自分の頭で考える

　もちろん、全てのことが自分の頭で考えることは出来ないにしても、ある程度、自分で判断出来ることも大切だ、未熟な判断であっても緊急を要することもある

　全ての判断を他人任せでは、危ふい、多少誤りがあろうとも、瞬時に判断をせねばならぬ時もある、その時、人の意見を待っていては手遅れになる場合もあろう

　自分の意見を出せるよう、本を読んでいて主人公は、このように決断したが、自分だったらどうするだろうと、疑問を持つことが、自分の判断力を鍛えることになるような気がする

雑用でも丁寧に

　仕事への姿勢に誠実さや真剣味が欠け始めていることは、何となく周りに伝わるものです、いかなる時にも手を抜かず、ちょつとした雑用的な仕事に対しても細かいところまで丁寧にやる人は誰からも信頼されます

　雑用でも全力でやっている人がいると、それを見て「他のこともやらせてみようか？」「そんな細かいところまでやってくれるんだ、頼もしいな」というふうに考えます

　そのことが結果として雑用を丁寧にやっている人がツイてくる原因にもなってくる、いわゆるその人に対して信用が出来るわけです

何度も繰り返し考えることで深まる

　素晴らしい考えや斬新な発想、新たなアイデアは何度も何度も思考し緻密な理論を詰めていくことによって生まれるのです

　アイデアマンと言われる人が「よいアイデアを思い付いた」という時、それはその瞬間に急に降ってわいた考えではなく頭の中で何度も思考し続けた結果なのです

　本当に良いアイデアは、こうして考え抜かれた結果、出てきたものなのです

五感の大切さ

　ボケないためには人間の持つ五感を使うことが大切と言う、目、鼻、耳、味覚、触覚などの五感を使う、そのうち目、すなわち視覚は特によく使う

　人間の脳に入ってくる情報のうち４０パーセントは視覚からと言います、高齢になると、それらを使わなくなり、情報が入ってきません

　ですから高齢になれば、手をはじめ、見る（視覚）などを使うために、よく見る、出来れば触ってみる、そしてわからなければ、人に聞く、つまり五感を通じて知ることが大切です」

脳の良し悪しは？

　脳の機能の良し悪しは、記憶力だけで決まるわけではありません、幾歳になってもイキキ暮らすには記憶より、むしろ、理解力、判断力、発想力が重要です

　年を取れば恐らく大部分の方は、忘れっぽくなるのではないでしょうか、ツモ爺なども記憶がどこかへ飛んでしまい「あれ、なんだっけ？」

　記憶を手繰り寄せることは幾度もあります、暫くすると記憶がよみがえります、あせるといっそう記憶から遠ざかります

無理をしてでも一人で立てるようにする

　人間は本来、自分を甘やかそうとするものである、男でも女でも、内部はどんなに弱くても、外見上は何時も強い風の中に無理してでも、一人でたっているようにしなければならない

　年を取ると自分が自身を甘やかそうとする、これがつらい、ここが痛い、そうすると他人に甘える、しかし、いたわってもらっても、痛みは取れない

　結局は、人の同情心をかっても、解決できない、無理をしてでも一人で立つようにするしかない

シンプルにする

　問題が起こったら・・・

　難しく考えない、余計なことは考えず、感じたことを大事にする、知識や情報というものが増えると、どうしても考えが広がって選択肢がたくさん現れる

　その分、迷いが生じ決断に時間がかかる、、迷いに迷いぬいた結果出た結論は考えすぎて、いい結論が出ない場合が多い

　シンプルに直感的に考えた結論は問題を解決するのに早く、余分な考えを挟まない、従って良案になる

まあいいか

　高齢になってくると、体が今までのように動かなくなり、行動に制限がかかる、つい今までの気持ちでいると裏切られることが増えてくる

　例えば散歩しようと思いあそこまで行こうと計画を立てても途中でしんどくなり、計画通りいかない、こんな時みじめさを感じてはいけない

　きょうは歩けなかったが、明日またトライしようと、気持ちを変える、体が今まで通りに動いてくれないのだから、出来なければ明日もう一度トライする、まあいいか、妥協の精神でいこう

柔軟性

　意に染まない異動や逆境も自分が成長する機会になるかもしれない、とポジテイブに考えることでキャリアを広げられる、

　ツモ爺もサラリーマン時代、まったく予期しないポジションに移動を命じられたことは度々ある、最初のうちは、あまり乗り気でないが、その職務もやっているうちにだんだん面白くなる

　そして、いつの間にかそのポジションのベテランとなり、会社も一目おくようになる、それが社内の地位を上げて不動のものにする経験を積んだ、つまり柔軟性が必要だ

もう歳だから・・・

　歳、を取ると、体がうまく動いてくれないから、つい、おしゃれなども、どうでもよくなってくる、この気持ちがいろんな面で働いて、生活全体に及ぶようになる

　すると、生活自体が自堕落になり、すべてに投げやりになり、見た目もうっとおしくなり、小汚い老人になり果てる、人からも軽んじられ、自分自身もみじめな気持ちになる

　これは、生活の品位をみづから落とすようなもので、生活全体が小汚なくなり、残念な生活を送らねばならぬ、だから「もう歳だから」とは思わぬようにしたい