金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

命の声

2015年06月06日 20時00分13秒 | 日々あれこれ
チチチチ、ピピピピ・・・


「あの鳥が鳴いているのかな~」って窓の外を見ながら坊守。
「あ~、そうだね。なんていう鳥なんだろうか・・・」

近所のアンテナに一羽止まって鳥が鳴いています。
可愛い声で鳴いています。

今日見た「昔話」では
山仕事をしている若者が帰りの道中でけがをしている子狐を助けてやる。
そのお礼にと親狐が生き物の言葉が分かるという頭巾をくれるのです。
男がその頭巾を被るとなんと鳥たちの話しが分かるのです・・・

腹の汚いコイツは素直に話を喜びません。
日々、テーブルの上に出していただく料理の数々。
動物の命も沢山上がっています。
それらを頂く時には頭巾を脱ぎ食らうのか・・・
どちらにしろ料理されているので聞こえないのか・・・

可愛いね、きれいな鳴き声だね・・・

その時の思いに偽りはないのですが
その同じ命をコイツは食らって生きているのです。
「命を頂いて」何てきれいさはどこにもありません。
この汚い命生かさんがためにかぶりつき生きるコイツ。

手を汚すこともなく
命の重みを感じることもなく
食らうのです。

チットはコイツもそんな頭巾を被らんといけんな~ってうなだれる。

親鸞聖人はお呼ばれされて御馳走を頂く時も
五条袈裟を外されることはなかったとか・・・
皆が皆外されリラックスしようとも・・・

いのちの声を聞かれるのでしょう。

聞いて聞いて頂かれたんでしょうね。

3日間、患った風邪も完治。
正直なコイツは患う時には食も減っていました。
それがどうでしょう、
治るや否や食らっているのですから・・・

すみません。

明日もあの鳥はアンテナに止まるでしょうか・・・

「小鳥はとても歌が好き
 母さん呼ぶのも歌で呼ぶ
 チチチチチ、ピピピピピ、ピチクリピ」(歌詞が違っていたらすみません)
コメント
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