はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

一日一首

2012年01月18日 20時31分13秒 | 日詠短歌

2011/12/26(月)
   近ごろは、売れ残りのケーキって売らないんだ。

 昨日より暗い夜にはぼくだけのきまりを破る やぶらせてくれ


12/27(火)
   計画停電を思い出す。信号機の八割方が消えた(あとの二割はディーゼル発電機で)。

 こっちさ来、つまんねえべと右を指す信号右の下の矢印
 (来=こ)


12/28(水)
   年末って要素があんまり無いね。

 注連飾り甘夏老婆落花生屋台を覆う幕の紅白


12/29(木)
   近所のラーメン屋が閉店していた。「34年間ありがとうございました」と。

 死を少し吸いこむだけと知りながら歌と笑顔をまた唇にする
 (唇=くち)


12/30(金)
   帰省。電車で一時間半だけどね。

 桜木の枝の隅ずみ刈られるを(俺はまっすぐ捻れたいんだ)


12/31(土)
   『ノルウェイの森』何度読んでも、かなしい小説。

 親指に血の巡ること ゆっくりと頁を捲るものであること


2012/1/1(日)
   何となく、
   今年はよい事あるごとし。
   元日の朝、晴れて風無し。(啄木)

 冬薔薇ひとつ見知らぬ家々の見覚えのある道角に咲く
 (薔薇=そうび)



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