野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

夏と秋の入り混じる焼山林道

2013-08-27 | ハイキング

 

 小楢山へ登ろうと麓の塩平までは来たのだが、道路補修のため焼山林道は通行止め。仕方がないので手前で車を止め、炎天下焼山林道を塩平から小楢山まで歩いてきた。

 夏日の厳しい焼山林道にはたくさんの野の花が咲いていた。

 マツヨイグサの仲間、タマアジサイ、イタドリの花、ツユクサ

 

ウドの花、ヤマハギ、オトコエシ、4番目はゲンノショウコ

 

 ボタンヅル、ジャコウソウ、3番目はウスユキソウとシモツケ、そしてシラヤマギク

 

 葉っぱが特徴のカメバヒキオコシ、特有の香りを放つカワミドリ。いずれもシソ科の花だ。

 

 ヤマホタルブクロとコマツナギ、下は左がツリフネソウ、右はキツリフネ

 

ソバナとヒヨドリバナ

 

キンミズヒキ、タチフウロ、アザミの仲間、キリンソウ

 

 栃の木も実をつけている

 

その中でもひときわ目を引くのはフシグロセンノウ

 

 日本の野の花でオレンジ色の花は少ないので、とりわけ目立つ

 

 

こちらは初夏の花ノリウツギ、ずいぶんと花期の長い花だ。

 

 一時間ほどかかって焼山峠まで登ってきた。

 

 ここで林道に別れを告げて、小楢山への登山道に入る。

ウツボグサ

 

 秋の花、ハナイカリも咲きだしている

 

ノコギリソウ

 

 マムシグサはまだ色づいていない

 

 

 黄色の花はマルバタケブキ

 

 たくさんの蝶たちを呼び寄せていた。

 

 赤くなる前のアキアカネ

 

ミヤマクワガタやトモエソウも咲いている

 

 

 コウリンカとヤマハハコ

 

丈高い草に埋もれるように咲いているタチコゴメグサ、ワレモコウ

 

 ウスユキソウ

 

 シダの間から顔を覗かせたソバナ

 

これはミヤマクルマバナ?それともイヌゴマ?自信がない

 

30分ほどで的石

 

 シデシャジンに似ているが…

 

殆どは蕾だったが、一株だけ花の咲いているウメバチソウを見つけた。

 

 ヤマオダマキ

 

タカネナデシコ

 

見かけた虫たち

 

 

そして小楢山山頂

 

 

 ここで持参してきた弁当を頂く。林道往復2時間、山道は往復で3時間合計5時間。登山中は二組3人のハイカーと会っただけ。静かな山行を楽しむことが出来た。時間に余裕があったので、帰りは丹波山村ののめこい湯に浸かってから帰った。

この辺で。

 

 


風爽やかな三窪高原

2013-08-23 | ハイキング

 

 大菩薩ラインを登りきった柳沢峠に車を止め三窪高原を歩いてきた。柳沢ノ頭、ハンゼノ頭、藤谷ノ頭と登って板橋峠まで周回するルートだ。ツツジの咲くごく一部の季節を除いて、歩く人は少なく静かな低山歩きが楽しめるのがよい。

 

 ヒガラが鳴き交わしている。梢を渡る風が何とも心地よい。

 

 この辺はシカの食害がひどく、花は金網で保護されたところ以外ではあまり見られない。 鈴庫山の分岐まで来た。

 

クサレダマ

 

 

ヒヨドリバナ

 

 アサギマダラ

 

シュロソウ

 

 ツリガネニンジン

  これらの花はいずれも鹿から守られた金網の中で咲いていた花。その周辺には鹿の糞の跡が見られる。網の中の御馳走を前にしてやきもきしていたのだろうか。

咲き残っていたノリウツギ

 

ハンゼノ頭を過ぎると辺りは一変し、原生林の雰囲気に変わる

 

 苔むした岩が涼しげだ。

 

 山ブドウが実をつけていた、色づくのはもう間もなくのようだ。

 

電波塔のふもとにある展望台。この付近は殆どがフェンスで覆われている。

コウリンカ

 

ウスユキソウ

 

ノコギリソウ

 

 シモツケ

 

1600m位の標高の高原なのでコオニユリもさいている。

 

 

 ナミアゲハ

 

ハナウド

 

タカネナデシコ

 

クガイソウも丈高い草藪の中に咲いていた。

 

 一帯に咲き誇っているのはマルバタケブキ

 

 その蜜を求めてたくさんのチョウがやってきている。

 

蕊の先が無限大マークになっているのを発見

 

 

オグルマの仲間?

 

 そしてワレモコウ

 

 

 板橋峠で折り返し、帰りは林道沿いに帰った。途中望遠レンズを三脚に据え付けたグループがいたので、何が見えるのか尋ねたら「コマドリ」という返事だった。

この辺で。


立川羽衣ねぷた

2013-08-20 | イルミネーション

 

 15周年目を迎えた羽衣ねぷたを覗いてきた。羽衣町は立川駅南口から国立方面へ15分ほど歩いたところにある、小さな商店街を持つ町だ。

8月19日は三日続いた祭りの最終日。6時から囃子や太鼓踊りなどが始まり、7時前の暗くなった頃にねぶたが点灯される。

 

 

 

 7時前世話人のあいさつの後点灯。

 

 

 表の人形ねぷたに対して裏は見送り絵というらしい。これがまた趣があってよい。

 

 

 

 狭い商店街に人が押し寄せ、身動きが取れない。周囲にはそれぞれの露天の出す煙が立ち込める。

 

 

 

 

 表は鍾馗様

 

裏は3面の見送り絵

 

 30年以上前に青森のねぷたを見に行ったことがあるが、その狂熱的な盛り上がりには及ばないが雰囲気は十分感じられた。羽衣町のねぷたは青森黒石のねぷたがもとになっているようだ。

 

 

 

 

 これは弘前のねぷたのような扇形をしている。人形ねぷた(青森)と扇ねぷた(弘前)の両方併せ持つのが黒石ねぷたの特徴らしい。

 

 

  

それにしてもねぷたの絵は棟方志功のそれと似ている。侘しさと寂しさと共感と、怨念と激情と、忍耐と底知れぬ愛憎と妬みや憧れ、繰り返される願いと絶望とそして辿り着いた諦念が、圧倒的な生の讃歌で包まれている。ウオーッという叫びは生きている証しなのだ。

 

 

 

 

 

この辺で。

 


御岳ロックガーデンの涼

2013-08-13 | ハイキング

 

 暑さに耐えきれなくて、休みの度ごとに高くて水のあるところに出かけたくなる。今回は御岳のロックガーデン。8月6日現在レンゲショウマ祭りは始まっているが、まだ早く本当はもう少し後の方が花は見頃になる、そうはわかっているのだが、余りの暑さについ先走って出かけてしまう。

 暑いが天気は今一つ

 

御岳のレンゲショウマはまだ1,2分咲きといったところ。一週間過ぎた現在では、5分咲きぐらいまで咲き進んでいるはず。

 

 これがとりわけ可愛らしい一株

 

 

 御岳山のレンゲショウマは植栽されたもので、自生しているのは奥多摩ではごく一部の山域のみ

 

自生地と違って密生度はかなり高い。全部咲きそろうとかなり圧巻なのだが、今のところ不足分は想像力で補うしかない。

 

項垂れて咲くのが何ともいじらしい

 

 風に揺れ、燈明のように足下を照らしている。

 

 レンゲショウマは日本特産の一種一属の花(キンポウゲ科レンゲショウマ属)。

 

 分布域は本州太平洋側の温帯域。

 

 ハナグモと

 

 一帯ではトチバニンジンの赤い実が目立っていた

 

 ツルマメ

 

そしてソバナ

 

少し登った先、神社への道を右に折れると長尾平の茶店。店の親父は今年はどういうわけか虫が少ないとぼやいていた。

 

ボタンヅル

 

 ほぼ緑一色の中でオレンジ色の色彩の鮮やかなヤブカンソウ

 

 白とピンクの小さな花を咲かすフジカンゾウ

 

 

 花期の長いタマアジサイはいまだに次々と花を咲かせている

 

御岳ロックガーデン(岩石園)の入り口

 

迎えてくれたのは囀りの綺麗な幸せの青い鳥、オオルリだ。

 

 

しそ科のクルマバナ

 

ツリフネソウも咲き始めたようだ

 

オカトラノオはもう終わりかけ

 

マムシ草の仲間も大きな実をつけている。この実が赤く色づくころは秋、少しは涼しくなっていることだろう。

 

 カザグルマのような花を咲かすモミジバハグマ

 

一番見たかったイワタバコはちょっと終わりかけだった残念。

 

 タマゴタケ?

 

 1000m近い標高と渓谷の水と光を通さない深緑のおかげで涼しい風が吹き抜けていく

 

綾広の滝

 

滝の傍で巣だったばかりのミソサザイの若鳥に出会った。

 

 兄弟なのかすぐ近くの岩にももう一羽いた。あまりの可愛さに掌に乗せたかったのだが何とか自制した。

 

今日はこの辺で。

 


檜原都民の森

2013-08-09 | 植物園

  蔓にしがみついて雨をやり過ごすアサギマダラ

 

雨模様で登山は諦め、檜原都民の森へ出かけてきた。

ブナの路から奥多摩湖周遊道路を見る。ガスが山の上から降りてきている。今にも降り出しそうだ。

 

 植栽されたレンゲショウマ

 

 

ソバナも咲いている

 

 

 これは日当たりのよい林道でよく見かけるコマツナギ

 

 生育の悪いママコナ

 

クサアジサイは今が見ごろ、これは好きな花だ。

 

 秋の花コウヤボウキも咲き出しているようだ

 

 ヤマホタルブクロ(2枚下にヘビの写真があるので注意!

 

 

 登って暫くは日当たりがよかった。切り株の上でヤマカガシが昼寝をしていた。ヤマカガシは日本で見られる毒蛇3種のうちの一つで腹部の赤い色が特徴。それにしても見事なトグロだったので、数枚シャッターを押していたらうるさそうに逃げて行った。

 

 まだ色づいていないオヤマボクチ

 

 タマガワホトトギスとヤマホトトギス

 

 

 シュロソウはユリ科の花。咲いていたのは小屋の傍の一株だけだった。

 

 ムシカリ峠まで来たところで、とうとう雨が降り出してきた。 ガスの向こうに見える避難小屋でお昼を食べ、小半時降りしきる雨をやり過ごした。

 

雨も小やみになったので歩き出す。さっそくヒキガエルがお迎え

 

 雨に濡れたシモツケの花

 

頂上付近に多いホツツジ。雌しべが天狗の花のように長い。

 

 

雨は小止みにはなった。

 

マタタビの実

 

ヤマガラが張り出した枝で囀っていた。

 

 下山時森林館で見たアサギマダラ。雨の中、つる草に必死にしがみついていた。濡れて動けないのか、触角についた水滴を写せる距離まで近づけた。

 

 この辺で。