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男は夢に追われる孤独なランナー

ちよ散歩37世田谷線沿線

2011-07-07 23:50:22 | まち歩き

ちよ散歩、今回は東急世田谷線沿線を歩きます。

散歩の前に、世田谷線の歴史をおさらいしましょう。

東急田園都市線宮崎台駅にある、「東急・電車とバスの博物館」に寄ります。

玉川電気鉄道(通称玉電)として、1907(明治40年)渋谷・玉川(二子玉川園)間が開通しました。

主に、多摩川の砂利輸送が目的でした。

1924(大正13年)玉川・間、翌年には三軒茶屋・下高井戸間の支線が開通しました。

しかし、車社会の到来で都電と同じ運命をたどり1969(昭和44年)玉電は終焉を迎えました。

ただ、三軒茶屋・下高井戸間だけは専用軌道だったため世田谷線として生き残っています。

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この博物館に展示されている、玉電デハ200形の路面電車です。(左上、右上)

愛嬌あるスタイルから、「ペコちゃん」「いもむし」と呼ばれ人気者でした。

断面が卵形をしていて、乗り降りしやすいように車輪を小さくして車高が低くなっています。

1955(昭和30年)6両(2連結で1両)製造され玉電廃止とともに廃車となりましたが、この204号だけがここで余生を送っています。

 

さて、三軒茶屋にもどって散歩のスタートです。

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東急世田谷線「三軒茶屋駅」から、305号が出発して行きました。(左上)

この始発駅は単線で、ホームの左が入口専用で右が出口専用です。

現在の世田谷線の車両は、300形で色がカラフルです。

駅ビルといっていい26F建てのキャロットタワー、名前のとおり「にんじん色」をしています。(右上)

最上階には、展望フロアがあり無料で夜景が見られます。

027三軒茶屋駅からは、最勝寺数学院に寄ります。

ここの不動堂の目青不動は、東都五色不動のひとつとして有名です。

これで、目赤・目白・目青の3つ行ったことになります。

 

 

 

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三軒茶屋駅を出てすぐの、306号です。(左上)

すぐに、309号が停車している「西太子堂駅」に着きます。(右上)

西太子堂駅からは、太子堂八幡神社に行ってみます。

太子堂の名前の由来が、書いてありました。

円泉寺境内に聖徳太子像を安置し、それより太子の號をとりの村名にしたそうです。

ここから、 環七に向かいます。

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環七と交差する、若林踏切に出ます。

踏切といっても電車優先ではなく、電車も信号待ちをする踏切です。

信号待ちをする、303号です。(左上)

環七の信号が赤となり、301号が横断しています。(右上)

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若林踏切のすぐそばにあるのが、「若林駅」です。(左上)

先ほど三軒茶屋駅で見かけた305号が、もどって来ていました。

その次の駅の「松陰神社前駅」で、310号が止まっています。(右上)

この駅からは、駅名にもなっている松陰神社に向かいます。

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吉田松陰を祀る、松陰神社です。(左上)

吉田松陰は私塾松下村塾(長州)を主宰、高杉晋作・木戸孝允・伊藤博文らを輩出しました。

安政の大獄により刑死、享年30歳でした。

吉田松陰の墓で、回りには同志たちも眠っています。(右上)

1882(明治15年)門下の人々によって、吉田松陰が眠るこの地に松陰神社が創建されました。

047「世田谷駅」まで、やって来ました。

オレンジ色の309号が、停車しています。

世田谷駅からは、世田谷通りを渡って毎年ボロ市が開かれるボロ市通りを歩きます。

 

 

 

やがて世田谷代官屋敷があり、となりには郷土資料館もあります。

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江戸時代代官職を務めていた大場氏の屋敷地で、代官役所として使用した居宅を含む屋敷跡です。

表門(左上)と主屋(右上)は、貴重な遺構で重要文化財に指定されています。

再び、世田谷通りを渡り世田谷線にもどります。

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「上町駅」があり、反対軌道を306号が走り過ぎます。(左上)

上町駅からは、世田谷城阯公園に寄ります。

これが世田谷城跡で、14世紀後半に吉良氏が居住したのが始まりと伝えています。(右上)

吉良氏は北条氏と手を結んだのですが、1590(天正18年)豊臣氏小田原攻略により廃城となりました。

宮の坂駅に行く途中、豪徳寺に寄って行きます。

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豪徳寺山門へと続く、参道です。(左上)

世田谷郷井伊家領で、豪徳寺は井伊家の菩提寺でした。

緑に囲まれた、仏殿です。(中上)

ここには井伊家墓所があり、江戸で亡くなった藩主や家族が葬られています。

その中で最も有名な、13代井伊直弼の墓です。(右上)

幕末期の大老で安政の大獄を断行し、桜田門外の変水戸浪士らに暗殺されました。

安政の大獄で井伊直弼に殺された吉田松陰、このふたりの墓が世田谷線沿いの1kmに満たない所にあるのには因縁を感じます。

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310号が停車している、「宮の坂駅」に着きます。(左上)

宮の坂駅には、江ノ電601号が展示保存されています。(中上、右上)

この車両は1925(大正14年)製造され、長い間玉電を走りました。

玉電廃止後、江ノ電に譲渡され601号として活躍しました。

1990(平成2年)に引退し、化粧直ししてこの地に帰って来ました。

082宮の坂駅からすぐのところにある、世田谷八幡宮に寄ります。

ここの鳥居には、茅の輪なるものが作られています。

この輪をくぐることによって、悪疫を免れるという教えです。

輪のくぐり方は、正面より8の字形に左・右・左3回くぐるそうです。

 

 

「山下駅」まで、来ました。

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停車しているのは、310号(左上)と309号(右上)です。

上に見えるのは、小田急線豪徳寺駅です。

ここで、世田谷線と小田急線が交差しています。

ここからは、ひたすら線路沿いを歩くだけです。

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山下・松原駅間で、出合った306号(左上)と309号(右上)です。

山下駅で見かけた309号は、早くも下高井戸駅を折り返して来ました。

094「松原駅」に仲良く並んだ、304号(左)と301号(右)です。

初登場の、緑が鮮やかな304号です。

301号は、玉電200形をイメージしたツートンカラーです。

 

 

 

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松原駅を出ると、次は終点の下高井戸駅です。

303号とは、また踏切で出合いました。(左上)

早くも折り返して三軒茶屋に向かう、ツートンの301号です。(右上)

099京王線の駅でもある下高井戸駅に近づくと、雑踏が迫ってきます。

ゴールの「下高井戸駅」に、着きました。

始発も終点も、車両はピンクと赤の305号でした。

 

 

 

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今日のおみやげは、豪徳寺で買った招福猫児(まねきねこ)です。(上)

-ちよ散歩37世田谷線沿線・おわり-