この日は朝からの激しい雨で、予定していた登山は中止。でも自然の中を歩きたい欲求は収まらず、車で行け行程が比較的短い都民の森へ出かけるとことにした。 この時季シロヤシオやヤマツツジを期待していたのだが、シロヤシオには間に合わず、ヤマツツジはまだ蕾の状態だった。
行程概略;10時20分檜原都民の森駐車場→11時半三頭大滝→12時10分ムシカリ峠→12時半三頭山頂上→14時05分野鳥観察小屋→15時20分駐車場に戻る
途中であった人;3パーティー、10人と2人とシングル
平日でしかも雨降りということで駐車場は閑散としている。
土産物屋の脇にナナカマドが咲いていた。
森林館に登って行く途中には山野草が植栽されている。
ラショウモンカズラ
エンレイソウ
ヤマシャクヤク
マムシグサの仲間
ウッドチップを敷き詰めた、踏み心地のよい山道を登っていく。眼下に見えるのは奥多摩湖周遊道路、何時も聞こえるけたたましいバイク音もさすがにこの雨ではせず、周囲は静まり返っている。時折聞こえる野鳥の声が、いっそう山の静けさを際立たせる。
頭上ではサラサドウダンツツジが満開だ。
ウツギの花もちょうど見ごろを迎えている。
これは何と言うのか、( 後でわかった、スイカズラ科のオトコヨウゾメのようだ)
ガクウツギは咲き始め
大滝の見えるところまでやってきた。吊り橋が新緑の中に見える。
三頭大滝
おいしそうなキノコだ。
滝からは沢沿いの道を登っていく。スミレ類は全く見当たらず、クワガタソウも蕾のまま。林床にはヤマウツボがたくさん発生していた。
小沢ではミソサザイの独演会が始まった。
林の中のテラス
急坂が続く
オヤマボクチの枯れ花
ムシカリ峠までやってきた。
付近の林の中を探してみるが、咲いているのはチゴユリとユキザサのみ
避難小屋
小屋から10分ほどの登りで頂上
晴れて視界がきけばこの先に富士山が見えるのだが……
反対側も見えず
持ってきたおにぎりを食べてから下山。ガスが一段と濃くなってきた。
周囲を飛び回っていた鳥、尾羽が青みがかっている所からオオルリの雌のようだ。
期待していたヤマツツジはまだ蕾、代わりにもうとっくに枯れていると思っていたミツバツツジが見られた。
ワチガイソウ
帰りは今まであまり行ったことのない野鳥コースへと下りた。山道にはもたれかかるようにツクバネウツギが咲いている。
壊れかかった橋。
もみの木の巨木
下山中は時折日が差すことはあったものの、帰りついた駐車場は再び雨の中だった。花の数は少し物足らなかったが、半日静かな山行を楽しむことが出来た。
この辺で。