野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

染谷花しょうぶ園

2010-06-28 | 植物園
 連日の暑さで花菖蒲も今年最後の見ごろを迎えたようだ。大宮からバスに乗ってさいたま市の東境、傍らを見沼代用水の流れる染谷花しょうぶ園を訪ねた。入園料は500円。入ってすぐの広場に土産物屋や茶席等が設けられていた。

 訪れたのは5年ぶり、5年前と変わらぬままの花風景に出合えたことが嬉しかった。






 


 6月26日から7月1日までは二十四節季、夏至の第二候「菖蒲華」(しょうぶはなさく)






 6月の終わりにかかるこの時期、花菖蒲は多くが二番花、三番花となりアップに耐える花を探すのが難しい






 ただ梅雨空の柔らかい光線の中、花菖蒲の花色がいっそう美しく感じる。縁取りの赤が際立っていた。









 明治神宮や堀切菖蒲園などと違って人ごみもなく、ゆっくりと心行くまで花を楽しめる。 






 アナベルアジサイの優しげな白と花しょうぶの色合いがとても良く似合っていた。







 アジサイの花に紅葉の赤いプロペラがささっている。






 ハナショウブは山野に自生していたノハナショウブを改良した栽培品種。江戸後期の1800年頃から盛んに栽培が行われ、江戸系、伊勢系、肥後系と3つに分かれていた。現代では花色、形、咲き方などを入れると5000種に及ぶ品種があるといわれている。













 中央はちょっと高くなっていて菖蒲園全体を見渡すことができる。









 ハナショウブは植え付けから水やり、株分け、植え替えと花後の花柄摘み、花茎の切り取りと手間がかかる花だ。ここ染谷花しょうぶ園のように個人でやっていくのはかなり大変なことだろう。いつまでも続いてほしいものだ。









 花言葉は「忍耐・伝言・優しい心・優雅・優雅な心・あなたを信じます・来て下さい」や「情熱・信頼」そのほか「あきらめ」などまるで花菖蒲の花色のようにたくさんある。









 来年もまた見られることを願って、今年の花菖蒲の見納めとしよう。

見沼自然公園のトンボ

2010-06-24 | 公園
 梅雨の晴れ間、染谷菖蒲園に寄ったついでに近くの見沼自然公園を訪ねた。傍らを見沼代用水東縁が通り、隣接してはさぎ山記念公園がある、昔ながらの自然が豊かに残されている一帯だ。




 田んぼのあぜ道を歩いていると、チュウサギが驚いて飛び去って行った。



 締切橋という橋を渡った先が見沼自然公園。人工物の少ない、落ち着いた佇まいの公園だ。



 芝生の上をミシシッピアカミミガメが悠然と歩いている



 池には紅白の睡蓮が咲いている。花期がまだなのか、花弁を開いているものは少ない。






 
 葦の根元ではオオバンがおよいでいる






 ひっきりなしに水面をパトロールしているのはコシアキトンボ。ホバリングを繰り返すので意外に撮りやすい。(なおトンボ名には自信が無いものもあります。間違いはご容赦を)



 真正面から



 空中戦



 シオカラトンボ。まだ胸の辺りにムギワラトンボの色合いが残されている、羽化間もない若い雄ということか。



 これで一揃い



 ミヤマアカネ




 おっと水中からヘビが狙っている




 オニヤンマ(の仲間?)



 これはショウジョウトンボのようだ










 スイレンの大きな葉の間からカメが顔を覗かせている。




 イトトンボ発見、色形や背中の模様からみるとアオイトトンボか。






 これはメスだろうか






 ひょっとしたら出合えるのではと思っていた、チョウトンボをやっと見つけた。






 翅が幅広で根元から黒く、体は細長く短い。何より飛び方がトンボのそれでなく、蝶のようにひらひらと飛んでいる所からすぐにわかる。



 警戒心が強くなかなか近づいてくれない




 葉先に止まっている時、逆立ちのようにしているわけは日光のあたる面積を少なくしているのだとか。



 


 チョウトンボに出合えただけで満足、立ち寄った甲斐があった。


 <この辺で>

高幡不動あじさいまつり

2010-06-22 | ハイキング
 今回もアジサイだ。高幡不動は秋の紅葉が有名だが、この時期のアジサイもなかなか風情のある見事な景色を見せてくれる。ちょうどこの日は月の第三日曜日で「ござれ市」が開かれ、一層のにぎわいを見せていた。

 中央線豊田駅から多摩川沿いを歩いて1時間、やっと人で賑わう高幡不動界隈にたどり着いた。仁王門をくぐって入る。



 参道の両脇には古物が所狭しと広げられている






 奥へと登りつめていくと両側からアジサイがのしかかってくるようだ。










 柔らかい光線と時折の雨、雲の切れ間からは時には陽も差しかかる、この日は絶好のアジサイ日和だった。
























 山内では品種名の書かれている株はあまり見られない、これは最近庭先でも見かける渦アジサイ。






クロヒメヤマアジサイ








 少し前までは珍しかったカシワバアジサイ







 咲き始めてから時期が立つと、真花(まか)や装飾花も咲きだす。



















 林内の小低木であるあじさいの野にある本来の姿がこれ










 山内は広く、八十八箇所の地蔵がおかれ、それを登り下り、左右に曲がりくねりながら回れるようになっている。











 アジサイには本来毒性があるので余り虫は寄らない






 人いきれと7500株のあじさい達の花の気で少し息苦しくなってきた。滞在2時間になろうとしている、この辺が引き上げ時か。
 


 一回りして山を下りてくる頃には参道はさらに増した人で溢れかえっていた。

豊島園のあじさい祭り

2010-06-20 | 植物園
  ジャパーニュミカコという品種



 去年に引き続き(09年の6月9日に記事がある)あじさい祭りの開かれている豊島園に行ってきた。去年より一週間以上遅かったのだが、時期の早いヤマアジサイを除いてまだ5分咲き程度だった。今年はおしなべて花期が遅いようだ。




 「パリ」、本来はもっと目の覚めるような真紅だがこれは咲きかけ



 赤なら此方の方が濃い、「伊予小町」




 色合いから付けられたのだろう、「ほろ酔い」



 手毬咲きの「ギャラクシー」は一つ一つの花弁を星々に見立てたのだろう




 次の3点はメモ忘れ










 ピーターパン



 未来



 ジューンブライド



 栗島テマリ



 宵の星



 一定時間ごとに細かなミストが噴霧される霧のあじさい坂




 形から名前が納得される「金平糖」



 微妙な色合いの縁取りとフリルが優美さを演出している「モナリザ」



 姫小町



 アメリカ原産の白いアジサイアナベルの小経









 鋭角的な花弁のギザギザは壊れやすい「初恋」をイメージさせる



 顔を近づけたらハナグモが小さな体で威嚇してきた。



 「フラウタイコ」、アジサイが日本原産の花であることを思わせる品種名



 こちらは「フラウマリコ」







 以下数点は名札が無くて品種名はわからなかった


















 この辺で

笠取山の生き物たち

2010-06-17 | 登山
 <前回からの続き>

 クワガタソウ




 今回の登山を通して一番よく見られたシロバナノヘビイチゴ




 コナシ(ズミ)は山頂近くのみ






 ワチガイソウは時期が遅かったせいか数が少なかった



 ヤマツツジ




 ミツバツツジは山頂付近だけ花が残っていた。



 頂上の南側がミツバツツジだったのに対し、北側はシャクナゲが多かった。













 標高1500mを越えた辺りから見られたキバナノコマノツメ







 何だろう?



 途中沢のそばに多くみられたクリンソウ、園芸種と違い色は赤紫のみ



 まだ先残っていたタチツボスミレ



 麓の高原で見かけたキンポウゲ



 カエデの花



 登山口付近の沢筋で見かけたマタタビの葉、花は終わり実がついていた。



 雁峠にいたナナツボシテントウ



 ハルゼミの抜け殻




 一瞬だけ、カラ類のように見えた。



 登山道に出てきたヒメネズミ、もう少しで捕まえられたのに逃げられた。



登山口付近で見かけた水たまりに集まるヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲかな




 ギンリョウソウの出始め



 ラッパ型のキノコ






 今回の山行で出会った人は二人連れのパーティー二組だけ。期待通りの静かな登山を楽しむことができた。