金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

人間じゃもの・・・

2015年06月07日 19時27分37秒 | 日々あれこれ
僧侶とて・・・


殆ど紫色のような淡いオレンジが
西の空の一筋を彩っています。
段々と、段々と暗き空へと移り変わっていきます。
そしてまた、明々と陽が登ります。

どんな一日でしたか・・・

ご門徒が、先日の事件のニュースを見聞きして
コイツにいろいろおっしゃられます。

「何か抱えきれんものがあったんじゃろうかな~」
「仕方がないよな、僧侶とて人間じゃもんな~」

有難いお言葉をいただきます。

そんな風に許せることが出来ればいいんでしょうけど
被害者家族の気持ちになるととてもとても・・・
コイツなれば黙って座ることなんてできないかもしれません。

法然さんは、お父さんの言いつけを守り仇討ちをすることはなかった。
竜馬さんは「憎しみからは何も生まれん・・・」っておっしゃられたとか。

そんな度量があればいいんでしょうけど・・・

恐ろしき縁に触れるとホンマの自分が持ち上がる。

「あれはコイツの姿です」そうお味わいさせていただきました。

メッキは剥がれるじゃないですけど
外面は崩れていきます、もろく・・・

何とか今日もその外面キープ。

「お世話になりました。お先に失礼させていただきます。」
って立とうとするコイツに、
当家のお嬢さんが、
「お風邪をひかれているんですね。喉を大事にされてください。」
そのひと言に外面剥がされます。
「案じて下さり、ありがとうございます・・・」

何気ない一言で傷つき外面崩れる。
優しい一言でも外面もろく崩れる。

外面崩れて鬼を出すのか・・・
それとも角をさらけ出し頭を下げるのか・・・

出来ることであれば後者でありたいのですが・・・

すれば、優しき言葉を掛けることが出来るような人と成らなくては・・・
コメント
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