野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

金沢能登旅行③

2009-11-28 | 旅行
 

 翌朝、半日かけて金沢市内をぶらついた。初めは長町の武家屋敷界隈を目指したのだが、途中気になる看板を幾つか目にした。















 輪島の段駄羅といい、北陸には言葉遊びの伝統があるのだろうか






 長町の辺りには幾つか用水が流れている。昔は用水としてだけではなしに城を守る濠としての役割も兼ねていたようで、幅が広く流れも結構早い。晩秋のこの季節まだコムラサキシキブの実が艶めいていた。






 開館前の足軽屋敷にも寄ったのだが、家の間取りが今の私の家よりも広く立派なのには驚かされた。






 市役所前のオブジェ



 21世紀美術館の前まで来た。開館したばかりなのに既に大勢の人が押し掛けている。



 入館料1000円を払って入る。館内の殆どの場所が撮影禁止だとは知らなかった。










 上から見たスイミングプール。似たものが水族館でよく見られるが、これもアート作品の一つらしい。




 下から見上げるとこんな感じ、この撮影は違反なのだが、たくさんの人が知ってか知らずか写メを撮っている。その度ごとに係員が注意をするのだが一向に止まない。



 空の見えるタレルの部屋、昔日本全体が貧しかった時にはこんな隙間のある家がたくさんあったのだが、今ではアートか……。



 とにかく人が多かった。これでは作品を鑑賞するゆとりなんかありゃしない。一つの部屋毎に一つの作品が飾ってあって、それを迷路のような狭い通路を歩きながら見て回るのだが、人の多さにだんだん嫌気がさしてきた。更にそれぞれの部屋の入口に作品の説明をした札があって、それを手にとって見ながら鑑賞するというスタイルも何か押しつけがましくて鬱陶しく感じられた。私の結論としては、21世紀美術館は、時間があって行く所がない時しか入る価値がないというものだ。それも休日はなるべく避けた方がよい。


 おまけ、一番見たかった「雲を測る男」の像は屋根の上にあり、一階から見上げるようになっているが、係員の目が厳しく館内での撮影は断念。でも館外から望遠を使って撮ることに成功 。このことに気付いた時にはとても嬉しかった。



 美術館を30分ほどで退館してからは、これも人でごった返していた兼六園は敬遠して金沢城公園を訪ねた。
 石川門にかかる橋



 20年以上前に見たときにはこんな立派な城はなかったようだが






 狭い所に閉じ込められた後だけにこの広さがすがすがしい



 公園内ではモデルを使った撮影会があちらこちらで開かれていた。



 切手門の紅葉






 昼食は近江町市場でと考えていたのだが、ここも人でいっぱい。どこもかしこも行列を作っている。仕方なく昼は駅傍でとることにして、浅野川沿いの主計町茶屋街を覗くことにした。ここは金沢にあっては珍しく訪れる人もなく閑散として、往時の面影を漂わせていた。






 横安江町は仏具や神棚の店が多い




 軒先に置かれたブリキ製の巨大オブジェ



 金沢別院



 ホテルに戻って預かってもらった荷物を受け取り、駅傍の居酒屋風の店でランチにした。帰りの列車に乗ったのは14時過ぎ、帰宅した時には19時半を廻っていた。
 

金沢能登旅行②~兼六園ライトアップと金沢夜景

2009-11-26 | 旅行
 駅前のホテルにチェックインした後、少し体を休めてから兼六園ライトアップを見に出かけた。

 めいてつエムザのある武蔵ヶ辻には金箔を散らばせた雪吊りのイルミネーションが飾られていた。






 百万石通り沿いにある尾山神社の神門もライトアップされていた。夜の冷え込みを心配していたのだが、この日は思ったより暖かくコートが邪魔に思えるほどだった。






 金沢一番の繁華街香林坊までやってきた。銀座や表参道と見間違えてしまうほど有名ブランドの店が多く軒を連ねている。

























 中央公園の付近まで来た。






 香林坊109前を左折した。



 レンガ造りの石川近代文学館もライトアップされている。




 園庭にある金沢の三文豪、泉鏡花、室生犀星、徳田秋声の像




 金沢市役所、21世紀美術館前を通り過ぎ、兼六園の真弓坂口に辿りついた。
 茶店の並ぶ通り。






 紅葉のライトアップは手持ちカメラではきついものがあるのだが、何とか両腕を固定して構え撮ってみた。10枚撮っても見られるのは1、2枚程度の分しかない。






 翠滝






 園内最大の池、霞ヶ池。中央には蓬莱島がみえる。



 唐崎松の大雪吊り。






 



 3連休の中日だったので、霞ヶ池の畔の内橋亭ではチェロとビオラ(多分)によるクラシック演奏会が開かれていた。









 ちょっぴり哀愁を帯びたクラシックの音色の流れる中で、ライトアップされた紅葉を眺める、優雅で贅沢な至福のひと時だった。










 隣接する金沢城を見てから帰路についた。



 宿に戻った時には10時を廻っていた。

金沢能登旅行①

2009-11-25 | 旅行
 1泊3日で金沢能登を廻ってきた。旅行会社のツアー「寝台特急北陸号で行く金沢能登の旅」をネットで見つけたのが1か月前、3連休の時期なのに往復の交通費と一泊ホテル代(朝食あり)込みで23,000円とは何んとも安い。北陸とくとく切符だけでも21600円もするのにこれは破格の値段だ。思わず飛びついてしまった。

23時少し前数人の人がカメラを構えている中、上野駅18番線にブルートレイン北陸号が入線してきた。多分こうした光景が日々繰り返されているのだろう。

 B寝台は荷物の置き場所も広く、多少の揺れはあるものの結構快適だった。所要時間7時間半の短さだったが熟睡できた。


 着いたのは早朝6時半、嬉しいことに曇りの天気予報は外れ、晴れとなった。
駅前の鼓門。



 早速レンタカー(ツアーのオプションで1日4000円と割引になった)で輪島まで足を伸ばした。



 もう10時を廻っていたが、朝市はまだまだ大勢の観光客で賑わっている。われわれは見るだけ。






 寒さを覚悟していったのだが、火が当たる所では思ったより暖かく途中からオーバーを脱いでしまった。



 食料品、海産物、日用雑貨等に交じって輪島塗の高級品まで売っている。



 売り場ごとに鑑札のようなものに場主の名が書いてある。そのほとんどが女性名だ。






 イナチュウ美術館の前にも露店は出ている。拍手喝さいしたくなるほどの何という見事なアンバランスだろう。







 朝市の通りの中には漫画家永井豪の記念館もある。これも周囲の雰囲気とは随分かけ離れている。



 足湯の傍の塔



 余りの人出に辟易して30分足らずで、白米の千枚田へ移動。



 海に面した急斜面に切り開かれた田んぼは千枚を遥かにこえる。これでは作るのも維持するのも大変。今では田植えや稲刈り時には大勢のボランティアを募って、その活動で支えられているという。






 能登半島西岸に移動して、いくつかの観光スポットを廻った。
松本清張の「零の焦点」の舞台となったヤセの断崖。先の能登地震で一部が崩落し、近寄れなくなったという。






 義経伝説の残る「船隠し」



 道の駅富来(とぎ)海海道という所で昼食にした。食後、すぐ近くに世界一長いベンチがあるというので寄ってみた。



 長いベンチに沿って、大勢の人の手形が焼き付けられたタイルが延々とあった。



 俵万智の歌碑「桜貝の 淡きピンクを 一身に 集めて立てり 浜の少女は」に触発され海岸に降りて、砂浜で暫く桜貝拾いに興じた。



 ちょっと不似合いな岸壁の母の碑もあった。



 この後、羽咋市にある宇宙科学博物館コスモアイル羽咋に寄った。UFOの飛来する町と知られる博物館に相応しく、建物全体が円盤型をしている。










 特別館長にあの有名な擬似科学家矢追純一がなっているのが可笑しい。



 羽咋からは海岸線のすぐ脇を通る千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイを走った。



 黄昏時、少し色づいた日本海。浜辺には転々と越前クラゲの死体が打ち上げられていた。



 なぎさドライブウェイ終点の宝達町にはモーゼパークというものがある。ここが今回の能登半島ドライブの最後の予定スポット。今年の春訪れた青森のキリストの墓と匹敵する位のいかがわしさ満載のB級スポットだ。残念ながら辿りついた時にはすっかり日が暮れていて、急ぎ足で回るほかなかった。
 入口の看板。恐ろしいことにすぐ隣にはクマ出没注意の看板もある。



 入口近くにあった3本の円柱、これが墓ということではないらしい。




 10分ほど薄暗い山道を登っていくと石板があった。



 この先幾つかの標識があったのだが、道が崩れて通行不能になっていた地点で引き返すことにした。10時間の能登半島半周ドライブを終えてホテルに戻ったのは6時半過ぎだった。

東京ドームイルミネーション

2009-11-21 | イルミネーション
 


 年の瀬も迫り、野に咲いている花がめっきり少なくなった。また日光白根山、火打妙高、中津峡と今年の紅葉も充分撮った。そんなわけで先の休日は久しぶりに都心に繰り出した。今年も闇に咲く花を撮ろうというのだ。昼過ぎから目黒付近をうろつき、水道橋の駅に降りたのは4時を廻ったばかり、まだ明るいので近くを暫くぶらぶらし、暗くなるのを待った。









 ドームシティのウインターイルミネーションにはここ数年来毎年訪れている。今年のテーマは始まりの銀河「ゲネアー」というものらしい。詳しくはここで

ミルキーウェイ。




 


 マンダラ









 ガイア、ラクーア5周年オブジェで直径が12mもある。






 上の球体はアクアスフィア






 ステラ、星をイメージしたオブジェ



 クリスタルアベニューに降りていく






 光の帆船「エルビス号」









 帰り道、新宿にも寄ってみた。





















 西新宿






 雨の日はイルミネーションの色が艶を帯びて見えるようだ。また終始雨が降っていたせいで、人通りが少ないのも嬉しかった。