山に登りたい 

あの山にも、この山にも、もっともっと登りたい!

女岳(くじゅう)

2015-02-17 10:46:34 | 大分県の山
2015年2月15日(日) 女岳1425m

昨日は三俣山、今日は張り切って涌蓋山に登るつもりでした。
そう、登るつもりだったのですが…
クスン、クスン、涌蓋山には届きませんでした。

宿から朝焼けを眺め、イカルの愛らしいさえずりを聞き、朝一番の贅沢気分です。、


以前より涌蓋山には宿からの近道があり、2時間かせいぜい2時半で登れると聞いていました。
それで今日は道を教えてもらって涌蓋山に登ろうと思ったのです。
「迷うことはありませんよ。難しいところはありませんし、道なりに行けばいいのですから。疥癬湯からのコースに出合えば涌蓋山が見えてきますからね。」

そう聞いて、テンションも上がってきました。、
車を置かせていただき、宿から歩いて元気いっぱいのスタートです。
下山したらお風呂も自由にどうぞと言っていただきました。

登山者はあまり利用しない道のようです。9時17分。


しばらくアスファルトの道ですが、あまり使われていないようです。


荒れている~~


今日も楽しくなりそうね~とか言いながら足を進めるのですが…

ちょっとさみしい雰囲気です。


深い森に包まれて静まり返っています。


あれ?
おかしいな…道がないよ…
夫殿がGPSを確かめます。

外れてる…

上のほうでキュィーと鹿の鳴く声が聞こえました。


鹿の足跡はあっても、人の足跡はありません。
少し冷えてくるような気もします。
このまま進んでも大丈夫なのかしら?
宿の方から道なりに~とは聞いてはいたものの、雪で道がどれやらわからなくなっていました。
テープやケルンもありません。


こんな時、GPSがあるととても便利で心強いのですね。
短い距離でしたが、鹿の足跡を踏みながら、雪の斜面をトラバースして尾根道に上がりました。
無事です!!
それから30分あまりGPSとにらめっこしながら進みました。

森を抜け出て疥癬湯からのコースに出合うとホッとしました。10時42分。
フルーツグミを食べて、ちょっと休憩です。


さあ、行かなくちゃ!涌蓋山も見えてきました。


枯れた草原の中をぐんぐん進むだけです。
でも、長いなあ~~、遠いなあ~~、


行けども、行けども…
女岳、涌蓋山♪、女岳、涌蓋山♪、とつぶやきながら歩を進めますが、どちらもなかなか近づいてきません。

気持ちは落ちることなく、元気もあるのですが、
空は薄曇りとなり、一目山、ミソコブシはかすんできました。


涌蓋越に着きました。11時40分。


この辺りから私の足がノロくなって、何度も立ち止まり休憩をするようになりました。
まだ来ないのかなーと、夫殿が待っています。


やっとやっと女岳に到着です。12時15分。


涌蓋山はもう目の前です!
あれ、おかしいな。なんだか私の元気がありません。
疲れちゃったよー。すぐそこなのにー。


とうとう夫殿が言いました。
「今日はここまでにしよう。この分じゃあ、涌蓋山まで登って降りて1時間以上かかるよ。」
お昼もまだだしー。」


そのとおりです。
「今日はここまで」の言葉を聞くと、いつもなら帰りたくない病が始まる私ですが、
「うんうん、そうしようね。遅くてごめんね。」
と力なく素直です。
夫殿一人ならさっさと涌蓋山を登って下りてこれたでしょうに。

それで涌蓋山に続く尾根の真ん中まで行き、そこからの眺めをたっぷりと目の中に吸い込んできました。


女岳まで戻って腰を降ろし、宿で作っていただいたおにぎりを食べました。
雄大な景色を眺めながらの極上ランチです!


帰りは迷うこともなく、ゆっくりゆっくり下りました。

今日はたくさんのことを学びました。
これっぽっちも山を侮ってはいけないこと。
コースの下調べなど地図もよく見て、事前の準備はしっかりすること。
無理をしないこと。調子に乗りすぎないこと、、ん?誰か笑いました?

宿に帰ると、マンサクの花がにっこり「おかえりなさい」と言ってくれました。3時10分。


やっぱりやっぱり楽しかったです。
山はいいなあ!!

今日の軌跡











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