野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

お台場寸景

2010-01-30 | 散歩
 


 今回はぐるっとパス(使い始めから2か月間有効)が使える最後の休日ということで、かねてから興味があったパナソニックのリスーピアに出かけた。リスーピアは「理数の魅力と触れ合うための体感型のミュージアム」で、小中学生対象の施設だが大人でも十分に楽しめるようになっている。私も興味を持って幾つかトライしてみたのだが、ひっきりなしに小学生の団体が訪れじっくり遊ぶことが出来なかったのが残念。閉館は18時までなので、小学生のいなくなる15時以降に訪ねるのが良いのだろう。1時間もしないでリスーピアを退館した後はお台場周辺を散歩することにした。


 有明客船ターミナル付近



 水の広場ふ頭公園の歩道



 ずっと向こうは羽田飛行場になっていて、飛行機が間断なく離着陸を繰り返している。






 パルティーレ東京ベイ



 湾岸線ハイウェイ



 手前の橋は夢の大橋、黄昏刻は幻想的な風景となる



 右の塔は有明クリーンセンター



 パレットタウン前の水上バス乗り場付近






 外貿定期船ふ頭







 ビーナスフォートのある青海一丁目交差点



 フジテレビ本社ビル



 休館中だった日本科学未来館



 フジテレビ湾岸スタジオ



 かつて青函連絡船に使われていた羊蹄丸 



 船の科学館、ここも入る予定だったが余りの小学生の賑やかぶりに断念。



 空き地が結構目に付く



 潮風公園



 太陽の広場。昨年はここに巨大ガンダムが展示された



 お台場海浜公園



 東屋から覗いたレインボーブリッジ







 暫くぼんやり海を眺めていたら、近くに餌を求めて雀が寄ってきた。



 ウエストパークブリッジ



 アクアシティ



 虚空の下、まがい物の自由の女神が寂しげだった。

ぐるっとパス

2010-01-24 | 散歩
 葛西臨海水族園、東京国立近代美術館フィルムセンター、日暮里にある書道博物館と上野動物園と4つの施設を一日でぐるっとパスを使い見て廻った。このパスは2カ月間という期間限定がつくことと、私の好きな植物園や庭園が少ないという欠点はあるものの、普段興味はあっても行かないような博物館や美術館の敷居を低くしてくれ、中々使いでが良い。
 フィルムセンターと書道博物館は写真撮影が不許可なので、水族館と動物園のスナップを幾つか載せてみよう。

 葛西臨海水族園入口から見えるディズニーランド



 巨大水槽



 昆布のように見えるが魚の一種、リーフィーシードラゴンというらしい



 マグロの水槽は迫力がある



 ペンギン舎の大きさは水族館のイメージを遥かに超える






 この時、巨大観覧車の下ではスイセン祭りが催されていた。





 上野動物園には本当に久しぶりに入った。うちの近くの多摩動物園と違い敷地が狭いせいか、ガラス越しに動物を見ることが多いのは残念。しかも都心とあって若いカップルがやたらに多く、なかなか話に夢中でひとつの檻の前から離れようとしないのも頂けない。


 ゴリラ舎では。一匹のゴリラが何やら神妙な面持ちでペットボトルを弄んでいた。






 ずっと見ていたら急にこちらをジロリ




 セキセイインコ



 これはハチドリ、すばしっこくてなかなか撮れなかった。



 皇帝ペンギン



 



 ゴイサギの真剣な眼差し






 ヌートリア?(尻尾がないのでどうやらカピバラのようです。)





 この独特な面構えをした鳥はハシビロコウ。「動かない鳥」として有名。水際でじっと動かずに餌の魚を待つという採餌行動が習性となっているらしい。処でこんな動画がありました。







 寒いので固まっているワオキツネザル



 アイアイ舎は薄暗いのでこの程度の写真で精いっぱい 






 不忍池にも西日が差し始めたきたようだ。




 この辺で

田代島

2010-01-18 | 野の花
 田代島には猫が多い。漁のおこぼれが貰えるので港には猫が多いのが普通だが、それにしても多い。人呼んで猫の島といわれるわけだ。

 仁斗田港












 真ん中の猫が一番愛想が良く、絶妙な距離をとって離れようとしなかった。



 集落を抜けて坂道を登って行った先がマンガアイランドといわれる一角。現在、二人の漫画家、ちばてつや、里中満智子のロッジがあり、センターハウスを拠点にキャンプ施設も設けられてある。が、冬季の現在は休業中。










 どちらも猫がデザインされた建物になっている。


 島の南東部から見える砥面島



 港高台にあった天下泰平祈願の碑



本当はこの島に泊る予定だったのだが、冬のこの時季はどこの民宿も開店休業状態で断念。仕方がないので隣の網地島に宿をとった。その日の最終便は4時過ぎ、まだ一時間以上もあるので仁斗田の集落をぶらつくことにした。










 どこへ行っても猫の姿が見えなくなることはない




 なかなか良い表情を見せてくれる









 終いにはこんなものまで 






 この真ん中の猫はにっこりと笑いかけてくれた。
















 古の豪商平塚八大夫の蔵



 獲物を争って猫パンチをやりあっていた。






 廃屋にたたずむ猫



 船の待合所までやってきた。



もうすぐ網地島ラインの船がやってくる。



 茜色に染まり遠ざかっていく田代島



 船から見た網地漁港の夕景

石巻から田代島に渡る

2010-01-17 | 旅行
 伊豆沼からは石巻線に乗って石巻へ、着いたのは10時過ぎ。12時発の田代島行きの船まではまだ時間があるので市内を暫く散策した。その日はちょうど成人の日だったのだが、通りには祭日の華やかさはなく、シャッターが下りている店も多く閑散としていた。

石巻駅構内



 駅舎や通りには石森章太郎関連のフィギュァが飾られている。















 マンホールの蓋までも



 旧北上川にかかる橋を渡った先に石ノ森萬画館の建物が見えてきた。入館料は大人800円と少々高いので見るのは外観だけ。



 すぐ傍に旧ハリストス正教会の教会堂があった



 これも近くにあった岡田座という映画館兼演劇場。






 出航時間が迫ってきたので網地島ラインの港まで歩くことにした。



 これが乗った船マーメイド号、二階建ての立派な船だった。



 乗ったのは地元の人だけで10人ほど、冬の時期は観光客は少なく大抵こんなものだと係りの人は言う。







 40分足らずで島影が近づいてきた。



 着いたのは大泊港、閑散とした港に腰の大きく曲がった老婆が船まで荷を受け取りに来ていた。港の片隅では七〇をとうに越えたと思われる老人がゆっくりと網の修理をしていた。乗ってきた船は小さな汽笛をあげ、すぐに立ち去って行った。









暫く大泊の集落をぶらついてみたが、殆ど人気は感じられなかった。生活音がなく、ひっそりと静まり返っていた。集落を抜け、坂を上って猫神社を目指した。途中廃屋が目に付く。



 神社といっても鳥居と小さな祠があるだけ。



 少し引き返し、島を大廻りしていくことにした。
大六天神社、こちらは立派な建物もある。



島の北西端からは石巻市街が望めた。



 島を歩いていると奇妙な形をしたデッドツリーが目立つ。



 幾つか組写真にしてみた。












島の南端まで来た。薬効の井戸といわれる井戸の跡。






 三ツ石観音







 岬の突端には小さなエビス様が置かれている。



 その視線の先には大謀網。豊漁と安全をこの小さな像に託したのだろうか。










 海に落ちていく夕日がただひたすら美しかった。



 <長くなりすぎたのでこの辺で>

伊豆沼

2010-01-14 | 旅行
 最後の18きっぷを使って雁の越冬地として名高い伊豆沼を訪ねた。新幹線を使えば3時間足らずの道のりを、各駅停車を乗り換え9時間かかってやっと辿り着いた。宿は前回もお世話になった野鳥の会公認の本吉旅館。もっとも伊豆沼のある新田駅近くには泊れる所はここしかなく、早朝のマガンの飛翔は仙台や一関に泊ったのでは見ることは出来ない。

 翌朝、6時ちょっとすぎに旅館を出た。日の出は7時頃ということで、まだまだ辺りは暗い。踏切に差し掛かった時、仙台行きの電車がやってきた。カンカンという警笛が妙に懐かしく感じられる。



 5分もかからず沼に辿り着いた。



 西の空には糸月が落ちかかっている。






 6時40分になった。気の早い群れが少しずつ飛び立ち始めている。






 遠目では優雅に飛んでいるように見えるのだが、頭上を飛んでいく群れを見ると結構スピード感がありなかなかの迫力だ。あっという間に通り過ぎていき、なかなかカメラでとらえるのが難しい。それでも真上を飛んでいくときの羽音まで聞こえるのが嬉しい。



 少ししたらワサワサっという音とともに、幾つかある大きな群れのうちの一つが動き出した。水面に小山ができる。









 きれいな編隊を作って北東の方角へ飛んでいく












 観察館の傍にはハクチョウやカモたちがいるのだが、半分だけ野生の彼らにはまだまだ朝が早いようで、一部のものを覗いてはまだ就寝中だ。










 7時を廻って随分と明るくなってきた。



 陽が差しこみ気が緩んでいた時、一番手前の大きな群れが飛び立ち始めた。



















 雲の切れ間から漏れてきた日差しに白鳥や鴨たちもやっと身動きを始めたようだ。



 雁の飛び立った後の伊豆沼はがらんとしていて、何もなくただ広い。どこか虚ろで寂しげだ。




 一旦宿へ帰って食事をいただき、再び沼に戻ってきた。









 電車に乗るまでの短い時間、近くをぶらついてみた。置き去りにされた船の屋根にはゴイサギが止まっている。近寄ろうとすると足元の草むらからキジが飛び出した。頭上をトビが旋回し、葦原の合間をホオジロの群れが飛びまわっている。







 明るくなり靄も晴れ、対岸がはっきりと望めるようになってきた。10年位前に沼を歩いて一周し野鳥を観察したことがあった。内沼まで含めて歩いたので、5時間以上もかかってしまい、余りの広さに驚かされたのを思い出した。



 電車の時間が近づいてきたようだ。ひとつ逃がすと大変なことになる。小走りで駅まで戻った時には踏切の警戒音とともに電車の近付く音が聞こえてきた。