野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

冬の植物園

2014-01-23 | 植物園

 ヤマホオズキの実

 

 冬の植物園は何時にもまして閑散としている。が、そんな中でも撮れるものがないわけではない。

葉をすっかり落とした落葉樹は樹形を楽しむことができる。

右がセンダン、左はハクウンボク

 

 こちらは豆柿の大木

 

低い枝に残されたセンダンの実

 

色は黒いがシロヤマブキの実

 

冬の無彩色の景色の中にほんのりとした暖色を見つけた、クチナシの実だ。

 

林床では去年楽しませてくれた花たちがひっそりと土に還ろうとしている。

枯れてなお凛としているヤマアジサイとキンラン

 

 

傍らにはザゼンソウが苞を閉じたまま冬を堪えている。。

 

寒風の吹く中、見上げると春を待ちかねたかのように木々の若芽がほころび始めている。

もうすぐ黄色い花を咲かすトサミズキ

 

昔から和紙の原料として使われてきたミツマタ

 

 

イヌビワの冬芽

 

 アンズ

 

セイヨウトチノキは街並木の木として知られるマロニエの木だ。冬芽は結構剽軽な形をしていて微笑ましい。

 

これも間もなく黄色い小さな花を見せてくれるサンシュユの花芽。

 

赤紫の花を咲かすベニコブシの花芽

 

ネコヤナギの仲間

 

 アーモンドの花芽

 

そして咲き出した白梅。ほころび始めた蕾から漂ってくる上品な香りが香ばしい。

 

香りがもっと強烈なのは同じ梅の字を持つロウバイ。梅とは付くもののバラ科ではなく独立したロウバイ科の木だ。

 

 

 もっと派手で匂いも強いのがソシンロウバイ

 

 こちらはちょっと珍しいアメリカマンサクの花。

 

 木々の花に比べて路地に咲く花は一回り咲く時期が遅れる。今回見つけたのはキバナセツブンソウとスノードロップの2種だけだった。

 

 

 お終いは温室で見つけたアマゾンユリ

 

 

この辺で。

 


冬の野鳥③

2014-01-18 | 探鳥

 

 今回は冬鳥としてよく見かけるアオジと年中よくみられるシジュウカラ、メジロをご覧いただこう

 

師走に入ったころ、アオジは標高1000m付近の繁殖地から低地に下りてきて、市街地の公園、庭などの藪の中で見かけられるようになる。

 

お腹の黄味が強く、目の周りの黒いのがオス。

 

 チョッピーチョッ、チチクリチリリ。ゆっくりとしたリズムで囀る。

 

 一番よく見かけるのは草地の上で餌を探している場面

 

 正面から見ると少し強面だ

 

 

 口に入れているのは何かの種子

 

いけない!ちょっと近寄りすぎたか

 

 こちらは目の周りの黒色もなく雌の個体。ずいぶん警戒心が薄く、2mほどに近寄っても平気のようだ

 

 

 

なかなか鳥に出会えない時でも、シジュウカラだけは外すことがない。その上仕草が可愛いので見ていて飽きない貴重な鳥だ。

 

 

 

人が来るとすぐに近くの葦原に隠れてやり過ごす

 

雌雄の見分けはお腹の黒い線の太さだけ、太いのがオス。この線がなく少し小さいのがヒガラとなるが、市街地ではほとんど見かけない。

 

お尻丸見え

 

 

何とも可愛らしい

 

終わりは近所のしだれ桃の木に偵察にやって来たメジロ

 

 

 

やっ、逃げられてしまった。

 

この辺で。


冬の野鳥②

2014-01-10 | 探鳥

 

 正月休みもグータラ過ごしているうちにあっという間に過ぎてしまった。あまり遠くに出かけていないのだが、前回に引き続き年越し前後に撮りためた野鳥の写真をご覧いただこう。

 奥武蔵高麗峠付近

 

いつも高い枝先をすばしっこく動き回るエナガの超接近に遭遇、ラッキーだった。

 

 もう少しシャッター速度が速ければ、風切り羽がきれいに撮れたのに。

  

ヨシ原の中、10羽ぐらいの群れだった。

 

 頭の中央の白い線と長い尾羽がこの鳥の特徴。

 

梢に移った、後姿も結構洒落ている

 

 今回一番のきめポーズ。

 

と思ったらすぐに飛び去った。

 

別の個体を正面から

 

 少しだけ小首を傾げた仕草が可愛い

 

 うーん近くで見るとこんなに可愛かったとは再発見。

 

 仲良さげなのだが、番いなのだろうか。そもそもエナガの雌雄は見分けがつくのだろうか。ネットの記事に「仲間同士仲の良い鳥で、非繁殖期には共同のねぐらを作り、小さな体を寄せ合って集団で眠る習性があります」とあった。その姿はため息が出るぐらい可愛いんだろうな。

 

 ピラカンサスの枝上に止まっているのはチュウサギ、それともダイサギなのか。チュウダイサギなるものもいるそうなので、その辺の分類は好きな人に任せよう。

 

浅瀬を歩いているのはアオサギ。普段は日中あまり活発な動きを見せないのだが、この日は空腹だったのかえらい行動的だった。

 

冠羽がないので若鳥なのだろうか

 

でも満足したらまたじっと動かなくなった。

 

こちらは一番よく見かけるコサギ。冬羽でも嘴が黒いのと尾羽が少し上がっているのでわかる。もっとも体も他に比べるとかなり小さい。

 

 足元の水面の輪は魚を追い出すためのコサギの知恵 または本能か。アオサギやダイサギはこの漁法をしないようだ。

 

 (下3枚目カラス画像あり、苦手な人注意!)

 

オナガガモ、水面に映った首が鶴巻ばねのようにねじくれて見えた。

 

 シメはカラスで。普段見かけるカラスにも嘴の太さの違いでハシボソガラスとこちらのハシブトガラスの2種類がある。

 偏見なくみると結構かわいい顔をしてるじゃないか、見直したぞ!

 

この辺で。