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落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

懸案の例の件

2011年08月20日 | 復興支援レポート
今回被災地に行くにあたっていちばん気になってたのは、臭いと虫。
6月に石巻から戻って来たボランティアによれば相当な悪臭で、ハエも2センチもあろうかというくらい巨大なのが、地面が見えないくらいの大群でウヨウヨしているという話だった。
ぐりが前回石巻に滞在した5月初旬は臭いはそれなりにあったものの、まだ寒くてそんなハエはいなかったけど、あれだけ破壊しつくされた風景がさらに臭い・虫だらけというのがどれほど悲しいものか、実際に体験してみたいとは思っていた。
なぜ体験したいか?好奇心といわれればそれまでだけど、あれだけ何もかもを奪われた災害が当事者でなくてさえ悲しいのに、その上に、誰もが経験したことのないほど深刻な悪臭と虫害が加わった悲しさを、現地に行ってこそ知るべきだと思ったのだ。

んで。結論からいいますと。
臭い、ぜんぜんしませんでした(爆)。
レベルでいうと5月にいったときと大して変わりませんでした。場所によっては微妙に臭わないこともないけど、我慢できないほどでもないし慣れてしまえば何ともない。なんでだろ?石巻はもっとスゴイのかしらん?理由はわからない。でもぐり的にはとくに臭くなかったです。
ハエもね、そんな巨大なのはいなかった。いるにはいるけど、「いるな」「ハエだな」でふつうにスルーできます。確かに都内でふだん暮らしてればこんなにハエを見かけることはないかもしれない。ただ今回訪問した被災地はそもそも田舎だし、夏だし、虫なんかいて当り前の環境かもしれない。ちなみにぐりはもともと虫がとってもニガテな方です。けど用心のために持ってった虫除けスプレーも、海岸でハチ除けに使っただけだった。ムヒなんか開封もしなかった。

ただし臭わない/ハエ多くないのが、今の段階でどの被災地にもいえることかどうかはちょっとわからないです。
たまたまぐりが訪問したとこがそうだっただけかもしれない。石巻に原油汚染と燃え殻が少ないのと同じように、たまたま南三陸町や気仙沼には悪臭とハエが少ないだけかもしれない。
まあだからひとついえることは、悪臭やハエが気になってボランティアにいけないなんて人がいるとしたら、大丈夫、大したことないとこもあるよ、ってことくらいです。
拍子抜けっちゃあ拍子抜けだけど、ぐりもべつに悪臭マニア・ハエマニアでもないしね。


樹齢どのくらい?大人の胴体よりもひとまわり太い立派な松の木。
津波で引き倒され火災で燃やされて九九鳴き浜に漂着した。
半ば砂に埋もれていたのを11人がかりで掘り出して、絡みついたゴミをほぐして取り除いた。木は自然物だから置いておいてもいいかもしれないけど、ゴミには危ないものが混ざってるから。