野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

多摩動物公園

2013-01-29 | 公園

  休日、多摩動物園に出かけてきた。駐車場は入口を通りすぎると500円、300円と安くなるが、この日は最安300円の所は既に一杯だったので、入口に比較的近い500円の所を利用した。入ってすぐ右手の坂を上って昆虫館へ

 

 外は雪がまだ残っているが、昆虫館の中は常夏状態。一年ぶりのオオゴマダラとの対面

 

 

 帰化蝶のスジグロカバマダラ

 

 オオゴマダラと同じ沖縄の蝶、ツマムラサキマダラ

 

 シロオビアゲハ

 

 イシガケチョウ

 

 オキナワカラスアゲハ

 

 ベニモンアゲハは活発に動き回っていて、一向に止まろうとしないので撮るのが難しかった

 

 ツマベニチョウ

 

 よく見ると草の間や石の上にはバッタもいる

 

 頭上ではハチドリが狭いドーム内を飛び回り、時折甲高い鳴き声を上げている。3羽いるらしいのだが見つけられたのは2羽だけだった。

 

 

 外はまだ雪が消えずに残っている。(22日現在)

 

日当たりのよいところで仲良く日向ぼっこをしているライオンの群れ

 

 暖かさに青春を取り戻したのか、急に雌ライオンに乗っかっていったが……

 

 でも激しい抵抗にあいすぐに諦めた。どうやら雌ライオンに呆れられてしまったようだ。

 何事もなかったかのようなすまし顔の雄ライオン

 

 最近横浜の動物園からやってきたアフリカゾウの砥夢(トム)、まだ小象だ

 

 キリン交差

 

 金網の隙間から覗いたイヌワシ、やはり猛禽類目つきは鋭い

 

 トラの三面相。うん?

 

 

 

 

 雪をおやつ代わりに食べていたオランウータン。左手に持っているのが雪

 

 チューインガムのように口から出してはまた入れて舐めていた。恍惚とした表情が何とも堪らない

 

 雪が溶けてなくなったらすぐに取ってくる。

 

 レッサーパンダ舎も雪に覆われていたが、いつにもまして元気そうだった。頻りに笹の葉を食べている。

 

 

 もう一匹は雪の上を嬉しそうに歩き回っていた

 

恥ずかしがり屋のターキン

 

と油断していたら急に威嚇のポーズ

 

 サイ舎にやってきた。暫くはモデルになってくれたのだが

 

 急に後ろを向いたかと思うと強烈な脱糞

 

強面の水牛はずっとガンを飛ばしていた

 

 ひょうきんなコツメカワウソ

 

 野生では見たことのないナベヅル

 

 こちらは野生でいやというほどお目にかかっているニホンジカ。餌の心配もなく満ち足りた幸福そうな顔……。

 

 次も山登りでよく見かけるニホンザル。寒いのか押し競まんじゅうをしていた

 

 樹穴の中で丸まっていたムササビ。暫く待っていたらやっと顔を見せてくれた。結構かわいい。

 

 最後は青赤の原色インコ。

 

 

 寒かったが楽しい一日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 


冬の野鳥その3

2013-01-24 | 探鳥

  ずっと使っていた望遠レンズ(300mm換算して450mm)を落として壊してしまった。それを機にパナソニックのFZ200を中古で購入してみた。一眼レフの画質は期待できないが、どうせそんなに大きく伸ばしてみるわけでもない。もちろん携帯性の良さは抜群で、望遠が600㎜まで伸ばせるのと、さらにはF値が2.8と明るいのがよい。そんなわけで休日の半日使って、練習がてら北本自然観察園に出かけてきた。

 

 雪がまだ残っていて池の水も半分だけ結氷していた。

 

 木の枝に止まっているのはシロハラ。今年は例年に比べあちらこちらでよく見られる。

 

 雪の残る地面を一生懸命穿り返しては辺りを警戒している。

 

 葦につかまっているのはジョウビタキの♂

 

 白髪頭がかわいい剽軽な奴だ

 

 体をプクリと膨らますと愛嬌もたっぷりだ

 

 こちらは♀

 

 

 くりくりっとした目が可愛い

 

 14日に降った雪も一週間たち、だいぶ溶けてきたようだ

 

 

 うず高く積もった枯草の間、忍者のように現れては消え、飛び回っているのはアオジ

 

 口には何かの種を頬張っているようだ

 

 そのそばで枯草が動いたと思ったらシメが顔を出した。

 

 

 小太りな体と太く短い嘴、小首をかしげた仕草が何とも愛嬌者だ

 

 真正面から

 

少し場所を変えた。雪解け水のたまった湿地帯でクイナを見かけた

 

 久しぶりの対面、チャンスだったが警戒心が強くすぐ藪に入られてしまった。

 

キチキチキチっと鳴いているのはモズ

 

 警戒心が強くなかなか近づかせてくれないモズでさえ、このカメラではここまで大きく撮れる。

 

 

 原っぱに座って軽食を食べていたらカシラダカを見つけた。巧みな保護色と小さな体で、すぐ近くにいた群れに暫く気付かなかった。

 

 

 気づいたら向こうも気付いたのか、かわいい目線をくれた。

 

 

 

 

 

 アカゲラ

 

 餌が見つからないのかしょっちゅう居場所を変えるので、とても撮るのが難しい

 そうこうしているうちに遠くへ飛び去って行ってしまった。

 

 ルリビタキの♀(それとも若い♂、どちらなのか自信はない)

 

 

 5,6mぐらいまでの接近を許してくれた、うーん何とも可愛い。右足にリングを発見。

 

 最後は小柄な体と、敏捷さでなかなかフレームに収めるのが難しかったヒガラ

 

 道に降りて立ち止まったところでやっと少し近づけた。よく見かけるシジュウカラと似ているが、腹部の黒い縦線がない。体もシジュウカラより一回り小さく、短い冠羽がチャームポイント。

 

 今日はこの辺で。

 

 

 

 

 

 


夕ぐれに眼のさめしとき

2013-01-19 | 探鳥

  雪が降って以来、バイクが滑って危険なのと骨身にこたえる寒さの両方で出歩きがめっきり減ってしまった。そんなわけで去年から年始にかけて撮りためた夕景シーンを載せてみたい。

 なお冒頭のタイトルは柳田國男が若かりしころ書いた詩の一句。

東京と埼玉の県境を流れる柳瀬川

 晴れ上がった冬の朝には、右の土手から富士山が望める。

 

 武蔵野線

 

 カワセミやチドリも居ついている柳瀬川

 

 洪水時のため池として整備されている金山調整池はバードウオッチングで訪れる人が多い

 

 

飯能から低山歩きを楽しんだ時の高麗峠付近

 

 

 

 高尾から城山を通り相模湖側へと下山したときの弁天島付近の風景

 

 右手に小さく弁天大明神の神社が見える

 

 

 下山時ここの河原に立ち寄っては、暫しぼーっとしているのが私の習わしとなっている。

 

 カワセミ、バン、オシドリなどが時折やってくる

 

 多摩湖に浮かぶ水鳥はカンムリカイツブリ

 

 

 

多摩川是政橋付近

 

 

 

 反対側の空には満月がのぼっていた。

 

冒頭の柳田國男の詩はこう続く

 うたてこの世はをぐらきを

 何しにわれはさめやらむ

 いざ今いちどかへらばや

 うつくしかりし夢の世に     ……この辺で。

 

 

 

 

 

 

 


冬の野鳥その2

2013-01-10 | 探鳥

 

 

 風邪をひいてちょっと間を置きました。前回に引き続いて冬の野鳥第2弾です。

  まずはエナガ。体は小さいが尾は長い。くちばしは極端に短く、白黒のツートンカラーが可愛い。

 

 群れをつくって移動する事が多く、時にはカラ類やメジロと一緒に行動もする。

 

 冬になるとよく見かけるのがアオジ。ホオジロの仲間だ。

 

ヤブランの実を突っついている

 

 

 地上の枯れ枝に止まって警戒のポーズ。

 

去年は出会えたルリビタキのオスに今年はまだ縁がない。その代わり去年会えなかったメスの方には高尾山など3か所で会うことが出来た。

 

ジョウビタキのメスにも似ているが、翼に白斑がないことと尾羽が青みを帯びているのが識別点。

 

 ウーン、何とも愛くるしい表情を見せてくれる。

 

 ウソは漂鳥で冬は低地へ餌を求めてやってくる。桜の蕾を食べるため、藪の中から一向に出てきてくれなかった。

 

 

 今年何と言ってもうれしかったのはキクイタダキを撮れたこと。日本最小の鳥で体長は10cm。スズメが14.5cmだから一回り以上小さいことになる。このキクイタダキどうやら今年は当たり年のようで、いくつかの公園で目撃情報を聞いた。

 

 

 

 

 キクイタダキは主に常葉樹の葉に付いた蛾などの虫を食べている。そのためハチドリのような飛翔採餌をよくするので小さな体の割には見つけやすい。

 

体色は全体オリーブ色で目の周りの白と登頂の黄色が特徴。

 

今年になって嬉しかったのはもう一つ。ミヤマホオジロとの出会い。カシラダカと同じように冠羽が特徴の鳥だが、眉と喉の黄色が目立つ。中々やぶから出てきてくれなかったが、一瞬だけ姿を現した。

 

 

 冬鳥として渡来し、群れを作って行動するマヒワも体長12.5cmとかなり小さい鳥だ。

 

 

 

 近くで木を叩く音がする。キツツキの仲間がいるようだ。そっと探し回ると折れ曲がった枝の近くで赤白黒の頭が覗いている。

 

暫く待っていたら体を出してきた。

 

 

 

 キツツキ類はあるが、キツツキという鳥はいない。よく見かけるのは一番小さいコゲラで、その次はアオゲラとアカゲラ。アリスイもキツツキ類なのだが、なかなかお目にはかかれない。

 ここは虫がいないと諦めたようだ。

 

 

 次はどこを探そうかと思案中

 

 

 

 番外編

コジュケイの家族(4羽いた)が足音に反応して逃げていくところ。

 

外来鳥のソウシチョウ

 

 けたたましく逃げていくガビチョウも外来鳥だ。

 

 この辺で。

 

 

 

 


冬の野鳥その1

2013-01-06 | 探鳥

 

 年末から年始にかけて撮りためた野鳥を紹介しよう。殆どが車で30分ぐらいで行ける近場の公園で撮ったもの。

 まずは夕日を浴びた寛いでいるスズメ

 

 これはツグミ。渡ってきたばかりの頃は樹上で見かけることが多い

 

 近づいたら一斉に逃げ出したのはカワラヒワ

 

 そのカワラヒワのダイブ。風切り羽の基部の黄色が目印となる。

 

メジロは冬のこの時期はツバキやサザンカの花に群がっていることが多い。

 

 ホオジロ

 

 ジョウビタキは冬鳥。渡りをする鳥にしては結構人馴れして近くまで寄れる鳥だ。

 オス

 

 派手さはないが、瞳が愛くるしいメス

 

 こちらも人に良くなれるヤマガラは留鳥。眺めていて飽きない鳥だ。

先ずは周りを偵察

 

正面を向いてお行儀よくして

 

 それから足に挟んだ木の実を食べる

 

 食べ終えると再び地面に降りては餌を探す

 

 時には忍者のように幹に止まる

 

 シジュウカラの群れの中で見つけたヒガラ。シジュウカラに似るが一回り小さく、シジュウカラに見られる胸から腹への黒い縦線がない。余りにもすばしっこく、撮れたのはこの1枚だけ。

 

 キツツキの仲間で一番小型のコゲラ。林の中でギーッと声がしたらこの鳥が必ず近くにいる。そしてやがてはコツコツと枝をたたく音が聞こえだす。時にはカラ類やエナガなどと群れを作ることもある。

 

 

 冬鳥の中ではツグミに次いでよく見かけるシメ。高い枝先に一羽でいることもあるが、時には十数羽で群れを成して地上に降りて餌を探している姿も見かける。ずんぐりむっくりの体型はユーモラスだが、目つきは意外ときつい。

 

 仲間を呼んでいるのだろうか

 

 シメのダイビング

 

 枝先に止まり、キチキチキチッと甲高い音で鳴いているのはモズだ

 

 小型だが、猛禽類の仲間なので容易に人を寄せ付けない。

 

 薄暗い林の中で一羽でいることが多いシロハラ。こうして枝先に止まっているのは、人をやり過ごすため。近くに人がいなくなると地上に降りて枯葉を穿り返し虫を探す。

 

カシラダカはホオジロの仲間で、短い冠羽が特徴。

 

冬の時期は大きな群れを作り、地上に降りては木の実を啄む。

 

 

 

 水鳥もいくつか紹介しよう。渡りを忘れたマガモ

 

 5,6m先のコサギ。ここまで近寄らせてくれることは稀。

 

首を長くして魚影を探すダイサギ

 

 昼はじっとしていることが多いアオサギ

 

 おなかが空いたのか動き出した

 

 

 

 

 私の望遠(換算450mm)レンズではなかなか撮れないカワセミ、餌を取って引き返してきたところ

 

 注意深く見ないと見つけられないコチドリ

 

 最後は少し珍しいオシドリの雌、相模湖で見かけたもの。

 

 今回はこの辺で。次回はちょっとは珍しいキクイタダキやミヤマホオジロ、アカゲラなどを紹介する予定。