野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

奥武蔵鳥居観音紅葉

2013-11-27 | ハイキング

 奥武蔵の名栗川沿いにある鳥居観音に紅葉狩りに出かけた。今年の紅葉は赤くなり始めたと思ったらもう散り始める、忙しない紅葉だ。

鄙には相応しくない建物群と美しい紅葉の変な組み合わせがここ鳥居観音の面白いところ。

入口すぐの玉華門

 

 仁王門

 

 

 見晴らし台のある平和観音

 

 玄奘三蔵塔

 

右にあるのは救世大観音

 

何とも?!な建物群だが、この山で見られる紅葉は素晴らしい。その一端を

 

 

 

 やや見頃の時期は過ぎたようだ。道には枯葉が降り積もっていた。

 

 

 

 足元のコウヤボウキ

 

 

 

 

 

 

 入園料はとられるものの200円と安く(しかも駐車料はただ)、一寸したハイキングも楽しめ結構気に入っている。変な場所だが紅葉はきれいだと初めは思っていたが、近ごろは変な建物と紅葉のミスマッチに妙に味わいを覚えてきている。

 

 

 

 昼食は近くの名栗ダム湖で食べた。湖面には渡ってきたと思われるマガモの小さな群れがいた。

 

 この辺で。


多摩湖落陽

2013-11-21 | 探鳥

 立冬も過ぎて陽の落ちるのがずいぶん早くなった。良く晴れた一日、夕方ごろ山口貯水池まで散策に出かけた。

もう陽の光には茜色がさしている。

 

植え込みの中で、雀達が騒いでいる

 

対岸には初冬の気配が濃い

 

土手の散歩道は黄昏時の風が吹いていて心地よい

 

 

岸辺で水浴びをしているのはセグロセキレイのようだ

 

風情のある取水塔

 

 双眼鏡で見るとカンムリカイツブリの群れとわかった。普段は単独行動する鳥だが、渡りの時期だけは群れる。でもまだ群れは小さい。

 

こちらはマガモの群れ

 

 奥の方にはコガモ、時々はホシハジロの姿も見える。

 

次第に熱を失い、色味を加えていく

 

 

 

近くの多摩湖の方へと足を延ばした。

 

 少し遅かったか、もう陽が落ちようとしている

 

 

土手の散歩道も人が少なくなってきた。

 

 

 岸辺を飛び上がっては虫をとらえるセキレイ

 

向かいの堤亭のガラスに夕日が反射し、湖面に光の道を作った

 

 

 

 今日も一日を無事終えることが出来た。寒くなる前に家に帰るとしよう。

 


赤城自然園

2013-11-17 | 探鳥

 春、夏、初秋、晩秋と一年を4つの季節に分けて開園する赤城自然園は今日11月17日が最後の開園日となる。私が訪ねたのは1週間前の11月10日。標高が700mあるこの地は、紅葉が最盛期をやや過ぎたころだった。

 午前9時開園なのだが、8時半過ぎには受付をしてくれる。私たちが着いたのは午前8時40分ごろ、駐車場にはすでに車が10数台止まり人々は思い思いに入園し始めていた。

 

園内は120haに広さがあり、そのうち半分の60haが一般に開放されている。散策路はすべて自然そのまま、落ち葉を踏みしだきながら歩くのが心地よい。

 

 少し落葉し始めた木々もあるがまだ十分楽しめる。

 

 

 

 

 深紅の紅葉や鮮やかな黄葉に火照った眼をこうした橙色の紅葉が優しく鎮めてくれる。

目を楽しませてくれるのは上だけでなく足元にもある。花の多いこの自然園にはまだ咲き残っている花が多い。

 そこかしこで見られたリンドウ

 

ハバヤマボクチ

 

 オケラの花後

 

 ヤマラッキョウは半分ドライフラワー化していた。

 

 季節を間違えて咲いている花も多い

アジサイ

 

カワラナデシコ

 

コバノタツナミソウ

 

休憩広場までやって来た、開園間もなくとあってまだ人気は少ない。

 

 

 晩秋のこの季節は、様々な色に染まった草木の実にも楽しみが多い。

ツルリンドウ

 

たわわに実をつけたニシキギ

 

この青い実はサワフタギ

 

ムラサキシキブの実

 

 マムシグサの毒々しいまでの赤い実

 この実外見からして毒と思われるのだが、ネットで当たってみると3月ごろに完熟したものを食べても大丈夫だったという記事があった。もちろん挑戦する勇気は私にはないのだが……。

 

萎みかけたユキザサの実

 

 ツリバナの木にもたくさん実がなっている

 

 ガマズミの実。これも後でネットで知ったのだが、東北地方のマタギが幻の果実として珍重してきたほど栄養価の高いものなのだとか。今度出会ったら一口頂くことにしよう。

 

これは何の実か分からなかった。

 

 ナナフシ橋を渡ると自然生態圏ソーン、橋を渡ったすぐわきの東屋の屋根にはたくさんの落ち葉が積もっている。

 

 路のわきにセンボンヤリの綿毛がお出迎え。春先に見かけた可愛らしい花と同じ花とは思えない。

 

 この辺りからは紅葉した木々が数種類ともたくさん見られた。

 

 

 

 

はっとするほど燃え盛っている

 

赤と黄色を取り混ぜたカエデ

 

 この辺はカブトムシの森、クヌギやコナラの木が多く目を和ませてくれる。

 

  昼なお薄暗いミズスマシの池。通りかかると水面にミズスマシが小さな渦を作っていた。

 

 食べられるのかどうかわからないが、見た目は美味しそうなキノコ。

 

そして再び紅葉

 

 

 

 

林が明るくなってきたところで自然生態ゾーンをぐるっと一回りしたようだ。

 

 

  再び橋を渡って四季の森ゾーンに戻ってきたころには12時近くなっていた。この周辺は家族連れ向けの施設が多いので賑やかな声がしている。

十分楽しませてもらったので、子供の歓声を後にこの辺で退園することにした。

 

 

 

 


都民の森逍遥

2013-11-14 | 植物園

 晩秋の檜原都民の森をうろついてきた。

  眼下には奥多摩湖

 

 天気は上々

 

1000mを超えるこの地では紅葉は最盛期に入っていた。

 

 さっそく大滝のコースを歩く

 

色とりどりの落ち葉を踏みしめ歩く、贅沢この上ない。

 

道端からリンドウが微笑みかける

 

 カメバヒキオコシの花後

 

 萎みかけたアマドコロの実

 

 花を落とし萼のみとなったコアジサイ

 

 途中の東屋ももみじで覆われていて、まるで置物のようだ

 

 燃え盛るカエデ

 

 

 

 

 20分ほど歩くと大滝まで辿り着いた

 

滝の頭から吊り橋を見る

 

野営場

 

この楓もやはり燃えている

 

最後の命を振り絞って輝く

 

 

 

 

 標高の高いところではもう枯れ枝が目に付くようになってきた

 

 

 雑木林の紅葉もまた美しい

 

 

 

 

 ふと足元を見ると狂い咲きのスミレが咲いていた

 

マムシグサの実

 

 名前がわからない瑞々しい赤色の実

 

 枯れつつある錦秋の楓もそれなりの風情を持っているようだ

 

 頂上は目指さずぐるっと巻くようにして戻ってきた。

 

 まだ足が完治してないので、残念ながら麓の徘徊で満足するしかない。この辺で。


秋の終わり羽村堰に遊ぶ

2013-11-08 | 散歩

 河原の散歩をしたくなって、羽村の堰まで足を延ばした。多摩川の対岸(右岸)すぐ近くに羽村市の郷土館があり、無料で駐車ができるのが良い。 

 人だけしか渡れない羽村橋

 

 さっそく河原に降り立つ、夏草の勢いはまだやっと峠を越したばかり。

 

 河原遊びにここを選んだのはカワラノギクの保護育成地がここにあるから

 

 

 残念ながら少し時期が遅かったようだ

 

 

 時期は外したものの数年前に来た時より、株数が増えているのが嬉しい。

 

 川のすぐ傍まで草むらの小道を分け入っていく、魚道が見えてきた。

 

対岸にはカルガモのファミリー

 

 そのわきにはイソシギの姿が見える

 

 

 つがいだろうか、もう一匹やってきた

 

この日は陽気が良かったからか、セキレイやカラスも水浴びをしていた。水に顔を突っ込んでいるのはカラス

 

 水浴びをした後、変な格好で伸びをしているのはセグロセキレイ

 

 コサギもやってきた

 

 対岸の少し離れたところでは、マガモとアオサギの接近

 

 昭和の風情を残しているのが良い羽村堰。ここから採水された水は玉川上水となり、一部は多摩湖へと注ぐ。

 

 やがて日は傾き、光も茜色を帯び熱を失いながら周囲を染めていった。

桐の木のした、土手を散歩するたくさんの人が行きかう。

 

 

 

 川倉と呼ばれる、川の流れをせき止める伝統的水防工法を復活させたもの

 

 

 川面が煌めいてきた

 

 

一日を終えようとする鳥たち

 

 

 エノコログサが輝いている。コセンダングサの厄介な種も見える。子供の時分、この種がたくさんズボンにくっついて困ったことがあった。

 

 片足のないバッタがじっと身構えている

 

川面のきらめきも消えた、やがて色と熱とをなくし闇へと溶けて行くのだろう。何のこともなかった一日が終えられていく。

 

この辺で。