野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

北本自然観察園を歩く

2011-01-29 | 探鳥
  金色に縁どられた瞳が愛らしいシロハラ


 30数年前石戸宿という名で知られた探鳥地が、今では北本自然観察園となっていることは全く知らなかった。ここ十数年来は登山と野の花の観察が楽しくて、野鳥の観察はその序でといったぐらいだった。自宅からは車で一時間少し。すぐ近くに豊かに自然が残された場所があることに、初めて来て驚かされた。


 駐車場に車を停め、ふれあい橋を渡る。



 屋根の修復を終えたばかりの自然学習センター



 その前には豊かな自然が広がる




 全景はこんな感じ




 人工のハチの巣




 館内の黒板には最近の発見情報が書き込まれていた。




 ちょっと歩き始めたら、カワセミが見られた。



 ジョウビタキの雌雄






 遠くの枝で鳴いているのはシメ



 お気に入りの枝で動かないモズ













 高尾の池



 池の中で見られたのはマガモとコガモ



 池の縁を夢中で餌を探しているシロハラ



 右には池、左は北里病院の森。







 コゲラ



 ヤマガラを発見、動きが素早くなかなかフレームに収まってくれない






 近くにいた人が小声でオオタカが飛んでいると教えてくれた



 東屋を過ぎ、一夜堤の方まで足を伸ばした。









 鳥に食べられ皮しか残されていない、カラスウリの実









 桜土手までやってきた。荒川の傍の天然の釣り堀。



 再び高尾の池周辺に戻ってきた。アオジがいる。



 ここにきて思ったことは鳥たちの警戒心が、他の場所よりかなり緩いということ。来園者のマナーが良いせいだろうか。お陰で私の300mm足らずのレンズでも十分近く寄って撮れるのが嬉しい。



 ホオジロ









 枯れ草の中で仕しきりに動いているのはカシラダカのようだ、小さい体の上に保護色をしているので、見つけにくくまた見つけてもすぐ見失ってしまう。中央付近にいるのだが見つけられるだろうか。









 凍った泥地にキセキレイがいた。









 期待していたルリビタキやアリスイ、ベニマシコ等には会えなかったけれど豊かな自然とそこでのびのびと暮らす鳥たちに出会えたのは感激だった。


 高尾ふるさとの森では梅が早くも開花を始めていた。


冬の野鳥

2011-01-24 | 探鳥
   芝生の上でポーズをとってくれたヤマガラ


 今回は年が変わってから近所で撮りためた野鳥の写真を載せたい。
 まずはよく見かける鳥から、シジュウカラは黒いシャッポをかぶった愛嬌者だ。



 葦原の間を縦横無尽に飛び廻る



 家の近くでは実の付く庭木が多いせいか、メジロも最近よく見かける。



 冬空き地で目立つのはジョウビタキ、雌雄の順で






 雑木林でシジュウカラと混じって群れたりもしているエナガ。オナガとは一字違いだが、こちらは白くて丸い体に細長い尾を付けて段違いに愛らしい。




 鳥の餌にもなるヒヨドリジョウゴが真っ赤に色づいている



 低木に実ったスズメの群れ



 空き地の草原ではモズがキチキチ鳴いている。



 傍の高い木の上ではカワラヒワの群れが食事に夢中






 ギィーッと鳴き声がしたので、目を泳がせるとコゲラの姿が見えた







 川べりではカワセミがおじさんたちの視線を集めている。



 これはゴイサギだろうか



 川の上の岩の間を動き回っているのはシロチドリのようだ。セキレイの姿は見かけることが多いが、チドリの仲間は護岸工事の影響だろうか姿を見ることが少なくなってしまった。



 葦原の枯れ草の上でまどろんでいたタシギ。じーっと見ていたら目を開けてこちらを窺った。



 やがて長い嘴を泥の中に突っ込んでえさ探しを始めた。




 シロハラ



 冬鳥のシメ。小太りの体に太い嘴をもち、尾は短い。



 少々目つきは悪いが、こうした仕草は十分魅力がある



 そっぽを向いてなかなかこちらを向いてはくれない、アオジ



 近くの山で出会ったベニマシコは、5,6羽の群れで行動していた。






 お終いは初めてお目にかかったトラツグミ、鳩ぐらいの大きさの鳥だが枯れ草の上で餌を探している時は気づかなかった。草の上に出てきてやっと見つけることができた。



 探鳥は一時期趣味にしていたことがあったのだが、またその病が復活しそうで怖いやら、嬉しいやら……。

小石川植物園

2011-01-20 | 植物園
 梅が早くも咲き始めたというので、久しぶりに都心に出かけてみた。ウォーキングがてらJRの水道橋駅で降りて30分ほど歩くと小石川植物園の前に着く。すぐそばのパン屋さんで入園券330円を求めた。



 入口すぐの処に咲いていたロウバイ



 クロコガネモチの赤い実




 この日も気温は低いものの風もなく、陽当たりではぽかぽかするほど良い天気だ。
草原から気の早いオオイヌノフグリが顔をのぞかせている。



 これはハナカタバミか



 ツバキも日陰の中でひっそりと咲いている。



 5分ぐらい歩いて行くと梅の仄かな香りが漂ってきた。






 向こうに見える瀟洒な建物は東大の博物館の小石川分館(旧東京医学校の建物)で明治9年建設されたもの。



 早咲きの紅白の梅が咲きだしてはいるものの、全体的には一分咲きといった所。









 梅の香りをオカズにして東屋でお握りを食べる。ただのコンビニのおにぎりも梅の香付きではワンランクアップして旨い。




 今回は梅と野鳥を見るのが狙いだったのだが、鳥の姿は今のところ、ヒヨドリとジョウビタキ、ツグミ位のもの。勿論常連のカラスや鳩、スズメを除いてだが……。処で一頃よりもカラスの数が少なくなったような気がする。都のカラス撃退作戦が功を奏したのだろうか。






 梅園から日本庭園を抜け、ユリノキやアメリカスズカケなどの巨大並木のある地区に登って行った。藪の下に動きまわるシロハラを見つけた。



 温室のあるイロハモミジ並木の所では、たくさんのツグミたちが夢中になって水浴びをしていた。



 ツグミとヒヨドリのツーショット



 小石川植物園の寒桜は毎年かなり早く咲くのだが、一月中旬ではさすがに早すぎると期待してはいなかった。それがもう蕾がほころび始めているではないか。今年の冬は寒さが厳しいと思っていたのにどういうわけだろう。









 太い幹の根元で水仙が、早春の日差しをいっぱいに浴びて咲いていた。



 今日はこんな処で。

厳寒の多摩川源流部に氷を撮る

2011-01-14 | ハイキング
 


 寒いけれど好天気が続いている。窓ガラスの向こうの芝生には、春かと見紛うほどの日差しが降り注いでいる。冬とは思えないほど、風もなく明るい。

 どうしても雪に閉ざされた風景が見たくなって、奥多摩湖を越え、大菩薩ラインを溯って多摩川源流部まで車を走らせてみた。




 標高1300mを超えた辺りから、道はすっかり雪に覆われてしまった。崖から流れ落ちる小滝が氷結している。



 笠取山山麓までやってきたが、雪は思ったより深い。水干付近までは登るつもりだったのだが、しっかりした装備なしでは登れそうにもない。



 なんとか沢まで降りて清水をポリタンクに詰めた。



 登山は断念した後は一之瀬高原から泉水谷沢まで引き返した。河原に降りて日当たりのよい場所でコンロを焚き、遅めの昼食とした。



 食べ終えてからは沢の中のゴロ石が、良い具合に結氷しているのでそれを撮って遊んでみた。










 枯れ枝や葉っぱも氷の中に閉ざされている。


















 極寒の冷気と流水の作った様々な造形に見立て遊びをしてみた。

 帆立貝



 語り合うシャレコウベ



 岩から手が




 雪見大福



 そむけられた横顔



 虫の寄り合い




 かじかんだ爪先



 


 おうっ、何本指があるんだ



 サンゴ石



 キノコ



 形だけでない。もうすぐ山の端に暮れようとする日差しが、氷の表面を瞬間妖しげに飾り立てている。














 見上げると立ち枯れた木の上に、何ともすっきりとした冬空が広がっていた。

多摩動物園

2011-01-10 | 野の花
 年が明けてからずっと気持のよい晴天が続いている。風もない穏やかな冬日、久しぶりに多摩動物園を訪ねた。




 入口から右へと坂を登っていくと、チョウやバッタが放し飼いにされている昆虫生態園がある。



 一番数も多く良く目立っているオオゴマダラ



 ツマベニチョウ



 スジグロカバマダラ



 野生でよく見かける渡り蝶のアサギマダラと似ているが、これはリュウキュウアサギマダラという種のようだ。



 最近関東でも目撃例の増えているナガサキアゲハ



 いなくなっていたハチドリが復活していたのは嬉しかった。正式にはチャムネエメラルドハチドリという名前らしい。お気に入りの場所らしく、いなくなっていてもすぐに戻ってくる。2mほど近寄っても逃げずにポーズを撮ってくれた。






 キチョウもいる。



 これはオオムラサキ



 昆虫園ではホタルやグローワーム等も観察できたのだが、暗闇の中フラッシュなしでは見られるような写真は全く撮れなかった。昆虫園を後にしてアフリカ園へ

 チーターは結構、悪相をしている。



 日向ぼっこに夢中で、傍を通りかかったライオンバスには見向きもしなかったライオンたち



 アフリカゾウ



 コウノトリ


 ケージの中のコウノトリ



 頭上には放し飼いのアオサギ



 チンパンジー



 アジア園のトナカイ



 オーストラリア園に入った。集団でフンまみれで寛いでいるカンガルーたち




 コアラは敷居の向こうの仲間に会いたがっても、フェンスを引っ掻いてがいていた。結構すばしっこく動くのには驚いた。



 再びアジア園へ、シフゾウ。



 トラ



 オランウータンのスカイウォークをやっていたが間に合わなかった






 人気が高いレッサーパンダ







 ゴールデンターキン




 ユキヒョウ




 シロオリックスは角が長い



 インコ広場のシロフクロウとメンフクロウ






 ウォ-クインバードケージの中の鳥たち
フラミンゴ



 タゲリに似ているが



 クロツラヘラサギ



 水浴びして気持ちよさそうなツクシガモ



 水鳥橋の下にはサカツラガン



 入口付近に戻ってきたのは3時間後



  歩数計を見ると一万歩になろうとしている。目の保養も出来たし、登り下りも適度にあって良い散歩にもなった。入園料600円の元は十分とったぞ~。