はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

「短歌研究 2011年4月号」詠草・うたう☆クラブ

2011年04月21日 06時14分34秒 | 日詠短歌

「詠草」

麦秋という語はじめて目に見えて緑の中のそこだけが秋

水銀は里芋の葉の上にある水そっくりに肌をころがる

森の中木屑の散れり 其は抵抗の残骸のごと

命食むことなく死んでゆくいのち座れないほど熱された道

草刈りの終わった芝生ちくちくとちくちくここにいるなと告げる (☆)



「うたう☆クラブ」

会わずとも過ごせるものか本日も左右非対称の月影

横臥位でまぐわう猫の夢を見た顔から下はなにも無かった

鏡見ることなく髭を剃る風呂場 だあれもいないはどこでもいっしょ

閉まらなくなる冷蔵庫ひと一人入れるはずの肌ざわりして

振り向けば斜面いっぱいクローバー 何葉でももういいさ、7月 (☆)




(☆)のついているものが、取られた歌です。

休日の早朝、天気が良ければ近くの里山公園を散歩します。
歌集なんかを読みながらほっつき歩いていると、けっこう歌の原型がわき上がってきたりします。
この5+5首も、ほぼそんな形でできあがりました。
輪郭や意味が少々不明なのは、やっぱり寝ぼけているせいでしょうか?

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