連休明け12日の東京株式市場は、不安定な値動きが続く中国・上海株式市場への根強い警戒感などを背景に、日経平均株価は大幅続落した。
中国発の世界的な株安の流れの中、投資家が株式などのリスク資産を避ける動きが依然続いている。平均株価の午前終値は、前週末終値比375円40銭安の1万7322円56銭だった。
上海市場は11日に5・32%安の急落となった。12日の東京市場はこうした流れを引き継ぎ、朝方から大きく下げて始まった。原油先物価格の下落傾向に歯止めがかかっていないことも投資家心理の重荷となった。
12日の人民元取引の対ドル基準値は、前日比でやや元安に設定された。同日の上海市場は小幅反発して取引が始まったが、総合指数が一時、節目の3000を下回ると、平均株価もつられて下げ幅を一段と拡大する場面があった。
その後は、上海市場の値動きをにらんでの展開となった。
平均株価は終値で、年始の大発会から連休前の8日まで5営業日連続で下落し、5日間の下落幅は1335円(7・0%)に達した。年始5日続落は、戦後に東京証券取引所が再開して以降では初めてだった。