8か月ぶりのちよ旅、今回は初詣を兼ねて王子稲荷神社に詣でます。
王子稲荷神社は、その昔岸稲荷と称してこの地に祀られた社でした。
その後、この辺りは紀州の熊野神社を勧請して王子神社を祀ったところから地名も王子と改まりました。
それに伴い、この社も王子稲荷神社と改称されました。
王子駅西口を名主の滝の方へ歩いて行くと、左側に入口の門があります。(上)
ただし、境内にはいなり幼稚園があり開園中はこの門は閉まっています。
その時には手前の坂を上って行くと、坂の途中に車が通れる入口があります。
鳥居をくぐり階段を上って行くと、華麗な拝殿が現れます。(左上・右上)
社殿は、11代将軍家斉公によって1822(文政5)に新規再建されたものでした。
ところが、戦時中の空襲によって本殿などは大破されてしまいました。
ただ、この拝殿だけは空襲からも逃れ文化文政時代の粋を今に伝えています。
なお、本殿は1960(昭和35)に再建されています。
おみくじは、「吉」でした。
拝殿の右脇を奥に進むと、本宮が鎮座します。(左上)
さらに、その横を行くと赤い鳥居が続きます。(右上)
鳥居を抜けたところにあるのが、この御石様(おもかる石)です。(上)
願い事を念じながら、この石を持ち上げます。
軽く感じたら願い事が叶いやすく、重く感じたら叶いづらいとの言い伝えがあります。
ちなみに、持ってみましたがものすごく重かったです。
願いが叶うには、まだまだ努力が必要ということでしょう。
すぐ横の階段を上ると、狐の穴跡があります。(上)
この辺り昔は小高い森で狐が安住していたそうで、これはその跡と言われ保存されています。
落語「王子の狐」は、当時の模様をよく伝えています。
また、広重作の「装束榎」には王子稲荷にお参りすべく大榎のもとへ集まる装束を整えた狐や狐火が描かれています。
その浮世絵を再現するため、大晦日に「狐の行列」が行われています。
人が狐に化けて狐面などで装束を整え提灯の灯をかざして、装束稲荷から王子稲荷まで大行列するのです。
坂の途中の入り口付近にある、ユーモラスな顔をした狐です。(上)
毎年2月の初午には、縁起の凧を商う「凧市」が境内で開かれています。
これは、江戸中期より「火防守護の凧守(奴凧)」が授与されたことに因みます。
帰りは、駅までの途中にある石鍋商店でおみやげを買います。
久寿餅がよかったのですが売り切れで、今日のおみやげはあんみつです。(上)
ーちよ旅13王子稲荷神社・おわりー
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