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山に登りたい 

あの山にも、この山にも、もっともっと登りたい!

祇園山・揺岳

2018-11-05 21:42:30 | 宮崎県の山
2018年11月3日(土)祇園山1307m・揺岳1335m

8月アジサイ鉢上げの時に声をかけていただき、島田さん、Hさんご夫妻、夫殿、私の五人で一泊二日脊梁の山々を歩いてきました。

7時30分基山パーキング集合 
大石越から(11:54スタート)~祇園山山頂(12:36)・ 揺岳(13:20スタート~山頂14:23)~大石越駐車場(15:15)

「日頃行かない山に登ります」
「のんびりと山を歩きましょう」

そうなの?
想山会のレジェンド島田さん、Hさん達と一緒に歩くのですよ。(今お二人は別の山岳会を立ち上げています)
のんびりと?
のんびりと山を歩けるのでしょうか???

登山口の大石越まで近道しようと思ったら、ひどい悪路を進むことになりました。
かなり上ってそろそろ峠に出るのかと思いきや、いきなりテープが張ってあり、通行止めです。
なんてこったい!
前を行くHさんの車に続いて我が夫殿の車。
2台ともどうやってUターンするの?
道幅は狭いし、石ころも落ち枝も転がっているジグザグの鋭角を登ってきたというのに。
「大丈夫だから任せなさい!」と夫殿は言うものの、はらはら。


バックして、何度も切り返して、やっとUターンできました。。
もっと麓から「この先行き止まり」の表示を出してほしかったです。

後戻りしてぐるっと回って大石越。いいお天気!
昼食を取って、先ずは祇園山へと登ります。


登山口には「大石越 西南の役薩軍塹壕跡」の説明版がありました。


「コースタイムは60分だから40分で行けるよー」
「え?なんですと?」
この私、コースタイムよりいつもオーバーしています。
コースタイムを縮める歩きなんて…したことない。


いきなりの急登で、ずーっと山頂まで急登です。


ありゃー。
急登ですわー。最初のピークを越えて~。


本当に40分ちょっとで山頂に着きました!


眺めが素晴らしい!風が気持ちいい!
奥は阿蘇涅槃像です。


くじゅうからは反対向きに見ていたので、こうしたことにも感動です。


一休みして下山。
きっと、下りもタタタターッと早いに違いない。

早かったーー。


祇園山の名前の由来


一つ目のピークを越えて、奥が祇園山。


「続けて揺岳」に行きますよー」
「はーい」返事だけはよい私。右奥が揺岳。


「コースタイム70分だから、60分で行ける、行けるー」
「え?なんですと?」


ここも急登に次ぐ急登です。
今回の私の目標は、途中で立ち止まり休憩をしない。
(前回の祖母山では、自分からお水が飲みたいですと言って、甘えてしまった)


山頂まで最後の数メートルがきつかったこと!
ひー―!


揺岳山頂
汗びっしょり、風が気持ちいい!
できたての新鮮な空気を吸っているようです。
あんなにきつかったのが嘘のようで、嬉しくてたまらない。
63分で着きました。


360度の眺めも素晴らしい!


そして、またトトトトーッと下ってきました。
きつかったよ。




今夜は「服掛松キャンプ場」のロッジに泊まります。
Hさんと夫殿は明日の下山口(五ヶ瀬スキー場下の駐車場)に車をデポしに行き、島田さんが夕飯の鍋の支度をしてくださって、私とHMさんはおしゃべりしていました。

さあ、食べるぞ。男性軍は飲むぞ。


島田さん特製のキムチ鍋と炊き立ての白ご飯。
美味しいー!
お代わりー!


レジェンド達のお話は豪快そのものかと思えば、やたら可笑しく面白しく、何故か慎み深いのでありました。
飲んで、食べて、笑ってばかりで~。
お休みなさい~~。9時に就寝です。

明日は黒峰~トンギリ山~小川岳~向坂山へと縦走です。
どんな山行となるのやら~。









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障子岳~親父岳~黒岳

2018-10-30 21:11:39 | 宮崎県の山
2018年10月28日(日)晴れ

今日は九合目小屋から祖母山に登り返し、障子岳~親父岳~~黒岳を回ります。
ロープや鎖の急な岩場を下り、美しい絶景の繰り返しに絶叫したいほどでした。

九合目小屋(7:21)~祖母山(7:43)~天狗岩(9:11)~障子岳(10:09)~親父岳(10:44)~黒岳(11:22)~一の鳥居到着(14:19)

早朝の祖母山頂は霞んでいます。


「ストックをしまった方がいいですよ、ここから急な下りですから」とリーダー。

確かに、確かに…

足を置くのがちょっとしかない岩を下ったり、トラバースしたりで。


緊張に次ぐ緊張で、写真など撮る余裕がない。


ほっとして見上げると、おお!


大きな自然の中にいる!!


あれが、天狗岩。「あれに登りますよーー」だとさ。


凄いねーー! もちろん私は待機。


気持ちよかったけど、風が強かったと、夫殿。

たった一つシコクママコナがひっそり咲いていた。


これは鹿による食害でしょうか。
ひどいものです。枯れて横たわって、何年が過ぎたのでしょう。
幹の皮を食い荒らされた、痛々しい樹々も目にしました。


障子岳の一部が崩壊していますね。


障子岳


障子岳から親父岳までは絶景の連続。


デンと聳える祖母山が見えてきた!カッコいい!


童心に帰りますよねっ!




B29墜落記念の地。


プロペラローターとあります。


親父岳到着。1644m いろんな山岳会の山頂標識がありますね。ちょっとごちゃごちゃ~。


黒岳が見えてきたよ。


40分ほどで、黒岳についてお昼ごはんです。1578m


これでもう、ゆっくり下るだけだと思っていたら、「ここから急ですよ、まだまだ~」とリーダー。
確かにすッ転ぶような急な下りが続き、岩場もあり、落ち葉もあり、「もう、半分来ましたか?と」尋ねると「まだまだ~」だって。

でも、ここまでくると、谷筋の美しい景色です。


川沿いの白い石も珍しく、左右前後に首を回して眺めました。


うっとり、綺麗です。




何度か渡渉もクリアして、下山口に近づくと名残惜しい。


一の鳥居到着。お疲れ様でした!


鎖やロープ、急な岩場の下りや渡渉もありましたが、素晴らしい景色に出合い、何度も感嘆の深呼吸をしました。
良かった!頑張った!
Yさん、Tさん、楽しい二日間をありがとうございました。大変お世話になりました。
是非またご一緒させてください。





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リベンジ可愛岳

2018-05-09 23:45:18 | 宮崎県の山
2018年5月3日(木)晴れ 可愛岳728m

何としても、可愛岳に登りたい!!
2月に登るつもりが雨で断念してしまい、ずっと気になっていました。

「西郷どん」無念の可愛岳に今日こそ登ります!
明治10年8月15日、和田越の戦いに敗れた西郷は「薩軍解散布告令」を出した後、僅か600名の兵たちと共に17日夜10時頃可愛岳突囲を決行する。
その足取りをたどって南コースで登ることにしました。

民家の側に標識は小さくて、見過ごしそう。

地元の方に声をかけていただき、間違えずに済みました。

桐野利秋宿営の地


南コース登山口


西郷さん達はここを歩いたのかなあ。


暑い夏の夜に


地元の住民数人に案内させ、その先に望みがあると信じて突囲したのか。

その思い、想像してもしきれない。

水のみ場


炭焼き跡


ザレの平
ここも歩いたのかな。


前屋敷…誰かのお屋敷があったのだろうか。


拝門とあったので、額ずいて祈りました。


この先がノゾキです。




高さ70メートルの断崖絶壁になっていて、逆さづりの修験者たちの修行が行われていたらしい。
この岩からつるされたのかな。

怖くて覗けないよネー。

見晴らしは最高!


ちょっとしたロープ場があって、


鉾岩


山頂に着きました!

ここで昼食。一息入れましょう。

おや、クマバチがホバリングしてる。さっさと下山しようよ。


帰りは分岐まで戻って、北コースで下山します。

烏帽子岳588m


見晴らしいい!


巨石があったり、


でも地味で荒れた登山道でした。


中津大四郎自刃の地の墓標とお墓。
誰かお参りしてくれているのでしょうか。
寂しいね。


ニニギノミコト御陵の地。
西郷さんは政府軍が天皇家の祖先の墓に向けて砲撃はできないであろうと考え、この地に宿陣したのです。


資料館に戻ってきました。

入場料が無料になっていました。
時間があるので、ゆっくり見学しました。
何か、切ない……。

可愛岳は地味な山でした。
寂しい山でした。リベンジできてよかったです。


本日の軌跡





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高千穂の峰

2016-08-18 21:57:20 | 宮崎県の山
2016年8月16日(火)快晴 高千穂の峰1573m

今日は天孫降臨の地、高千穂の峰へ!
どんな絶景を見られるのだろう。

霧島神宮古宮址の鳥居をくぐって9時過ぎにスタートです。


暑くなりそうだなあ。


しばらく石畳が続きます。


高千穂の峰にはお花は咲いていないんだろうな。
ヌスビトハギ


30分も歩くと木陰がなくなりました。
砂地を歩くようで、足先が埋まり、踏ん張りながら歩きました。
人の足跡の中に自分の足を入れて歩くと、歩きやすかったです。
他力本願也!(≧∇≦)


強い日差しの中をエイエイ歩かなくちゃです。


高千穂の峰は2011年に新燃岳が噴火して、しばらくの間登山禁止となっていました。
4年前に解禁した時は、降灰と砂礫で今よりもっと歩きにくかったようです。

御鉢まで来ました。絶景の始まりですね。




馬の背と呼ばれる御鉢を歩きます。


御鉢の反対側を見れば、こちらも自然の驚異。


何度も感動と驚きのため息をついて、鳥居のある鞍部まで下りてきました。
ここまで来れたことを感謝して手を合わせました。
山頂はもうすぐです。


登っていくよー。


ぐいぐいっと登るよー。


山頂手前で杭の上にクモが!
足は緑透明で、背中に丸いこぶをしょっているようです。
私はこのクモの写真を載せたくなかったのに、夫殿が「それ、載せて」と言うのです。
ウグッ、嫌だなー。
クモの名前をネットで調べていたら、パソコンの画面にいっぱいクモの画像が並び、それがうじゃうじゃと這い出てくるようで、ウグッ、グッ吐きそう。泣、泣、泣、、、
「ハナグモ」みたいです。


高千穂の峰、山頂に着きました!!


これが天逆鉾!!


夫殿がこの天逆鉾を見たがっていました。

霧島の主峰、高千穂峰の山頂に、少なくとも江戸時代にはあったという天の逆鉾(賢鉾)が建てられています。これは降臨したニニギノミコトが「浮きたる島の如く見ゆるものを、鉾でかきさぐり」高千穂峰の山頂に逆さにたてものであるといわれています。
さらには、坂本龍馬が高千穂峰を訪れた際、大胆にも引き抜いて見せたというエピソードもあります。

山頂でおやつ休憩をして、のんびりうろうろ~~。
絶景に次ぐ絶景は、正に天孫降臨の地だなあと思えました。


下山しながらも振り返り、振り返り。


下山は砂走りのように、ずるりーずるりーと、足を滑らせながら下りるので、楽ちんです。

山頂が見えなくなる前に、もう一度振り返って「ありがとう!」


イタドリ


無心に激写の夫殿
(落ちないでね、落ちたら絶対帰ってこれないからね)


激写したのはこれ。うむ、ふむ~。


この赤いウエアの方はロープを付け替えていらっしゃいました。
ありがとうございます。


緑の中に戻ってきて、やっと見つけたお花はサオトメバナ(ヘクソカズラ)


高千穂の峰はこれまでにない山姿でした。
圧倒的な迫力は魅力的でもあり、畏怖の念さえ感じました。
山に登ればこそ、こうした景色を見ることができ、嬉しかったです。
写真より、言葉より、心に大きく感動した二日間でした。
「大自然の中のちっぽけな自分」というのは、こんな時に感じるのでしょうね。
よし、また明日から頑張ろう!!

本日の軌跡


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韓国岳・大浪池

2016-08-17 22:19:42 | 宮崎県の山
2016年8月15日(月)快晴 韓国岳1700m

涼を求めてえびの高原へ

暑い毎日。
仕事や何やかやで、山に行っていない。

さて休みが取れたぞ、やっとやっとの山登りだ!
どこへ行こう?

えびの高原に行こうよ、きっと涼しいよと、夫殿。
本当かな~~、涼しいのかなあ~~、灼熱地獄になるかもな~~。

えびの高原駐車場に車を止め、8時過ぎにえびの登山口から韓国岳へスタートです。


4年前に登った時は、ガスっていて、ちらりとしか見えなかった大浪池も今日は周ってみましょう。
お花の望める山ではないけれど、高度感と大展望に期待が膨らみます。

火山ガスのため、硫黄山へ立ち入ることはできません。


遠くから見るだけです。


五合目までは木陰の中を歩きます。
ツクシコウモリがたくさん咲いていました。


よく見るととても可愛い。




ツクシアザミは強くて痛そう。キリシマアザミです。霧島山の固有種です。


ノリウツギはここでも元気いいね。


白鳥山、硫黄山、甑岳を背景にして岩ごろを登ります。
暑いよ!


暑いよね~。


2時間弱で韓国岳山頂に着きました。


ぐるり、ぐるりと、絶景です!
青い大浪池もくっきりよく見えました。


獅子戸岳の向こうに新燃岳


こちらは梅雨の大雨で水が溜まった「からくに池」。
普段は水のない空池だそうです。


風がひんやり気持ちいいので、うろうろのんびりおやつ休憩しましょう。
山の日は大賑わいだったという山頂も今日は人がまばらです。


一番上に小さな石を積み上げた芸術的なケルン


力いっぱい深呼吸したので、大浪池を周回しよう!
夫殿が飛び立っていきそうな気がする。


飛び立たずに、蛇腹のような木段を下ります。


飽きるほどにずーっとずーっと木段が続くのです。


ヒヨドリバナ


韓国岳山頂から50分ほどで、分岐に来ました。
東回り、西回り、どちらからでも2kmで周回ですが、東回りのほうが下山に都合がいいです。


分岐から30分ほどで池が見えました!!嬉しい!


風も良く通ります。
涼しくて、気持ちよくて、足取りは軽くなる一方です。

やっと咲いていたよ。ヤマジノホトトギス。


歩きながら、池が見えてくると涼しい風が吹きます。
そのたびにホーッとか、ホッホーッとか言いながらいい気分。


少し岩に登って池を覗き込むところもあり、


私はこんな感じ


膝が伸びずにこわごわ~~


大浪池全景


池を周り始めて50分くらいで振り向くと、右手に新燃岳が見えました。


途中で池を見ながらランチの後、こんなところに出ました。
この先に大浪池登山口があります。


大浪池の名前の由来


さっき登った韓国岳が見えます。


お花ないかな~、ないかな~と思っていたら!!
私としては、大発見!!モウセンゴケです!
葉の表面にはえる腺毛から、ねばねばした液を出して虫を捕らえる食虫植物です。


モウセンゴケの花。直径5ミリくらいの小さなお花です。




こんな植物を山中で見るとは思いもよりませんでした。びっくり!!

これはヤマトウバナかな?


3時過ぎにえびの高原に戻ってきました。


暑くて、涼しくて、絶景とモウセンゴケを楽しめた一日でした。
明日は高千穂の峰を歩きます。

本日の軌跡


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