野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

4月の山野の花

2015-05-01 | セレクト

  ルイヨウボタン

今回は、4月中旬以降公園や低山歩きで出会った花たちを紹介しよう。

 

初めはキンラン、山地や丘陵の林床に生える。最近は保護育成がが盛んで、街中の公園でも見られることが多くなった。

 

この日は晴れていたので見事な開花を見せてくれた。

 

同じキンラン属だが少し地味なササバギンラン

 

 

この公園ではこの時期早咲きのキスゲも咲く

 

 オドリコソウの群生

 

日本全国、野原から低山まで広く見られる。ただ同じシソ科オドリコソウ属のホトケノザやヒメオドリコソウほど繁殖力は旺盛ではない。

 

湿地に群生するチョウジソウ

 

 

 

 カテンソウはイラクサ科の花。とても小さな花で、色合いも地味なのでほとんどの人が気付かずに通り過ぎてしまう。小さな蕾が開くと、星形の花になる。

 

これも星形の花、ホタルカズラ。4,5月にかけて日本全土の山地でみられるとあるが、生育数が減少しているのか、山歩きで見かけたことは殆どない。

 

ルイヨウボタンは葉がボタンに似ていることから類葉牡丹と和名が付いた。背が高く、緑黄色の花は気品をたたえているので、貴婦人の佇まいを感じさせる。

 

ゲンゲ(レンゲソウ)も咲き出していた。かつて田植え前の田んぼを一面覆い尽くしたレンゲソウ。今ではなかなか見られなくなった。

 

随分と立派な株のフデリンドウ。山道を歩いていると、日当たりのよい斜面や道の傍で突然出合い、嬉しくさせてくれる。

 

 ジュウニヒトエは北海道や九州では見られない。が、関東では春先の低山ハイク中野原や丘陵地の斜面でよく見かける。

 

ホウチャクソウはユリ科の花。和名は宝鐸草で、寺院の軒に下がっている宝鐸に花の形が似ているところから。これも山では至る所で見かける花だ。

 

メギ科の花イカリソウ。奥多摩や秩父では、今ではなかなか出会えなくなった花だ。

 

これはさらに希少なバイカイカリソウ。近畿以西でしか生育していないので、私は野生のものには未だ出会ったことがない。

 

これはツルキンバイかミツバツチグリかどっちかわからない。葉をよく観察してくるのだった。

 

山地の沢の近くに生えるエンレイソウ

 

ハンショウヅルもなかなか山地では出会いの難しい花だ。

 

春も終わりに差し掛かると山地でも木の花が咲き始める。

コゴメツツジ

 

コウゾの花。以前実が美味そうだったので頬張ったら,えらくいがらっぽく往生したことがあった。

 

ハクウンボクは大木に似合わず繊細な花をつける。

 

コマユミはニシキギの一品種とある。緑色の十字型の小さな花を咲かす。

 

これはサワフタギの花

 

お終いは植物園で見かけたナンジャモンジャの木の花。正確にはモクセイ科のヒトツバタゴというようだ。

 

この辺で。


13年の梅

2013-03-16 | セレクト

 今年は厳しい冬の寒さが2月いっぱい続いたと思ったら、3月に入ってからは季節外れの暑さとなった。そのせいか、今年の梅の花期はあっという間だった。

2週間をかけて小金井公園と府中郷土の森公園で撮った梅を品種名をつけてあげてみた。

  一足先に咲き始めた八重冬至

 

 

 一重野梅

 

 名前の美しい蝶の羽重ね

 

八重野梅

 

 

鴛鴦

 

月影

 

緋の司

 

月の桂

 

 舞扇

 

紅千鳥

 

 

 

満月

 

 黒田梅

 

 扇流し

 

 

 小梅

 

春日野は「おもいのまま」のように咲き分ける品種

 

 芳流閣

 

 浮牡丹

 

大正梅

 

 曙

 

 古城の春

 

 豊後は杏との交配種、大振りの花が美しい

 

 

内裏

 

白加賀

 

藤牡丹枝垂れ

 

 春日紅

 

花期は短かったものの今年も楽しませてもらった。

 この辺で。


11 梅言葉遊び

2011-03-10 | セレクト
 深大寺植物園から始まり、小金井公園、小石川植物園、府中郷土の森公園、小田原フラワーセンター、百草園と、今年も一月下旬から一ヶ月半にわたってたくさんの梅園を訪ねた。野の花の少ないこの時期、梅の花には随分目と心を楽しませてもらっている。
  感謝の意を込めてウメコトバ遊びをしてみよう 




 まずは序曲春色セレナーデから



 一番は私よ



 身を委ねる(まだ咲かぬナノハナ畑をバックに)



 斜に構えては見たものの



 定まらぬ緋の流れ



 姑獲鳥の思い



 私はここよ



 初めての夜遊び



 五つ子を産んでしまった若いお母さん



 梅達磨



 ならばこれは梅垂水




 抑えきれない好奇心





 もやもやとした思い



 稚歳梅



 平安の宴



 春愁



  梅の古名。風待草、風見草、匂草、木花と書いてこのはな等。



 相反する思い



 風裂



 湧きあがる慕情



 発条仕掛



 幼さを悲しむ



 飴細工



 根拠なき自信が人を成長させる。



 馬、海、有無、梅、鵜も



 あからさまな慕情



 解かれたDNA



 予定された遷移



 梅花皮は何と読むのか



 頬笑み返しはキャンディーズのラストシングルだった



  縺れ髪



 締めくくりは、老婆三姉妹




 あーあ面白かった。

梅の花 ’10

2010-02-13 | セレクト
 


 1月下旬ごろから撮りためた梅の花をupしてみよう。場所は府中郷土の森公園、小金井公園、深大寺植物園と小石川植物園の4か所。












 綻びはじめた梅の花から、えもいわれぬ爽やかな香気が漂ってくる。

 香りを楽しみながら花を観賞できるのが、桜の花見と違う所。








 後ろから光で透かして













 白梅の清々しい清純さ、恥じらうような紅梅の色気どちらも捨てがたい











 早春、野はまだ色みが乏しい














 屏風絵のように撮ってみた










 突然 可愛らしいお客さんがやってきた。

 忙しげに花から花へと蜜と花粉を求めて飛び回っている。

















 唐梅を思いっきりアップで













 これは小石川植物園でしか見たことがない、黄梅の品種

 羽をむしり取られた七面鳥を連想してしまう


 2月中旬、まだまだ梅はこれからといった所だ。