金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

拭おうと

2016年07月16日 19時31分04秒 | 日々あれこれ
生きてるんだ・・・


昨日の涼しさより一変。
暑い一日でしたね。
でも、どっこも暑いのですから受け入れんといけんですよね。

ニュースを観ていると被災地熊本が報道されています。
この暑さの中でテントでってことでした。

どうも親子でおられるようです。
30代の両親と娘さん2人が出ていました。
自宅が半壊で仮設にも申し込みすらできない。
そんなことってあるのかってブツブツコイツ。
ま~、数にも限りがあることなんでしょうけど・・・
辛い現実です。

テントの中は42度だそうです。
そんな酷暑の中でうたた寝する幼子。
辛いよな~って思うだけで何もできません。

そのお母さんがその幼子を抱えながらインタビューに答えておられました。

「どうしたらいいんだろ・・・」
そう一言こぼしながら涙が頬をつたう。
抱っこされていた幼子はジ~ッとその母の涙を見つめ
かわいらしいモミジのような手で拭ってあげようと手を伸ばす。

ハッとしたようにお母さん、
自分で涙を拭い娘さんを高い高いしてやります。

娘さんが微笑む・・・

その笑みに照らされるようにお母さんも微笑む。
こんな小さな微笑みに大きな力をいただくんですよね。

願生らないと!って。


暑いからって辛抱することもなくエアコンのスイッチを押す。
口では素晴らしいことを言っていても
自分一人が涼めればそれでいい・・・

突き詰めれば自分がどこまでも可愛いのです。

それでいいのか・・・


できることなら
溢れ出る涙や汗を拭いあえるような生き方でありたい・・・
コメント
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