金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

念仏の華

2015年06月14日 19時20分39秒 | 日々あれこれ

何が咲くか・・・


「母は、ご院さんのお念仏の声が好きでした」
なんて、稀に褒めて下さることもある。

お母さんが御往生なされ故郷を引き払います。
お身体を弱くなされているお嬢さんは
お兄さんのお家に移るという。
遠くに行かれます。

長くお荘厳されたお内仏も処分されます。
そのお礼のご縁を頂きお参りさせていただきました。

新しいお仏壇のこと。
お仏具のこと。
お荘厳の仕方。
暫く、お話をして帰って来ました。

このお方のお母さんにも可愛がっていただきました。
力のないコイツを優しく支えてくださる。
身体のしんどさをつぶやかれながら涙することもありましたね。
そんなお母さんがお嬢さんとお話しされていたのでしょう。

仏さまのこと、
これからのこと、
極稀にコイツのこと・・・

大切になされたお仏壇のお扉を閉じられました。

でも、ひょっとしたらこれからもご縁を頂けるかもしれません。
ちっとばかし距離はあるものの
ご縁を結ばせて頂けるのであれば
県外だろうと本州だろうとどこまでも伺おうって思います。

一緒にお念仏の華を開かせていただいたよろこびを共有できるのであれば・・・

何気に境内の花壇に目をやると
3種類のユリの花が咲いています。
あ~、そういえば坊守が言っていたよな~・・・

「どんな花が咲くか分からないけど植えてみたの。
 きれいなユリの花が咲いたので御尊前にお荘厳させていただきました」

きれいな輝きを前にしながら、
いろんな恵みをいただいて
沢山の優しさいただいて、
「ここに、いのちの華開かせていただきました!」って聞かせていただきました。

さあ、阿弥陀さまに向かってお念仏申させていただきましょう!

今生にいのちいただき
お念仏申させていただく身にさせていただいたことを
一緒によろこばせていただきましょう。

なんと・・・
このドスグロイ腹を抱えながらも
そのまま浄土の蓮の華とは・・・

ありがたい。
コメント
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