はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

やつあたり

2011年11月11日 20時03分46秒 | 日詠短歌

駅前に、巨大ショッピングモールが開店した。
それはあまりに巨大で、小やみになってきた雨にけぶって、果てが見えないくらいだった。
それはとても明るかった。今年の真夏の午後二時より明るかった。
それに背を向けて歩いた。背を向けて歩かないと、家に帰れない。
それに向かって進んでいくのだろう、対向車線のヘッドライトが、いつもより3倍増しで明るかった。
そして家に帰り、風呂に入り、冷蔵庫からビールを取り出し、わざわざパソコンを起動させて、今僕はこれを書いている。
数十年前の東京電力のコマーシャルが頭に浮かぶ。
『現在使われている電気の四分の一は、もう原子力発電です』


  要塞は索敵灯を全方位照射したりき我のみを除け



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