金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

重み

2015年06月25日 21時27分53秒 | 日々あれこれ

ホッと・・・


どの辺りからでしょうか、
現実に引き戻される場所・・・
高速帰りながらいつもしんどくなるエリアがある。

あ~、また現実か~・・・

出掛けるにしてもひきこもりのコイツはなかなか出れません。
出掛けるとそれなりに楽しむものの、
やっぱり家が心配でいつも携帯電話が気になっている。
家に帰るのですから心配なことから解消されるので楽になれそうなものの
帰りながらため息つくのです・・・

現実に戻る瞬間。
また、いつものひきこもりが始まるのか・・・って。

でも、帰ってしまえばホッとするのですが・・・

それにしても阿弥陀さまの前っていいもんですね。
この度も、御本山は勿論なんですが
御東や興正寺、角坊別院とお参りさせていただきました。
どこも修復されたり新築されたりでピカピカです。

ご門徒のご苦労を思わずにおれません。

お参りする所々、
座るとホッとしつつも身が引き締まるような気持ちがします。

きれいにお荘厳されているお内陣。

本当にきれいだな~・・・ってホレボレと眺める。

大きい、小さい関係なく
何であんなに重みがあるのだろうか・・・
勿論、歴史なんでしょうが・・・

現実の中、
参っていただいた方々がホッとできるような本堂にしておきたい。
そう思いつつお荘厳に汗を流します。
あまりの汗に
きれいにしているんだか
汚してんだか・・・

阿弥陀さまの大悲の中・・・
どこでも、何をしていても。
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安心

2015年06月24日 19時39分03秒 | 日々あれこれ

思わず飛び出て・・・


暮れゆく空をボエ~って見ていると
ヒグラシが鳴き始めました、「カナカナカナ・・・」
それを受けるようにウグイスが、「ホウキケヨ・・・」

「カナカナカ・・・ホウキケヨ・・・」
「それでいいのか・・・仏法をお聴聞しなさい・・・」って聞こえる。
大切なことを忘れ生きゆくコイツにコラボして問いかけてくださる。

「会いたくて 会いたくて この胸のささやきが・・・」

コイツの胸を知っているようにスタレビを歌い切る坊守。
鼻歌っていう段階ではなく熱唱する。
気持ちよく、
ストレスを発散するが如く。

娘と息子に会いたくて・・・
どうしようもなく会いたくて・・・

その想いを知り抜く坊守は
ひきこもりのコイツを引きずり出して下さる。
「さあ!行きましょう!これが浄土真宗ですから!」

安心しました。
ホッとしました。

願生る二人に会い、
また、生かさせて頂こうって思いました。

本山のお晨朝の後・・・
帰り際にもう一度、阿弥陀堂へ。

誰もない大きな空間。
でも、なんででしょうね、全然寂しくないのです。
温かく、優しく・・・

やっぱり、阿弥陀さま・・・いいよな!

(東本願寺 お堀)
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父の日

2015年06月21日 19時47分23秒 | 日々あれこれ
おかげさまで・・・


ネットを見ているとトヨタのCM(?)
安全装備のCMらしい・・・

I'm your father

若い頃のお父さんの目線で娘と共に歩む年月追う。
セリカXXの後ろシートに恐る恐る赤ちゃんの娘を乗せる。
マークⅡでは病気になった娘を案じながら走らせる。
エスティマ ルシーダでは学生になった娘が反抗する。

そして、社会人となり引っ越し・結婚・孫が出来
安全装備の付いた新型カローラのハッチに子どもシールを貼る。

変わって娘の目線。

同じシーンが娘の目線になっているのです。
病気になった時も
反抗する時も
引っ越す時も
運転している父の姿。

結婚式で花束贈呈する時に娘の瞳に映るよろこび涙する白髪の多くなった父の姿。

ここ毎日観ながら涙するコイツ。

いいもんですね・・・

コイツも車が大好きです。
でも、コロコロ替えるような余裕もないので
ボロボロになるまで乗り潰す状態。
だから、どれだけ一台に家族の溢れる思い出があることか・・・

笑ったこと、ケンカしたこと、泣いたこと・・・

何でもないような日常だったのかもしれませんが
今振り返れば
お金では買えない宝のような時間だったのです。

これからも一日を大切に
父って呼べるほど立派なコイツではありませんが
一緒に歩めることが出来ればいいな~・・・

最高の瓶ビール、
坊守のお酌付きで美味しくいただきました。
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仲良く

2015年06月20日 20時01分35秒 | 日々あれこれ
できることなら・・・


親子、夫婦、きょうだい・・・
どうせなら仲がいいほうがいいですね。
でも、それぞれに感情持っているものですから
なかなか難しいものなのですね。

ず~っと一緒にいても心通じず
嫌なところを探したり・・・
偶にしか会わないような人でも
心すれ違いのままサヨナラしてしまう・・・

「100年経てばだれもいない・・・」
恩師が仰る言葉ですが、
そう思えば接し方もかわるのでしょうか・・・

100年どころか
明日をも知らぬ今日と思えば
なんとこのひと時の愛しきことと思えそうですが
なかなか・・・
ドロドロした感情は抑えることが出来ないものです。

コイツのことです。
ちっぽけなコイツの有様。

それでもコイツの心に飛び込んで
おはたらき下さる「南無阿弥陀仏」

今日もあなたの響きを聞かせていただいたことです。

どうしようもないコイツに寄り添って下さる声のひびき。

今日は、挨拶程度で全然話すことが出来なかったあなた。
もう、遠方を帰っておられるのでしょうか・・・
お話したかったな~・・・

「また」って言えませんけど
縁あってお会いできればゆっくりお話ししたいですね。

折角のご縁ですから・・・
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イッセ~ノセ!

2015年06月19日 20時00分49秒 | 日々あれこれ
ピンポ~ン・・・


きれいなお花を頂いたので尊前に。
夕方のお荘厳の時に活け替えます。

手首、人差し指に関節痛、
回帰性リュウマチなのかカルシウム痛風か分かりませんが
少々、重たいものを持つのにしんどさ抱えます。

ローカの流しでゴソゴソしていますと聞こてきます。
キャキャ言いながらかけてくる足音。
来た来た、寺子屋の連中・・・

「イッセ~ノセ!ピンポ~ン!」数人が口をそろえて言ってるのです。
「ハ~イ!来たの!」
「ワ~イ、オッタオッタ!」

そんな声、音を横の方で聞きつつ、
あ~、本当に楽しみで来ているんだな~ってひとり言。

どれだけ、寄り添ってくれる温もりが
感じ伝わっているかってことですよね。

改めて、坊守の優しさに出会うことです。

ご縁いただいた後、
ある女性がコイツにこんなことを話して下さるのです。
「大切な人を亡くし悲しんでいるお方に
 どんな言葉をかけてあげたらいいのでしょうか?」
「かける言葉が見つからないってよくありますよね・・・」
「そうなんです・・・」

またまた、力のなさを感じます。
いい言葉でもうかべばいいんでしょうけど・・・
何一つうかばず・・・

「でも、かけてあげる言葉がないのであれば
 そっと、その場にいてあげるだけでもいいんじゃないでしょうか・・・
 その温もりに出会うだけで安心して泣けることもありますもんね」

寺子屋の連中が毎日来るのは
そこに寄り添い、一緒にいてくれる優しさがあるからでしょう。
美味しいお菓子をいただきながら
優しく微笑んでくださるおはたらきがある。
さあ、急いで学校から帰って行かなくちゃって思いながら帰ってくるのかも。

娘にいつも言われます、
「毎日、お母さんと居れていいね!
 あんなに優しく楽しい人といつも居れることに感謝せんといけん!」って。

なるほど、そうだよな~・・・
あの声、あの駆けてくる音を聞きつつ
そう思いました、コイツ。
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