(蝶っぽい)フーッと伸びたくるくるがしゅるっと戻るアレないですか
穴井苑子(猫のように純情)
一読して好きになりました。
丸々会話調で短歌をつくるって、意外に難しいのです。
僕も何度か挑戦しましたが、ダメでした。
どうしても説明っぽくなったり、文法がそろったりしてわざとらしくなるんです。
この歌では、
「フーッと(息を吹き込むと)くるくる(したものが)伸び(て、それが)しゅるっと戻る」
そう表現したいところを、わざと舌足らずにして、単語の配置も置き換えている。
それによって、店頭でもどかしげに説明している主体の焦りが、リアルに伝わってきます。
また、擬音がそのままタイポグラフィーのように形を表しているのも楽しい。
「フーッ」が、あの「くるくる」がピーンと伸びたように、
「る」が、それが幾重にも丸まっているように見えます。
正直、ここまできたら初めの( )も無くして、全編もどかしげな説明調で迫ってほしかったなあ。
まあ、このへんは完全に好みの問題ですが。
あるいは、この「(蝶っぽい)」は主体の言葉ではなく、第三者の囁きなのでしょうか。
だとすれば、また違った読み方が出てきますね。
それにしても「アレ」、なんていう名前でしたっけ?
穴井苑子(猫のように純情)
一読して好きになりました。
丸々会話調で短歌をつくるって、意外に難しいのです。
僕も何度か挑戦しましたが、ダメでした。
どうしても説明っぽくなったり、文法がそろったりしてわざとらしくなるんです。
この歌では、
「フーッと(息を吹き込むと)くるくる(したものが)伸び(て、それが)しゅるっと戻る」
そう表現したいところを、わざと舌足らずにして、単語の配置も置き換えている。
それによって、店頭でもどかしげに説明している主体の焦りが、リアルに伝わってきます。
また、擬音がそのままタイポグラフィーのように形を表しているのも楽しい。
「フーッ」が、あの「くるくる」がピーンと伸びたように、
「る」が、それが幾重にも丸まっているように見えます。
正直、ここまできたら初めの( )も無くして、全編もどかしげな説明調で迫ってほしかったなあ。
まあ、このへんは完全に好みの問題ですが。
あるいは、この「(蝶っぽい)」は主体の言葉ではなく、第三者の囁きなのでしょうか。
だとすれば、また違った読み方が出てきますね。
それにしても「アレ」、なんていう名前でしたっけ?