8月11日(木)~15日(月)の日程で、宮城県での二度目の災害ボランティアに参加して来ました。
震災から5ヶ月、前回被災地に行ってから3ヶ月、何がどれだけ進んだのか見たくて急遽短期で行ってみたけれど、とりあえず印象的だったのは、衝撃的なくらい復興が進んでない地域が多いこと。
相変わらず人手は足りてない。部分的に瓦礫はかたづいてるけど、かたづいてない箇所も膨大に残されてるし、かたづいてないところに関してはまったく手つかずのままになっているところさえある。
市民も行政もボランティアも頑張っている。でも手が行き届かない。歯痒いとはまさにこのこと、という情景だった。
今回お世話になったのは、前回訪問した石巻市の北部から岩手県の県境までの沿岸部一帯をカバーしているボランティアセンター。
ここの内陸部に設置された拠点に宿泊し、毎朝その日活動する地域まで出かけていって復旧活動に参加する、というシステムになっている。
都内から拠点までは無料送迎バスも出ているし、マイカーで同じ拠点に向かうボランティア(災害派遣等従事車両証明の申請もできる。高速道路の利用料金が免除される)がいたら便乗させてもらうこともできる。日程の都合さえうまくあえば、交通費はほとんどタダでも現地までいける。
滞在中の活動については、毎晩ミーティング時にそれぞれの参加者から活動報告があり、それを参考に選ぶことができる。
主な活動は
○瓦礫撤去
○写真など流失物のクリーニング
○地元漁師(被災者)のお手伝い
○お祭りなどイベントのお手伝い
○被災者の子どもたちをキャンプにつれていく
○被災者向けの炊出し
○被災者コミュニティでのカフェの運営
○ボランティアセンターの運営・ボランティアの送迎・食事の準備
など。いわゆる体力勝負な作業から、お年寄りや子どもや女性の被災者の精神的なケアなど繊細な作業まで、さまざまな活動がある。
ニーズによって毎日活動内容も細かく変わるし募集人数も変化するので、頭数合わせの問題はあるがたいていはやりたいことをその日その日で選べるようになっている。
拠点は廃校になった小学校の校舎で、もとは避難所だった場所。
被災者はつい最近仮設住宅に移ったので、現在ではボランティアが自治体から借り受けて使用している。
教室に雑魚寝だが、屋根も壁もちゃんとした立派な建物で、雨風にも安心して眠れる。寝具は基本的に各自持参だが、他の装備と同じくレンタル(無料)もある。
トイレ/入浴設備も完備、清掃はボランティアの当番制(希望者)。近隣のお宅でお風呂をお借りすることもできるし、場合によっては温泉施設や旅館のお風呂を特別料金で利用することも可能。今回ぐりは滞在中毎日入浴できた。
食事はボランティアが朝夕ごはんと汁物を用意してくれる(無料)。地元の方や有志が提供してくれる無料の飲料やおやつもあるし、昼食用に自分でおにぎりをつくって出かけることもできるし、活動場所への移動中にはコンビニもあるので買うこともできる。
ちなみに電源があるので携帯の充電は可。共用の洗濯機もあるが、環境への配慮から洗剤の使用は不可。
というわけで不便とか不自由を感じるような環境ではまったくない。いってみれば部活動の合宿の延長みたいな雰囲気でさえある。
復興の遅れとは対照的に、ボランティアの活動環境はこの3ヶ月で飛躍的に進歩している。
ほんとうに誰もが、被災地の復興を願い、何かしたいとさえ思えれば、何の負担もなくそこに加われるという状況になっている。
是非、ひとりでも多くの協力を心から願う。
震災5ヶ月後のボランティアの一日 ぐりの場合
ボランティアと被災地の距離
懸案の例の件

留学生ボランティア。
左からマレーシア、中国、フィリピン出身。3人とも震災後に来日し、学校の休みに震災ボランティアに参加している。
この他にベトナムやイギリスやフランス出身のボランティアもいた。
4月29日(金)~5月7日(土)震災ボランティアレポートIndex
Googleマップ 震災ボランティアレポートマップ(更新版)
震災から5ヶ月、前回被災地に行ってから3ヶ月、何がどれだけ進んだのか見たくて急遽短期で行ってみたけれど、とりあえず印象的だったのは、衝撃的なくらい復興が進んでない地域が多いこと。
相変わらず人手は足りてない。部分的に瓦礫はかたづいてるけど、かたづいてない箇所も膨大に残されてるし、かたづいてないところに関してはまったく手つかずのままになっているところさえある。
市民も行政もボランティアも頑張っている。でも手が行き届かない。歯痒いとはまさにこのこと、という情景だった。
今回お世話になったのは、前回訪問した石巻市の北部から岩手県の県境までの沿岸部一帯をカバーしているボランティアセンター。
ここの内陸部に設置された拠点に宿泊し、毎朝その日活動する地域まで出かけていって復旧活動に参加する、というシステムになっている。
都内から拠点までは無料送迎バスも出ているし、マイカーで同じ拠点に向かうボランティア(災害派遣等従事車両証明の申請もできる。高速道路の利用料金が免除される)がいたら便乗させてもらうこともできる。日程の都合さえうまくあえば、交通費はほとんどタダでも現地までいける。
滞在中の活動については、毎晩ミーティング時にそれぞれの参加者から活動報告があり、それを参考に選ぶことができる。
主な活動は
○瓦礫撤去
○写真など流失物のクリーニング
○地元漁師(被災者)のお手伝い
○お祭りなどイベントのお手伝い
○被災者の子どもたちをキャンプにつれていく
○被災者向けの炊出し
○被災者コミュニティでのカフェの運営
○ボランティアセンターの運営・ボランティアの送迎・食事の準備
など。いわゆる体力勝負な作業から、お年寄りや子どもや女性の被災者の精神的なケアなど繊細な作業まで、さまざまな活動がある。
ニーズによって毎日活動内容も細かく変わるし募集人数も変化するので、頭数合わせの問題はあるがたいていはやりたいことをその日その日で選べるようになっている。
拠点は廃校になった小学校の校舎で、もとは避難所だった場所。
被災者はつい最近仮設住宅に移ったので、現在ではボランティアが自治体から借り受けて使用している。
教室に雑魚寝だが、屋根も壁もちゃんとした立派な建物で、雨風にも安心して眠れる。寝具は基本的に各自持参だが、他の装備と同じくレンタル(無料)もある。
トイレ/入浴設備も完備、清掃はボランティアの当番制(希望者)。近隣のお宅でお風呂をお借りすることもできるし、場合によっては温泉施設や旅館のお風呂を特別料金で利用することも可能。今回ぐりは滞在中毎日入浴できた。
食事はボランティアが朝夕ごはんと汁物を用意してくれる(無料)。地元の方や有志が提供してくれる無料の飲料やおやつもあるし、昼食用に自分でおにぎりをつくって出かけることもできるし、活動場所への移動中にはコンビニもあるので買うこともできる。
ちなみに電源があるので携帯の充電は可。共用の洗濯機もあるが、環境への配慮から洗剤の使用は不可。
というわけで不便とか不自由を感じるような環境ではまったくない。いってみれば部活動の合宿の延長みたいな雰囲気でさえある。
復興の遅れとは対照的に、ボランティアの活動環境はこの3ヶ月で飛躍的に進歩している。
ほんとうに誰もが、被災地の復興を願い、何かしたいとさえ思えれば、何の負担もなくそこに加われるという状況になっている。
是非、ひとりでも多くの協力を心から願う。
震災5ヶ月後のボランティアの一日 ぐりの場合
ボランティアと被災地の距離
懸案の例の件

留学生ボランティア。
左からマレーシア、中国、フィリピン出身。3人とも震災後に来日し、学校の休みに震災ボランティアに参加している。
この他にベトナムやイギリスやフランス出身のボランティアもいた。
4月29日(金)~5月7日(土)震災ボランティアレポートIndex
Googleマップ 震災ボランティアレポートマップ(更新版)