ぼやき、ぼやき、ぼやき(^^;)

元助監督で映画キャスティングマンの

今頃、録画DVDで鑑賞 「青春の蹉跌」 神代辰己監督 1974年公開

2021年01月10日 | そんなご舞台な2020
今頃、録画DVDで鑑賞 「青春の蹉跌」 神代辰己監督 1974年公開

出演:萩原健一・桃井かおり・檀ふみ・河原崎建三・赤座美代子・高橋昌也・森本レオ

神代辰巳による初の一般映画作品というのは、今考えるとかなりすごい事。スタッフもキャストも、ほとんど日活の方々ばかり。映画「黒部の太陽」からほぼ10年が経ち、キャストもスタッフも、5社協定専属契約が、完全に崩壊した時期だったんでしょう。
日ソ合作の大作『モスクワわが愛』の併映だったというのも、忘れてました。『モスクワわが愛』とは真逆のこの「青春の蹉跌」を組み合わせるなんて、東宝も混乱の極みだったのかもしれませんね。
この映画見た当時も、これはおもしろい映画だったという記憶があります。ただ、萩原健一が優秀な法学部の学生で、司法試験を突破するなんて設定は、彼のイメージからはちょっと強引だったかもしれません。しかしながら、自分が思う方向とは違う所へ、大人が引っ張り込もうとする時の彼が苦悩する様子は、すごくよくわかりました。桃井かおりとの関係を清算しようする、雪の中の道行きは、すばらしい出来映えで、さすが姫田カメラマンだと思うし、萩原健一も桃井かおりも、よく危険な撮影をやりきったなぁと思いました。


2020年 舞台10「獄窓の雪・帝銀事件」@新宿サンモールスタジオ

2020年12月31日 | そんなご舞台な2020
2020年 舞台10「獄窓の雪・帝銀事件」@新宿サンモールスタジオ

しっかりと事実関係を確認されていて、何一つ気になるところはありませんでした。えらそうな書き方をしましたが、なぜなら私は大学生の頃、「平沢貞道を救う会」のお手伝いをしばらくした事があったのです。私は頼まれた差し入れを持って、仙台刑務所に、あの平沢貞道に会いに行った事があるんです。あの、平沢貞道に会った事がある、最後の世代なんだと思います。だからどうっという訳ではありません。きっかけは、わが師匠熊井啓監督の作品「帝銀事件・死刑囚」の上映会をする際、「平沢貞道を救う会」におじゃまするうちに、自然とお手伝いする流れになっていました。実際にお会いした平沢さんは、もう高齢だったせいか、かなり小っちゃい感じで、座っておられました。そうそう、私は面会室ではなく、彼の部屋、獄窓に案内された記憶がるのです。そう、この舞台となっている場所なのです。というのは、平沢さんが高齢で面会室まで行くのが大変だったため、面会を許された人は、彼の獄室まで案内されたんだと思います。それぐらい、特別な待遇でした。そのことがどれほど異例で、貴重な体験か知る由もない若いバカな私は、なんの日記も記さないままですませてしまいました。その軽々しい若さがないと、死刑囚に面会に行くなんて出来なかったのかもしれません。
そういった私自身の体験からして、この舞台は興味深いものでした。私も「帝銀事件」を舞台化するとどうなるんだろうと思った事があります。でも、師匠の作品がありますから、かなりハードルが高かったです。この舞台、よく作られていますし、事実関係も間違いないと思います。伏せられていた事実も、わかっていて伏せてるなぁと理解しました。例えば、「出どころ不明の大金を持っていた」というような部分です。舞台セットの獄窓が象徴的に作られていますが、あの窓はかなり強烈でしたね。暗転する時に、うまく隠すという手段もあったかもしれませんね。そこは、迷うところですね・・・
学生時代に、実際に平沢さんからいただいたお礼のハガキがありました。



2020年舞台9「あたしに触らないで!」城山羊の会@下北沢B1

2020年12月25日 | そんなご舞台な2020
2020年舞台9「あたしに触らないで!」城山羊の会@下北沢B1

出演:石橋けい、吹越満、米村亮太朗、岩谷健司、島田桃依、岡部ひろき、筒井のどか、岡部たかし

今回も、他人には見せたくない「何か」、隠しておきたい「何か」をさらけ出して、くすぐってくれる(笑)石橋けいさんの妖艶ぶり、島田桃依さんのとんでもないおばさんぶり、筒井のどかさんの美脚。男どもには興味がない(笑)女どもの生きるエネルギーが爆発していました。堪能しました。

2020年 舞台7「The last night recipe」イアク@座・高円寺

2020年12月22日 | そんなご舞台な2020
2020年 舞台7「The last night recipe」イアク@座・高円寺

イアクは大好きな劇団です。今回もおもしろかった。主人公の女性記者の結婚生活に深入りしないところがよかったのか、もう少し突っ込んで描いてほしかったのか、微妙なところですね(^^;・・・・

2020年 舞台8「ただやるだけ」 Good morning no’5 結成13周年記念公演 @下北沢シアター711

2020年12月22日 | そんなご舞台な2020
2020年 舞台8「ただやるだけ」 Good morning no’5 結成13周年記念公演
@下北沢シアター711

観客を巻き込む型の劇団ですが、このコロナ禍の中ではそうもいかない。舞台と観客席には全面的にビニールが張り巡らされていて、接近できないようになっていました。劇団のコンセプトが封じられたけど、タイトル通り「ただやるだけ」精一杯のもがきと苦しみがありました。その中で救いは音楽。中村中の劇伴がすばらしい出来栄えで、苦しみの中に光が見えました。

2020年舞台6 「エントツ女王と煙たい町」 電動夏子安置システム第43回本公演@下北沢駅前劇場

2020年12月21日 | そんなご舞台な2020
2020年舞台6 「エントツ女王と煙たい町」 電動夏子安置システム第43回本公演@下北沢駅前劇場

「マエセツ」から観客を巻き込んでいくタイプの劇団だけど、このコロナ禍の状況では、どうしようもない壁がたちはだかって・・・・

今頃、録画DVDで鑑賞 「キューブリックに愛された男」 2016年

2020年11月27日 | そんなご舞台な2020
今頃、録画DVDで鑑賞 「キューブリックに愛された男」 2016年

キューブリックに雇われた運転手のドキュメンタリーでした。最初はたんなる運転手でしたが、だんだんと執事みたいな役割になっていきます。キューブリックは彼のことを、とても気に入って、愛し信頼していたようです。それも、どっぷり(笑) キューブリックの映画監督でない一面を見られておもしろかった。天才でも、狂気の人でも、気の弱い人間性を持ってるんだなぁ(笑) ただ、映画製作が3年も続くなんて、信じられない世界でした。

2020年 舞台3「銀色のライセンス」 @テアトルBONBON

2020年10月05日 | そんなご舞台な2020
2020年 舞台3「銀色のライセンス」 @テアトルBONBON

免許証の自主返納問題をテーマにしたお話でした。実際の社会問題になっているので、とてもタイムリーだと思いました。現実そのものなので、興味深く見ました。夢物語の舞台もよいのですが、こういった現実を取り上げる姿勢に共感しました。高齢者の悩みなど身につまされ話ばかりなので、「死に神」などのネタを持ってくる必要はなかったかもしれませんね。

2020年舞台2「夜鷹と夜警」 東京NO1家族@下北沢スズナリ

2020年09月28日 | そんなご舞台な2020
2020年舞台2「夜鷹と夜警」 東京NO1家族@下北沢スズナリ

小劇場の演劇ってこれだよ!という感じ。佐藤B作さん、佐藤銀平さんの親子で。佐藤銀平さんは、6役もやっている(笑) 途中からストーリーはどうでもよくなって、出てくる俳優さんの豹変ぶりに大笑いした、楽しい演劇でした。これが、芝居なんだよなぁ。
久しぶりの安藤聖ちゃん、ステキでした。さすがうまい。もっと活躍してほしいなぁ(^^)

2020年舞台1 「ひとよ」 KAKUTA@本多劇場

2020年09月18日 | そんなご舞台な2020
2020年舞台1 「ひとよ」 KAKUTA@本多劇場

なんと、今年初の観劇。座席1つ飛ばし。おまけに隣の席との間についたてがありました。有名なラーメン屋「一蘭」にいる感じ。前回の舞台も見ていて、感想・印象まったく同じ。同じところで、ああ、この気持ち前回と一緒やと感じる。特にあの車、ラストで動いてほしかったなぁ。それにつきる。そうなれば、私にとって大傑作でした。