金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

心配

2015年06月13日 19時13分38秒 | 日々あれこれ
いったい、どういうつもりなんだ・・・


暇々に観る「男はつらいよ!」
やっぱ、寅さんいいです!

昔の映画です。
寅さんの年齢が出て来てはビックリするやら、
晩年のお姿も変わりないのでまたまたビックリする。
やっぱり、どこかしんどそうって思う晩年のお姿ですが
プロですよね・・・
変わりない面白さを前面に出されます。
「渥美清」さんって凄いですね~。

マドンナ役で出てくるビッグスター。
やっぱりきれいですよね~。
若かりし頃の
倍賞千恵子さん、浅岡ルリコさん、吉永小百合さん・・・
ワ~、やっぱきれいやったんやな~って感動します。

この度の前半のストーリー。

「とらや」の皆さんバタバタされています。
さあ、明日から皆で九州旅行。
旅支度で大忙し。
そんな時に期待にもれず寅さんが帰ってくる。

「どうしよう、どうこの旅行を切り出そう・・・」
要らぬ心配とは思いながら
そこが「とらや」の皆さんのいいところなんでしょう。

折角、帰ってきたのに・・・

すったもんだの末に寅さんを留守番に旅行に出る。
留守番の寅さんは案じるのです、
電話がないが何かあったんじゃないか・・・
ソワソワしながら黒電話を見つめる。

「ジリリリリ~ン・・・」電話に飛び出る寅さん。
でも、案じるが故に荒々しい言葉出る。

「いったいどういうつもりだい!」

心配でならんかったのでしょう。
結局は、寅さんのことが心配で旅行行程を短縮して帰ってくるのです。

さあ、帰ってくるとなると
迎える準備をする寅さん。

「帰ってくるとまずお茶を出すな!チョット厚めに切った羊羹なんかを添えて・・・
 そして、一息ついたら風呂に入るな!
 それで上がったらサケの切り身か何かでお茶漬けを食べるな!」

そんなこと言いながら待つのです。
さあ、御一行が帰ってくる。
寅さん、風呂のお湯を混ぜる風して照れている。

寅さん、気付くのです。
あ~、オレもこうして案じられているんだと・・・

ケンカして飛び出ることもある。
失恋して肩を落して出ていくこともある。

でも、いつも「とらや」の皆さんに案じられているのです。

この映画のベースで一番いいところなのでしょう。

案じられるおはたらきがあるって幸せですね。
いつも背中を向けていても、
連絡取らなくても、
逆らってばかりでも、

待っていてくれる。

いつでも安心してくつろげるように故郷仕立て上げ出迎えてくださる。

こんなコイツを・・・「出迎える」
そんなにコイツがかわいいですか・・・阿弥陀さま。
コメント
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