ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

なかなか到着出来ない、2008年ベネチア国際映画祭だより4

2008年09月12日 | 撮影日誌
なかなか到着出来ない、2008年ベネチア国際映画祭だより4

写真:水上ボートから見たエクセルシオール・ホテル

すぐ、私の名前を持った業者の人を見つけ、水上タクシー乗り場へ向かう。天気は晴れで、すがすがしいいい季候だ。リド島では、公式上映前の記者会見や、フォト・TV・ラジオコールなどの予定が始まっている。本当ならそこに私もいて、樋口可南子さんのケアをするはずだった。

そんな事は忘れて一人水上ボートに乗せられる。一人で貸し切りだ。気持ちいいいいいいいベネチア最高! 12時20分に、メインホテルのエクセルシオール・ホテルの前に到着。ボートを降りて、ホテルのロビーで監督達を待つ。このホテルにはいろんな映画祭関係者・出席者が宿泊している。いかにもスターやセレブが行き交うのを、ボーッと眺める。5年前の「座頭市」の時にも、ここに来たなぁと思い出した。

加倉井氏に電話をするが繋がらない。いや、またまたトラブル発生。携帯の電池が切れそう。海外用携帯充電器はトランクの中だったので、アムステルダムのホテルでは充電出来なかったせいだ。電池が切れれば、合流することだって危ない。困った! あわててロビーの中でトランクを開け(セレブが大勢いる中で、恥ずかしい)充電器を取り出し、コンセントを探して、なんとか充電開始。そして待つこと30分。北野監督が正面玄関から入ってくるのが見えた!荷物は置き去りにして、急いで挨拶に行く。笑ってくれた。加倉井氏他のメンバーもいる。樋口可南子さんも、笑いながら「間に合わなかったんだねぇ」私も笑ってごまかすしかない。そのまま地下のレストランで昼食。私も荷物を抱えて昼食に参加する。

午後14時過ぎから、監督と樋口さんはそれぞれ別室で取材が始まる。私は樋口さんの取材の部屋前にいる事にする。荷物は加倉井氏の部屋に置かせてもらった。取材部屋がライティングで暑いので、取材陣が入れ替わるたびに、樋口さんは部屋から出てきて涼む事になる。

4件ぐらいの取材が終わって、篠崎誠監督のドキュメンタリー取材が始まる。その準備の最中に、持ってきた日本の照明機材の不具合が発生。少々焦る篠崎監督。なんとか外光を利用して事なきを得て、無事取材終了。樋口さんは着物の着替えに自室に戻られる。

我々も、一旦加倉井氏の部屋に戻り休憩をする。パソコンを繋いでみようとするが、遅い。すごく遅い。これでは添付ファイルが開けないほど。困った・・・・メールも受け取れない状態。リド島ナンバーワンのホテルだが、なんという事。これじゃ私が宿泊するホテルも心配だ。

午後18時30分ホテルから、いよいよ正式上映会場に出発だ。車5台で出発する。加倉井氏の指示に従って、樋口さんは監督と最後尾の車に同乗してもらい、他の樋口スタッフは別車両に乗ってくださいと指示をして出発。私は先頭車に乗る。

5分で会場前に到着。道路側のフェンスには、大勢のギャラリーが歓声を上げて待ち受けていた。その観客達の中に、出演者だった柳憂怜・お宮の松・マダ村越さん達がいて、「吉川さーん」と叫んでいるじゃないか。超びっくり!その近くにはベレー帽をかぶったイタリアの北野ファンが。なんでおそろいの赤いベレー帽かぶってんのよ(^_^;) 私は思わず近寄って、柳憂怜さんと握手する。私達先着組は赤ジュータンの方へ移動して、監督達を待つ。いよいよ監督と樋口さんが到着。「キタノー!」「タケシー!」との歓声がまきおこる。監督と樋口さんは、カメラマンサイドのコーナーに行き、しばらく写真撮影。そしていよいよ会場の中に入って行く。

着席する前に、しばらく歓談するコーナーで待機する。映画祭のディレクターが挨拶に来たりする。私は、樋口さん達に着席順などを説明する。これはすべて加倉井氏からの指示。実際は席に名前が張ってあって、迷う事にはならなかった。

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