野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

粟島を訪ねる③

2015-04-24 | 旅行

 粟島滞在2日目。今日は島一周の日。雨の心配はなさそうだが、天気予報では風が強いとのこと。

明けたばかりの粟島港

 

 朝食前、付近の畑を散策

 

アトリ♀

 

ジョウビタキ♀

 

向こうに見える建物は粟島で唯一の小中学校

 

朝食を済ませてから、内浦集落を出発。左回りに島を廻ることにした。

岩の上ではイソヒヨドリの♂が囀っている。

 

旗崎を廻った辺りは遠浅の海岸が広がる。この辺でしばし貝殻拾いをした。

 

 対岸を見やると肉、写真では確認できないが、が微かに村上付近の陸地が見える。

 

 波間には何とカルガモの番が泳いでいた。

 

オオジュリンの♂

 

壁には夏の思い出1991年とあるから今から24年前に描かれたもの。当時6年生だとすると今は12+24=36歳になっているということか。純真だった少年も今や中年に差し掛かっている年頃だろうか。

 

屏風絵にでもありそうな岩の上の松

 

島内には真竹の林が多い。すぐ近くに竹炭の作業場もあった。

 

1時間ほどで牧平。ここは以前外浦という集落があったところ。今も畑が残されていて、絶好の探鳥ポイントとなっている。

 

ヘリポート

 

アトリやオオジュリン、ジョウビタキ、カシラダカなど冬鳥夏鳥が一緒にみられる。撮れなかったが、確かにオオルリやハヤブサもいた。

 

 

 

 

島の北端を廻って西側に来ると海岸は絶壁に隔てられるようになる。

 

 外周道路の随所に看板があるので、観光客にはとてもわかりやすい。

 

 

随所に桜が咲いている。

 

コバルトブルーの海の色が鮮やかだ

 

ゴリラの顔のような岬

 

 標高235mの逢坂山。この辺りの林道では山菜取りの島の人たちに出会った。尋ねたところ、ツリガネニンジンの若芽、ギョウジャニンニク、コゴミ、ウドなどが今旬の山菜なんだという。

 

夕日スポットにもなっている仏崎の展望台

 

ちょうど島の反対側まで歩いてきた。この辺から次第に風が強くなってきた。

 芸術作品のような樹。作品のタイトルはさしずめ「猛き風」といったところか。

 

白い波頭が多く見られるようになってきた。

 

ウミウの繁殖地

 

一周道路はすべて舗装されていて、車も少なく歩いていても気持ちが良い。ただ風さえなければ……。

 

 風光明媚な立島が見えてきた。

 

 

釜谷キャンプ場付近まで来て風のないところでやっと昼食。宿に頼んで作ってもらったおにぎりを頂く。傍にやってきてなわばりを主張していたルリタテハ。

ここではカワセミも目撃した。

 

 釜谷の集落を過ぎたところで、マルバスミレを初めて見つけた。

 

写真はに撮れなかったが、ボランティアのゴミ拾いをしていた粟島の小中学生とここから暫く一緒に歩いた。いずれも屈託のない、陽気な子供たちだった。

島最南端付近の家屋。

 

八幡鼻をまわり矢ヶ鼻を抜けて島の東側まで来た。

昨日も歩いただらだらの下り坂を降りると粟島牧場。今日は馬はお休み。代わりに山羊が挨拶してくれた。

 

 

内浦キャンプ場

 

防波ブロックの上では強い風を避け、ウミネコやセグロカモメが休んでいる。

 

ハマナデシコ

 

歩数4万歩を越えて足が悲鳴を上げだしたころ、やっと内浦港の突堤が見えてきた。

朝の8時半から夕方4時近くまでが一周に要した時間だった。


東武ワールドスクエア

2014-09-03 | 旅行

 夏バテのせいか、更新の気力が湧かない。暑さが続いていた内は何とか頑張っていたのだが、涼しく過ごしやすくなった途端に、生来の怠け心が湧いてきたようだ。そうわけで今回は、先月行った東武ワールドスクエアのスナップで埋めることにしよう。

 ウエルカムミュージックモニュメントというらしい。一時間に2,3間開く。

 

 

入り口すぐは現代日本ゾーン。東京タワーの下

 

 中央の星形の頭の「ソラカラちゃん」は隠れマスコットキャラで、その場所を応募用紙に書いて出がけのポストに入れると。抽選で景品がもらえるらしい。

 

豪華客船ふじ丸

 

エジプトゾーンのスフィンクス

 

 

ヨーロッパゾーンは中でも一番充実している。

コロシアム

 

中や隙間にも人形がいる

 

サンピエトロ大聖堂はすごい人形の数

 

 ピサの斜塔、下から3階めにもソラカラチャンがいるのだが小さい絵なので……。

 

バッキンガム宮殿

 

 中央のオレンジ色の顔も人形も隠れキャラの一つ

 

ミラノ大聖堂

 

左はエッフェル塔、歩く人と比べても結構大きい。

 

ベルサイユ宮殿

 

 ウエストミンスター宮殿

 

ビッグベン 

 

その下を聖火ランナーが走っていた。

 

アジアゾーン

紫禁城(故宮)

 

 ラストエンペラーの撮影シーン

 

万里の長城

 

一角に孫悟空の一行がいた。

 

台湾の高尾竜虎塔

 

お終いは日本ゾーン

金閣寺

 

清水寺

 

姫路城

 

校門様一行を見つけた

 

大浦天主堂

 

道後温泉、坊ちゃんらしきものを探した見つからなかった。

 

最後は同じ東部の系列の東武動物公園

 

隠れキャラを探しては写真に撮っていたので2時間もいてしまった。入園料は高かったが思ったよりも楽しめた。

この辺で。

 

 


梅雨時の尾瀬を歩く3

2014-07-06 | 旅行

 朝5時半起床、6時には朝食をすませ小屋を出た。

コバイケイソウの花が朝もやに濡れている。

 

 姿を作ったおませな少女のようで可愛らしい。

 

 咲く晩泊った、白く縁取られた窓が特徴の尾瀬小屋

 

 

ウラジロヨウラクが朝露を帯びて煌めいている

 

 ちょっとしたルビーのブローチのようで可愛い。

 

 まだ6時を過ぎたばかり、朝靄がレンゲツツジとシラカバの湿原を幻想的に演出している。

 

咲き出したばかりのヤナギトラノオ

 

ハクサンチドリもまた美しい

 

オオバタチツボスミレ

 

湿原の一部を淡い黄色に染めているのはオゼヌマタイゲキ

 

 

サワランは盛夏の湿原を彩る花、なのでまだ殆どは蕾。

 

トンボソウ

 

 ヒメシャクナゲもまた可憐で美しい。

 

前方のズミノ木の上で野鳥が囀っている。5,6mまで何とか近づいてみると、夏羽に変わったノビタキのようだ。

 

30分ほどで湿原を横切る拠水林に入った。植相が湿原とはうってかわり、笹薮の中ミズバショウやギョウジャニンニクの花が多い。

 この付近ではショウキランが見られるというので、あたりを丹念に探してみたが残念ながら空振りに終わった。

 

竜宮小屋

 

 小屋を過ぎると中田代。ここには大小の池塘が数多く点在している。

 

紫の花はカキツバタ。

 

アヤメやノハナショウブとの区別は花弁の真ん中の白い筋。アヤメは文字通り文目模様、ノハナショウブは黄色い筋となる。

 

 

 

池塘にはミツガシワも多い

 

木道の向こうにに見えるのが至仏山、雪渓がまだ残っている。

 

 気の早いニッコウキスゲを見つけた。

 今はまだほとんどが蕾だが、もう半月もしたら一帯はもキスゲの花で埋め尽くされることだろう

 

 モウセンゴケの多い浮島

 

ヤマドリゼンマイとレンゲツツジ

 

水面からオゼコウホネが顔を出しているが、花にはもう少しの時がかかりそうだ。

 

中田代のワタスゲの群生

 

逆さ燧が見られるポイントを過ぎた。普通はこの辺からハイカーが多くなるのだが、今日は本当に少ない。

 

 やっとオゼコウホネの花に出会えた。雨で増量した水面からわずかに顔を覗かせている。

 

この川を渡ると上田代

 

 

小屋を出て一時間半、山の鼻が近づに従って前方の至仏山も大きくなってきた。すっかり朝靄も腫れ、時折日差しもさすようになってきたのが嬉しい。

 

やっと山の鼻ロッジが見えてきた。

 次はいよいよ至仏登山。

この辺で。


北海道を歩く⑥~アポイ岳登山

2013-07-05 | 旅行

 帯広に泊まった翌朝は5時には起きた。ホテル傍のコンビニで買った朝食を車内で食べながらアポイ岳方面に向かった。

 帯広から襟裳岬方面への道は、真っ直ぐで気持ちがいい道だった。

 

 岩から滝が噴出しているフンベの滝

 

 これから向かう襟裳岬方面は海霧で覆われていた。

 

 8時半やっとアポイ岳麓へ到着。

 

 登り始めて10分ほどの小沢で、靴に着いた雑草の種子を洗い落とす。

 

 ジンヨウイチヤクソウ

 

 ハンショウヅル

 

 エゾノヨツバムグラ

 

少し前を植物パトロールの監視員が歩いていた

 

鬱蒼とした森を1時間余り歩く

 

 やっと見晴らしの良い5合目に着いた。避難小屋ではたくさんのハイカーが暑い日差しを避けて休んでいる。

 

 

 ここからは高山植物が多くみられる。

アズマギクは2色ある

 

 

 真っ赤なエゾヤマツツジも随所に見られる

 

アポイヤマブキショウマ

 

 アポイクワガタ

 

キンロバイ

 

振り返ると海が見える

 

 

5合目から30分ほど急坂を登りきったところが馬ノ背

 

ハクサンシャクナゲ

 

 キンレイカのような花

 

 内地の高山でもよくお目にかかるヨツバシオガマ、此処ではキタヨツバシオガマというそうだ。

 

 チシマフウロ

 

 アヤメも咲いている

 

 北海道に来て以来、本当にきれいに晴れ上がった気持ちのいい日だった。

 

 

 タカネバラ

 

 ハクサンチドリ

 

標高は800mほどの山なのに次から次へと高山の花たちが顔を覘かせてくれる。

ヒロハヘビノボラズはメギ属、枝の棘からこの名がついた。

 

 ゴゼンタチバナ

 

 アポイカラマツ

 

 ミヤマオダマキ

 

 薄暗い林床に咲いていたヒダカイワザクラ

 

馬ノ背からは1時間足らずで頂上へ

 

 ハイマツ帯をぬけた頂上は不思議なことにダケカンバの林で蔽われていた。

頂上付近の日当たりのよいところでは虫たちがたくさん見られた。

キアゲハ

 

 ミヤマセセリ、ヒメチャマダラセセリではないよね?

 

 これは?ジャノメチョウ?

 

 角のように見えるのは前足?センチコガネなのかな

 

下山時、鳴き声はずっとしていて何度も探してやっと見つけたエゾハルゼミ。橙色の腹部がきれいだった。

 

 アポイ岳、季節を変えてもう一度来たいと思わせる良い山だった。

 

 この辺で。


北海道を歩く④

2013-07-02 | 旅行

 富良野の麓郷に泊まった翌日(6月22日)は朝早く起きて富良野岳をめざした。

 登山口である十勝岳温泉は標高1270mにあるがまだ雪の世界だった。濃いガスの中東の空から陽が昇ってきた。

 

 

 左の建物が十勝岳温泉凌雲閣

 

 まさかここまで雪が残っているとは思わなかった。アイゼンも用意してないのでどうやら頂上までは行けそうもないが、気を取り直して行ける所まで行くことにした。 

 

道の両側には大きな蕗の薹が花を咲かせている

 

 

 

 

 

 

 三段山分岐周辺

 

 谷のガスは濃くなったり、一瞬だが晴れ上がったりしている。

 

 足元にキジムシロのような花が咲いている。葉の特徴からするとこれがメアカキンバイのようだ。

 

 

やはり雪が多いのでアイゼン無しでは登れそうにない。分岐から安政火口付近の斜面を探索することにした。

 

 日当たりのよい斜面では、温められた岩に添うようにエゾノツガザクラが群生していた。

 

 

 ゴゼンタチバナ

 

 

ウコンウツギ

 

 

 イソツツジも咲き出していた

 

 

 

 

 

 一時間余りの探索で登山口に戻った。その後は今夜泊まる予定の帯広へ向かうことにした。

途中立ち寄った然別湖

 

 

 新緑を映した水面が美しかった。

 

 通り過ぎた大平原の中の小さな牧場

 

狩勝峠で出会ったキタキツネの親子

 

 この辺で