保雛なども展示されていた。



 これは等身大の女雛



 また一段と観光客がやってきたので、早々と退散を決めた。

小田原の梅園

2011-02-23 | 植物園
 


 墓参ついでに小田原近郊の梅園を二か所訪ねた。

 初めに行ったのは3年ぶりの辻村植物公園。梅祭りの最中ではあったが、最近の冷え込みのせいか開花はほとんど進んでおらず、せいぜい二分咲きといった所。入口の所で無料の甘酒を振舞ってもらった。






 苔で覆われた梅の古木



 高い木の枝先で、ウソの群れが寒そうに鳴いていた。



 早々に退園し、近くの小田原フラワーガーデンへ。ここは小田原環境事業センター、わかりやすく言えばごみ焼却場に隣接する施設で敷地面積は4.2ha、トロピカルドームという有料の温室も設けられている。。梅園は人工流水に沿って作られ、梅の本数は480本と多いわけではないが、木の種類が約200種と多く、しかもそのほとんどに種名がしっかりと表示されているのがいい。



 白加賀はよく見かけるが紅加賀は初めて見た。



 十郎や南高梅は梅の実をとるための木だが、花も繊細できれいだ。







 芳醇な藤牡丹枝垂れ



 世界の図や大盃は花も大きく艶やかな品種



 



 きりりと引き締まった濃紅色の鹿児島紅






 梅園は全体としては5,6分咲きといった所で、早咲き中咲きまでは咲いてはいるものの、遅咲きの種は未開花だった。




 柳川絞り



 紅千鳥はあちこちでみかける、蕊の長いきれいな品種




 ピンク色のきれいな見驚






 蓮久






 新平家



 この花は裏側から見ても綺麗だった。




 真っ赤な蕾が白い花弁を際立たせている鴬宿



 青花の代表格、月影



 やや時期を失した淡路



 花弁の間が梳いていて桜の花びらのような鈴鹿の関






 咲き方に特徴がみられる宝合わせと未開紅






 佐橋紅
 


 輪違いは紅白咲き分ける品種



 淡路枝垂れ



 ピンク系の2種、無類絞りと浮牡丹






 白さの際立つ叡山白







 駐車場も広く無料で、入園料もなしという、こんな施設が近くにあれば……と思うようなところだった。温室のある管理棟では、木の葉を使ったアートが展示されていて、これも結構楽しめた。

 <この辺で>



川口市立グリーンセンター

2011-02-19 | 植物園
 

 久しぶりにグリーンセンターに梅を見に出かけた。駐車場は無料、入園料も大人300円とちょうど手ごろな料金なので、ここには何度か訪れている。子供料金は100円なので、子供同士で遊びに来ている姿も結構見かけた。 


 入口すぐの花壇



 園内は建物が少ないので結構広々としている。向かいの建物は大温室。








 その前にマンサクが赤黄そろって咲いていたので、まずはそちらに寄った。










 噴水脇のストック花壇



 これはジャノメエリカ






 大温室前には花時計がある。現在の時刻開園したての10時半を指している。




 温室の中ではドラマのロケ撮影が行われていた。それまで知らなかったのだが、ここの大温室と噴水はよくテレビの戦隊物などのロケに使われるのだそうだ。
 



カリアンドラという白花のねむの木



 グロテスクな花を持つアリスロギア・ギガンテア。ブラジル原産でウマノスズクサの仲間という。



 ポンデローサというレモンの仲間、かなり大きい



 雷鳥の爪



 アロエカメロニー



 この頭の赤い小さなサボテンはヒボタン




 そのほか奇想天外や亜阿相界など変わった名を付けられた植物があった。

 野の花の少ないこの時期、温室は見ていて飽きがこない



 温室を出た先が梅園となっている。

 左には子供向けのまたがる電車が走っている。





 天気は雲ひとつない最高の天気だ。風も吹いてはいないが日影では結構ひんやりとする。




 規模は小さいのだが、樹種は結構多い。






 ヤブツバキ




 ちょうどこの日は梅祭りの行事として琴の演奏が行われていた。







 枝垂れ梅




 足元にはフクジュソウ



 モニュメントのあるツツジ山

 5月頃には一面を赤く染めることだろう。


 <この辺で>

多峰主山を歩く

2011-02-14 | ハイキング
 

 多峰主(とうのす)山は飯能市の北西にある300m足らずの低山だ。野の花の咲いていないこの時期、軽い足慣らしとバードウォッチングを兼ねて歩いて見た。


 駅から歩いて10分、降り立った飯能河原にはダイサギがいた。



 少し上流ではクサシギらしき鳥に会えたが、なかなか近寄れない



 急いで逃げ去ったカワウ



 名栗川の右岸を歩く。昭和の匂いのする建物たち






 道端ではホトケノザが咲きだしている。



 金蔵(こんぞう)院の八耳堂(はちじどう)



 橋から見た名栗川



 橋を渡って暫く左岸を引き返してから山道へ入った。






 断崖絶壁の上にたつ御蔵八幡神社



 15分ほどで多峰主山頂上、ひと組の老夫婦が憩っていた。私も少し離れた所で遅めの昼食とした。
 山頂の標識の脇には経塚があって、古くからの信仰の山だったことが偲ばれる。



 眼下の飯能市街



 反対側は秩父の山々




 奥武蔵自然歩道を下る途中、シロハラに出会った






 高麗峠






 巾着田のドレミファ橋には昔の面影はない



 向こうに見えるのは日和田山



 青々とした草を茂らせる彼岸花



 ここの河原で野鳥との出会いを期待していたのだが、河原の工事中で殆ど駄目。僅かにセキレイやチドリ、カワラヒワなどを見かけただけ。20年前にはカワセミはおろかヤマセミまで飛び回っていたのに。




 この時季日の落ちるのが早い。頬にあたる風を冷たく感じ始めたら、日差しが熱と明るさを失い、やがて茜色を帯びてくる。

 川岸にじっと立つコサギは十分餌をとることができたのだろうか。






 <この辺で>


 


キジ発見!

2011-02-10 | 探鳥
 自宅からこんな近いところにキジがいたなんて、全く思ってもいなかった。

 クイナが来ているらしいと聞いたので、早起きして車で10分ほどの東京埼玉の県境にある某所に出かけた。



 夜が明けたばかりの厳しい冷え込みの中、水面に朝靄がたって揺らめいている。



 葦原には霜が降りていて寒々とした光景をみせている。



 凍った草の上では既にアオジが動き始めていた。



 枝の上ではモズが何やらしきりとこちらの様子を窺っている。胡散臭い奴だと思ってでもいるのだろう。



 少し離れた枝ではスズメがスズナリ。




 カワセミがいた。それにしてもどうしてこんなに目立つ色をしているのか。獲物を狙った鋭いまなざし。




 



 あっという間もなく水に飛び込んで、すかさず近くの枝に飛び移った。



 霜のとけきらぬ凍えた草むらの間を、タシギが餌を求めてうろついている。









 もう少し大きく撮ろうと欲を出したら一目散で逃げられてしまった。



 その逃げ去った先の草藪に何か黒いものを発見、双眼鏡で見るとキジのようだ。






 向こうも気がついたのだろうか、こちらを見て警戒しているようだ。



 暫く低い姿勢でじっとしていたら、キジも警戒心を解いて動き始めた。









 伸びまでしている。



 それにしてもこんな東京近郊の場所にまだキジがいたなんて考えもしなかった。キジは1947年に日本の国鳥として制定されていて、その後の里山環境の変化から生息数が激減しているので、毎年各地で足環を付け放鳥されているようだ。だが、放鳥されたキジの殆どは動物や猛禽類の餌にされてしまい、生き延びて繁殖するのはごく少数だという。



 もう少し藪から出てきてもらって足環の有無を確認したかったのだが、暫く粘ってはみたのだが無理だった。



 これが中では一番大きく撮れた写真だ






 目的だったクイナに出会うことはできなかったが、キジという思わぬ収穫を得たので今回は大満足だった。