『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000QXDHLU&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
ネタバレありっす。
1974〜75年のほんの一時期、イギリスで活動した“ザ・バンバン”というバンドの中心メンバーで当時17歳の双子─トムとバリー─をめぐるドキュメンタリー。とゆーのはウソで、ちゃんと原作小説もある完全なフィクション、一種のフェイク・ドキュメンタリー映画です。
けっこうあちこちの国際映画祭に出品されて高評価だったとゆー前評判だったけど、正直イマイチでしたー。初日なのに劇場もガラガラ。さみちー。
まずフェイク・ドキュメンタリー(もしくはモキュメンタリー)というスタイルそのもののツメが甘い。
全編手持ちカメラの荒れた映像の雰囲気とか、テロップ入りのインタビューパートが多用されてたり、形式だけはそれっぽいし、当時の人物を演じてる俳優と現代の同一人物を演じてる俳優をうまく似せてたり、よくできてるなと感じさせる部分もなくもない。
けど「双子の神秘」とか「結合型双生児の非運」とか、所詮凡人には理解し難い領域に無責任に頼りきったプロットの浅さはどうしようもない。どーせそれをテーマに選んだんなら、もっとマジメにそこを追求すべきでしょう。結合型双生児の医学的な背景─発生の原因・生理的側面・精神的特徴など─や、フリークショーの歴史、当時のイギリス音楽業界の状況(同時期にデビューした他のミュージシャンを登場させるとか)、自然死ではなかったトムとバリーの検死結果とか、あれから30年間の間に進んだ結合型双生児の治療法とか、広げるべき要素は無限にあるはずなのに、ことごとく全てが登場人物まわりで収まってしまっている。話が小さすぎます。これじゃただのキワモノ止まりだよ。
70年代のパンクロックを再現した音楽やファッションはオシャレだし、双子ちゃんを演じたトレッダウェイ兄弟の無垢でありつつ狂気をはらんだようなブルーの大きな瞳は魅力的だったけど、2007年最初に劇場で観た映画としてはぶっちゃけ「選択を間違えたかも」な気分ッス(あ、でも正月に『硫黄島からの手紙』を再見したんだっけ)。
むーん。
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ネタバレありっす。
1974〜75年のほんの一時期、イギリスで活動した“ザ・バンバン”というバンドの中心メンバーで当時17歳の双子─トムとバリー─をめぐるドキュメンタリー。とゆーのはウソで、ちゃんと原作小説もある完全なフィクション、一種のフェイク・ドキュメンタリー映画です。
けっこうあちこちの国際映画祭に出品されて高評価だったとゆー前評判だったけど、正直イマイチでしたー。初日なのに劇場もガラガラ。さみちー。
まずフェイク・ドキュメンタリー(もしくはモキュメンタリー)というスタイルそのもののツメが甘い。
全編手持ちカメラの荒れた映像の雰囲気とか、テロップ入りのインタビューパートが多用されてたり、形式だけはそれっぽいし、当時の人物を演じてる俳優と現代の同一人物を演じてる俳優をうまく似せてたり、よくできてるなと感じさせる部分もなくもない。
けど「双子の神秘」とか「結合型双生児の非運」とか、所詮凡人には理解し難い領域に無責任に頼りきったプロットの浅さはどうしようもない。どーせそれをテーマに選んだんなら、もっとマジメにそこを追求すべきでしょう。結合型双生児の医学的な背景─発生の原因・生理的側面・精神的特徴など─や、フリークショーの歴史、当時のイギリス音楽業界の状況(同時期にデビューした他のミュージシャンを登場させるとか)、自然死ではなかったトムとバリーの検死結果とか、あれから30年間の間に進んだ結合型双生児の治療法とか、広げるべき要素は無限にあるはずなのに、ことごとく全てが登場人物まわりで収まってしまっている。話が小さすぎます。これじゃただのキワモノ止まりだよ。
70年代のパンクロックを再現した音楽やファッションはオシャレだし、双子ちゃんを演じたトレッダウェイ兄弟の無垢でありつつ狂気をはらんだようなブルーの大きな瞳は魅力的だったけど、2007年最初に劇場で観た映画としてはぶっちゃけ「選択を間違えたかも」な気分ッス(あ、でも正月に『硫黄島からの手紙』を再見したんだっけ)。
むーん。