はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

鑑賞サイト2008(009:会話)

2008年03月15日 19時32分19秒 | 題詠100首 鑑賞サイト
いちにちの会話があいさつだけだったのんびりとした休日でした
                      天国ななお(お月様は許さない)

 一人暮らしをしていると、こういうことってよくあります。
 ひどいときは一言も発しなかったりとか。
 初めは「わかるなあ」と思って読んでいたのですが、ふと気づきました。
 別に、一人だったとは書いていない。

 どうしてこんなひねくれた読みをしたのかというと、「た」行「だ」行の多さからです。
 「会話」「休日」以外はひらがなで構成されており、普通なら滑らかに読んでいけそうなのですが、
 「ち」「つ」「だ」「た」などで、妙にブレーキがかかる気がします。
 それが全体にバランス良く配置されている。
 これはもしかすると、意図的なのではないか?

 そう思って読み直すと、「のんびりと」が別の意味を持って浮かび上がってきます。
 いや、深読みだとは思うのですが。うーむ。