『異邦人たち』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B00005MFV2&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
数年ぶりに再見。ってかうちにDVDがあったよ。買ったことすら忘れてたよ。内容もほとんど覚えてなかった。
つまり映画として弱いってことですかね。
舞台は香港のリゾート・蜉蝣洲(カゲロウ)島。観光に訪れたアメリカ華僑のシャロン(李嘉欣ミシェル・リー)と日系フォトグラファーのマリアン(桃井かおり)は地元の女性メイリン(舒淇スー・チー)に出会い、彼女のボーイフレンドとメイ(金燕玲エレイン・ジン)が経営する?oーに招待される。一方、転地療養で島に住む日本人ジャーナリスト春樹(大沢たかお)はビーチで香港のスター俳優ハン(張智霖ジュリアン?Eチョン)に出会うが、その夜香港政府は悪性の伝染病の発生源が蜉蝣洲島であるとして、島を隔離・封鎖してしまう。
BFの電話を延々と待ち続けるメイリン、いつ封鎖が解かれるのかとヒステリックになるシャロン、主演映画の記者会見をエスケープしたハン、せめて不安な夜を楽しく過ごそうとパーティーを開くメイ。
21世紀を目前にした世紀末を背景に、自分たちの立っている場所にすら疑問を感じる誰にも身に覚えのある不透明な人生観を描いた小品としては、完成度はあると思います。悪くない映画だと思う。
監督が關錦鵬(スタンリー・クワン)だけあって(笑)、こういうシチュエーションでも男と女が出会ってどーにかなったりしないで、あくまで女は女に、男は男に出会うってとこもなかなか面白い。音楽もクラシックからロックから歌謡曲(出たよ)までいろんな名曲が使われてて楽しい。映像も綺麗だ。
そこまではよしとしよう。
しかしエンターテインメントコンテンツとして、芸術作品としてどーかと問われればやはり弱いよ。あと一歩、って感じです。何が足りないのかと訊かれても困るんだけどさ、なんか物足りないのよ。スケール?キャパシティー?なんかそう云う全体的な問題のような気がする。
逆に複雑かとか分かりにくいかと云われるとそんなこともない、ごくごく単純な物語だと思う。
ぐり的にNGだったのは日本人キャストですかね、やっぱり。桃井かおりはキャラクター的にはとってもあってると思ったんだけど、あまりにも“桃井かおり”的過ぎていかん。もう彼女はナニやっても“桃井かおり”にしか見えないのよ。ダメ。
大沢氏はもともとぐりはこのヒトの演技が苦手なんですわ。なにしろ『星の金貨』時代から苦手。上手いとも思わないし。彼が演じた春樹と云うキャラクターは酔っぱらったひとり芝居やモノローグが多いんですが、客観的に見ても彼のスキルでは厳しかった。もっと演技がナチュラルで説得力のある役者でないとキツイと思います。
ぐりは張智霖の演技って初めて観ましたが、なかなかチャーミングな人ですねー。ひところ張國榮(レスリー・チャン)のソックリさんとか云われてましたが、確かに顔だちは20代後半〜30代前半頃のレスリーによく似てます。チーラムくんと云えばぐりは袁詠儀(アニタ・ユン)の彼氏ってことしか知らなかったけど、そー云えばまだつきあってんのかな?
關錦鵬によればこの作品は興行的にも業界内の評価としても失敗だったみたいですが、よっぽど關錦鵬監督ファンのぐりでもさすがに「コレはいかんだろう」とは思う。悪い映画ではないと思う。しかし映画館に観客をひっぱって来れるだけの力のある映画かと云うと明らかにノーです。マこの次撮った超オーソドックスなラブストーリー(ゲイだけど)『藍宇』は大成功だったんだから、失敗は成功のもとなのかもしれないけどね。
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数年ぶりに再見。ってかうちにDVDがあったよ。買ったことすら忘れてたよ。内容もほとんど覚えてなかった。
つまり映画として弱いってことですかね。
舞台は香港のリゾート・蜉蝣洲(カゲロウ)島。観光に訪れたアメリカ華僑のシャロン(李嘉欣ミシェル・リー)と日系フォトグラファーのマリアン(桃井かおり)は地元の女性メイリン(舒淇スー・チー)に出会い、彼女のボーイフレンドとメイ(金燕玲エレイン・ジン)が経営する?oーに招待される。一方、転地療養で島に住む日本人ジャーナリスト春樹(大沢たかお)はビーチで香港のスター俳優ハン(張智霖ジュリアン?Eチョン)に出会うが、その夜香港政府は悪性の伝染病の発生源が蜉蝣洲島であるとして、島を隔離・封鎖してしまう。
BFの電話を延々と待ち続けるメイリン、いつ封鎖が解かれるのかとヒステリックになるシャロン、主演映画の記者会見をエスケープしたハン、せめて不安な夜を楽しく過ごそうとパーティーを開くメイ。
21世紀を目前にした世紀末を背景に、自分たちの立っている場所にすら疑問を感じる誰にも身に覚えのある不透明な人生観を描いた小品としては、完成度はあると思います。悪くない映画だと思う。
監督が關錦鵬(スタンリー・クワン)だけあって(笑)、こういうシチュエーションでも男と女が出会ってどーにかなったりしないで、あくまで女は女に、男は男に出会うってとこもなかなか面白い。音楽もクラシックからロックから歌謡曲(出たよ)までいろんな名曲が使われてて楽しい。映像も綺麗だ。
そこまではよしとしよう。
しかしエンターテインメントコンテンツとして、芸術作品としてどーかと問われればやはり弱いよ。あと一歩、って感じです。何が足りないのかと訊かれても困るんだけどさ、なんか物足りないのよ。スケール?キャパシティー?なんかそう云う全体的な問題のような気がする。
逆に複雑かとか分かりにくいかと云われるとそんなこともない、ごくごく単純な物語だと思う。
ぐり的にNGだったのは日本人キャストですかね、やっぱり。桃井かおりはキャラクター的にはとってもあってると思ったんだけど、あまりにも“桃井かおり”的過ぎていかん。もう彼女はナニやっても“桃井かおり”にしか見えないのよ。ダメ。
大沢氏はもともとぐりはこのヒトの演技が苦手なんですわ。なにしろ『星の金貨』時代から苦手。上手いとも思わないし。彼が演じた春樹と云うキャラクターは酔っぱらったひとり芝居やモノローグが多いんですが、客観的に見ても彼のスキルでは厳しかった。もっと演技がナチュラルで説得力のある役者でないとキツイと思います。
ぐりは張智霖の演技って初めて観ましたが、なかなかチャーミングな人ですねー。ひところ張國榮(レスリー・チャン)のソックリさんとか云われてましたが、確かに顔だちは20代後半〜30代前半頃のレスリーによく似てます。チーラムくんと云えばぐりは袁詠儀(アニタ・ユン)の彼氏ってことしか知らなかったけど、そー云えばまだつきあってんのかな?
關錦鵬によればこの作品は興行的にも業界内の評価としても失敗だったみたいですが、よっぽど關錦鵬監督ファンのぐりでもさすがに「コレはいかんだろう」とは思う。悪い映画ではないと思う。しかし映画館に観客をひっぱって来れるだけの力のある映画かと云うと明らかにノーです。マこの次撮った超オーソドックスなラブストーリー(ゲイだけど)『藍宇』は大成功だったんだから、失敗は成功のもとなのかもしれないけどね。